朝日の社説よとぼけるな

6月28日朝日新聞の社説 「教員免許 更新制までは必要ない」の見出しで教育審議会の答申に対して行き過ぎだとして一応批判的に書かれていた。
私は勿論(そんな馬鹿な)と思っているが、社説を読んで、審議会とは別に嫌悪感を感じた。細かくは言わないが、社説を書いた人やそれを認めた論説委員たちが、全くと言っていいほど現場や子供達の状況が分っていないからだ。それも少しぐらいではない。のに理解を示したごとく書くところから来る嫌悪感だった。
私は前にも書いたが、教員の質を高める必要はいやと言うほど感じている。本当に教員の質を高めるなら、子供や親が直接評価すべきだ。教育を受けている本人と、かけがいない子供を預ける保護者が最もふさわしい。私は教師生活で最も気にしたのは子供の視線であり、つぎに保護者だった。上司や同僚も気にならなくはないが、前者とは比べ物にならない。(実際は子供を守るため闘うほうが多かったかもしれない。そうもしないと子供は守れなかった。このように書くと組合の先生とか日教組とか言われそうだがそんなレベルで考えたことは1度もなかった。教師をやりたかった、しかなかった。)今もそれでよかったと思っている。子供の視線を見ない教師の仕事は教育と言えるか。その上のことだ、(子供との信頼関係はここではちょと横において)保護者との信頼関係も大事にした。しかし、100パーセントにしようとは一度も考えたことがない。体調を壊したりして十分打ち込めない時は信頼度は80~85パーセントを目指した。調子のいいときは60パーセントを超えていれば十分と考えていた。自信のあるときはそれで勝負?できる。自信のないときは安心感がほしい。なぜより信頼感をあげようとしなかったか。それは教育は人と人との
すり合わせだと考えるからだ。経験や感覚や価値観の違いのある人と人とのすりあわせでお互いに新しい価値を生む。それが教育だ。信頼感の感覚がそれを甘くしてしまうことがある。
だからと言って50パーセントを切ったりコントロールできないほどにするのは論外だ。子供や保護者の評価は難しい面もあるが基本の関係だから技術的にはどうにでもなる。今までの教育行政の過ちも見ず、間違いの上塗りの免許証の更新制のような基本的な間違いを繰り返し強化するものに「~までは必要ない」の認識と表現はは実質的には方向を肯定した意味になる。メディアは至るる所で語感や文体・構成などちょっとと見た目では判別できないところの手法を用い世論の誘導をしている。(教員は子供をスムーズに誘導するため目に付かない技術を教育技術として用いるのでメディアのそのやり方はよく分るのです)
朝日の欺瞞的な体質で、結果としてこの更なる行政の間違いを推し進めることになる。朝日もメディアのダイナミックス的な役割を果たしてる。メディアのダイナミックスは承知しているはず。《不思議と教育のダイナミックスとも共通します)朝日は権威と右・左のバランスに明け暮れている。是非・善悪・正誤の根拠を実際の具体的な現実に求めてほしい。教育なら子供であり学校現場だ。霞ヶ関を見ていても、子供からは最も遠い霞か雲かの話になる。ジャーナリスト魂を呼覚ませ。
朝日のお偉いさん達勘違いしちゃいけないよ。ジャーナリスト魂の建前では飯は食えないと思っているかもしれないけど、付けは必ず回ってくるよ。(教育も全く同じだった。つけた人が今もまだ気がつかず付けを払っていないが、いつまでも逃げ回れるものではない)
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学び

昨日、ワールドカップの日本選手が今後の発展を考え決勝まで残って見て来てほしかったと書いた。求めるところはジーコのプロ意識だろう。(ジーコの今の立場ではいえない)
(教え)と(学び)は違う。選手は練習メニューと、いい監督の指導をしっかりこなせばいい選手になり強いチームになると考えているのではないだろうか。
これは前記の(教え)の中の発想であり、一方が抜けている。
見回すと、そこらの子供達はほとんどその発想になってはいないか。それどころか保護者や社会全体もその傾向に見える。ちょとしたら日本は学びと言う文化の伝承全体的に途切れたり薄れているのではないか。そうするとあの選手達の行動は責められないし普通かもしれない。今までは経済力もあって日本のスポーツは世界的に地位を押し上げてきた。
ところが子供達の体力は低下し気持ちは内側に向き自発的な精神は萎えてきている。経済も今の地位を保つのは難しい。だとすれば早晩スポーツの世界的な地位は落ちていくに違いない。冬季オリンピックも想定外だった。
ワールドカップの結果から各界のリーダーは教訓を汲み取ってほしい。(骨太の方針)と称して目先の利を追うやり方を指導するのでは世界から取り残されるばかりだ。セルフエデュケーション(自己教育)が教育の基本中の基本であることを
思い出し覚えてほしい。
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