友好的競争関係

ワールドカップ予選は23日にブラジル戦を残すだけになった。やっぱりマスコミ報道とそれに反応している「騒ぎ」が気になる。応援が選手に必要以上のプレッシャーをかけていないだろうか。最も戦いやすい環境を作ってあげているだろうか。1・2戦で気になることはいくつかある。負けた後の選手の動きだ。サッカーではジャージを交換する風景を良く見る。私はすがすがしい気持ちのいい場面だ。高校野球だって並んで礼に始まり礼で終わる。囲碁や将棋は終了後の振り返りをするのは礼儀で負けたからと言ってすぐ立ち上がってはもう相手にしてくれない。サッカーやラグビーも最後は(ノーサイド)の笛を吹く。ノーサイドはスポーツ精神の礼儀の意味があるのではないか。負けていくら悔しくても、挨拶もせずグラウンドにひっくり返ったり、うつむいたまま引き上げるのは今一しっくりこない。疲れていてもお互いに笑顔で「ありがとうございました」とやってほしい。23日、勝敗に関わらずそれが見られなければ逆説的だが応援の仕方、メディアの盛り上げ方に疑問を持たざるを得ない。巷の騒ぎも、グラウンドのあの緊張した悲壮感にも偏狭さを感じる。23日そうならないことを願いながら、しっかり見ておきたい。やるほうも応援するほうも思いっきり楽しんだらいい。世界のお祭りじゃないか。ジーコがカーニバルで踊っていた笑顔を覚えているよ。あなたのインタビューでの顔を見ると申し訳なく泣きたくなることがあります。勝っても負けても、全選手と監督に「よく頑張ったね ありがとう。」と言って皆で迎えてあげようよ。この声がメディアに聞こえればいいのに。もう まったく 《天まで届け》だ。
この友好的競争関係はスポーツだけでなく愛国心なんかにも言えそう。とにかくどんな場合もヒステリックや視野狭窄だけはいただけない。
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