経済成長路線の全体主義

NHKの日曜討論会で財政再建や消費税のことを取り上げ話し合われていた。
聞いていると与党の自民党や公明党をはじめ野党の民主党・共産党・社民党は上記への考えの違いはあるものの、どの党も経済成長や国際競争力は当然の前提として話し合われていた。(過日のG8サミットも同じだった。)この1元論に誰からも疑問のかけらすら見られない。
日本列島はかつてない気候の異変である梅雨前線の停滞による集中豪雨によって多大な被害をこうむっている最中にもかかわらず。
この唯一の価値観が国を超え、宗教を超え、資本主義や社会主義のイデオロギーを超え
世界を動かす全体主義になっているように思えて仕方ない。
異なった価値観として経済縮小の考えがあってもいいではないか。
地球温暖化の原因が経済活動と関係していることは、仮に科学的に証明されないとしても、人類は常識的にその因果関係を捉えている。でも一原論から抜け出せない。神・仏・天地神明、何でも良いが、現在の経済が、地球から無断で盗賊のように略奪し神や仏の名で神や仏を冒涜しているように見てしかたない。科学や経済の論理からは外れるかもしれないが文化として多様な価値観として人類の知恵として現在の経済成長路線以外の経済路線の考えがあっても良いのではないだろうか。それを提案し検討しなければならない時期はとっくに来ているのではないだろうか。子供の中に新しい価値を見出すのを仕事としてきた自分は、素直に単一的な全体主義の群れの中に身を置いたとしてもそれを見るもう一つの目も持ちたい。
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