ズレの基準

「チャップリンは時代からも当時の映画の作り方からも自らの映画の作り方からさえズレた作品を次々作った。今思うとその当時の普通がズレており、だからこそ彼の作品は時代を超え人々を泣かせ、笑わせる」というチャップリンの評論を見た。全くそうだと思った。
現代は何がどうズレているのだろうか。国の内外を問わず意外な出来事が多い。お金と競争に明け暮れ地球や子供が悲鳴を上げてもアクセルを踏む一方なのだからズレていることは間違いない。チャップリンは人間の幸福から見た人為(機械文明と権力と情報の危うさ)がズレの基準だったのだろう。現代も幸福と人為のズレは同じだろうが半世紀後の今、「人の幸福」はさらに地球や自然を母体とした「人の生命」と人為とのズレにま止揚しているのではないか。
北朝鮮の問題も、子供を奪い、核やミサイルで戦争をほのめかすのだから、地球の生命を脅かすこの行為は断じて許されない。基準を人間を含めた地球の生命におくと、チャップリンはどんな作品を作るだろうか見てみたい。基準を単に政治や経済のダイナミックスではなく現代のズレをしっかり意識した文化人は出てこないものか。国の内外の立場にとらわれずしっかり地球の立場に立った人のメッセージはないものか。


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予想外れ率

株をやっていいると予想外れは普通。証券会社やアナリストのお勧めもそれなりに聞かなければいいことはない。景気の動向は政府の予測も殆ど当てにできない。政府は「景気が悪くなる」とはいえない立場にあることが最近分った。何故ならそのメッセージが経済そのものを左右するし、対策の責任を求められるから。だから政府の経済予測が当たった記憶がない。(勿論どこを見るかによる)
ワールドカップ・冬季オリンピック・女子バレー・卓球などスポーツ界も予想外れが多い。教育政策の予測もことごとくと言っていいほど外れている。
まだまだある。耐震偽装、医療データーの捏造、学者の研究費流用、絵かきさんの盗作、いやはやまだまだ わが子の隠れた才能、女房の隠された性格、自分の顔も人生もほとんど予想外・想定外だった。混ぜ返しちゃったが、地球環境は勿論、イラク戦争の展開から私事にいたるまで予想外れが多い。ここのところ特に空振りが多くなっているようだ。3割打者はやっぱりすごい。偉そうに言わないように気をつけよう。
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