沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

琉球のお菓子

2006-12-05 | 琉球・首里城
琉球のお菓子を食べる機会があり、行ってきました。
お茶をいただきながら、ちょっとずつ試食してみました。
中国から伝わったもの、大和にも似た物があるものなど様々ですが、「与那城御殿御菓子并万例帳(よなぐすくうどuん おかし ならびに よろずためしちょう)(1879年)」など古文書に記載され、琉球独自に発展し根付いた御菓子のようです。

琉球料理の研究を続けている安次富 順子(あしとみ じゅんこ)さんが、古文書を分析し、古老の話を聞いて再現してくれました。

「大鶏餃(たいちーちゃお)」
胡麻あんを、ラードに小麦粉を混ぜた皮で包んだ揚げ菓子です。
香りがあり、これは美味しいです。


「松風(まちかじ)」
表面に胡麻を散らした焼き菓子です。
赤く染め帯状にして大きく結んでいます。
結納のときに縁起菓子として使われるそうです。
これはパリパリと食べやすいお菓子です。


里桃餅(りとうぺん)
袋を開けると、可愛い桃の形をした焼き菓子です。
名前に餅がついていますが、中国の小麦粉を使った餅(ぺん)です。
桃は中国では長寿のもとで、おいしさよりも形が優れています。


「桔餅(きっぱん)」
カーブチーなどの柑橘類を砂糖で煮詰めた菓子です。
中国への使者が持ち帰ったお土産が始まりのようです。
このように切り分けていただいた方がいいと思います。


このほか、「きんそ糕(ちんすこう)」など有名な焼き菓子もいただきましたが、珍しいものを紹介しました。