沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

与儀(よぎ)酒店

2020-05-31 | 名護市
名護の「みどり街」にある、泡盛が安く入手できる店「与儀酒店」です。激安スーパーや酒専門店よりも安い。昼頃から夜遅くまで営業している。
繁華街のスナックもここで調達したり、お客さんが自分で購入して行きつけの店に持ち込むことも。
私が好きな「千年の響」は、今帰仁酒造の直売よりも安い。
流通していない泡盛があるので、店内を見るのも楽しい。優しいおじさん。


「何か、美味しい泡盛ないですか?」と毎週顔を出していると、ダンボール箱をゴソゴソ探して、ドラえもんみたいに出してくれる。

ボロボロの「まさひろ」が出てきた。
10年経っていると言う。
比嘉酒造は、2015年に「まさひろ酒造」変わっているレアなもの。
「おいくらですか?」と尋ねると600円。
香りがいいという崎山酒造の「松藤(まつふじ)」と併せて合計1500円。

泡盛は25 度をストレートがいい。
香りや風味を味わい、チェイサーは炭酸水。
水で割ったり、氷で冷やすと味が分からなくなり、アルコールを摂取しているだけ。

最近購入した泡盛たち。
「萬座」恩納酒造所
「やんばるくいな」田嘉里酒造所(現 やんばる酒造)
「まるだい」今帰仁酒造

「やんばるくいなが美味しかったです。」
と感想を伝えたら、15年ものの1升瓶があると。これは、楽しみ。

紹介した泡盛は期間限定だと思いますが、ゆうパックも扱っているので、沖縄のお土産に泡盛を考えるなら、立ち寄って見るのもいいかもしれないです。

それと、「いろんな泡盛を少しずつ味わって呑んでみたい」という方は、与儀酒店の向かい側にあるJoyというスナックがお勧めです。
カウンターの後ろには八重山出身のマスターが集めた泡盛たちがたくさん並んでおり、良心価格で楽しめますよ。

沖縄そば(44)おおしろ

2020-05-30 | 沖縄そば
沖縄そばの老舗「おおしろ」です。
実に12年ぶりです。
売り切れ御免の昼間営業で、日曜は休業。
今日は雨だし空いていると思ったら、満席だった。

メニューは机上にはなく振り返った壁にあった。
選択の余地はなく、選ぶのはサイズだけやん。
大盛りそば780円とじゅうしい100円を頼んだ後で、ヒラ麺があることに気づいた。
「ヒラ麺大丈夫ですか?」と尋ねたが、すでに時遅し。女将さんが「ごめんなさい」というが気にせず、次回の楽しみにする。

店内はこじんまり。座敷三卓とテーブル席三卓。満席なので入口だけ写すが、ここも相席になった。

出てきました。早いね!
レタスが綺麗に乗せてあり、隠れてるよ。

オヤジさんのこだわりなんだろうね。
レタスは長野など涼しい高原野菜と思ってたけど、沖縄のレタス栽培は11月から5月の温暖な時期だった。

せっかく綺麗に盛り付けたレタスをどけると、お肉たちが現れました。いいね。

スープ
あっさり系です。途中で紅ショウガを加えて味を変えて飲み干しました。

大きなソーキが2つ。分厚い三枚肉が2つ。カマボコと厚揚げ。棒かまぼこもあった気がする。美味しく、盛りだくさんであります。

普通麺です。美味しくいただきました。

じゅうしい
三角おむすび型。お腹いっぱいになりました。おそばにつく漬物とスープで美味しくいただきました。

老舗だしレタスや麺のことなど、いろいろ聞きたかったけど、お客様の回転が速い。ホールの女将さんも厨房のオヤジさんも休みなし。下げ膳、水出し、注文取り、配膳、お会計。
メニュー少なくて良かったね。

12年前とあまり変わらず、元気そうで何よりです。
今度は、閉店間際に調査しに来よう。






沖縄そば(43)石くびり

2020-05-29 | 沖縄そば

「石くびり」って何?と思う方がほとんどと思いますが、琉球民謡に歌われる史跡で、店主姉妹の生まれ故郷です。

ネットで、本部町お祭りで「石くびり」の演奏と唄を競う大会の動画がありました。

「石ころが大変な坂道だけど、愛する人と歩く時はもっと長く続いて欲しい」と唄っております。

さて、これまでは「石くびりそば」2回、「牛肉もやしそば」を頂いたので「野菜そば」にするか、とんかつ定食にするかどうか悩みました。



と、4人連れが、石くびりそば2つ、牛肉もやしそば、とんかつ定食を注文したのであります。
ここで私が「とんかつ定食」にしたら、調理しやすいけど、意志が弱い流された感が出るので、あえて「野菜そば」を頼みました。

スープ
ああ、野菜炒めの汁が混ざっていました。
野菜炒めは別皿が良いと思います。

野菜炒め
普通の野菜炒めです。カマボコが美味しいです。

野菜炒めと麺の茹で上げのタイミングが重要だと思います。いつもより少し柔らかめでした。

気を取り直し、宿題調査に向き合います。
会計の際、秘密の県民SHOWで紹介された座敷を見て良いか尋ねて快諾頂きました。

土足なのに、綺麗な廊下です。
この先の右側のようです。

テレビで紹介された座敷です。地元出身の琉球民謡の歌手山里ユキさんのポスターが貼ってあります。

テーブルは三卓。

これからの時間帯なのでしょうか、テレビのようにお昼寝している人は、まだいませんでした。



沖縄そば(42)よなみね屋

2020-05-28 | 沖縄そば
今帰仁村(なきじんそん)の「よなみね屋」が開いていると同僚が見つけてくれたので、レッツゴー。車で10分くらい。

沖縄そばの専門店のようです。おうちの中が店ですが、前方に庇付きの屋外スペースがあります。
中は、こんな感じ。

池があって鯉が泳いでいます。風を感じながら、蘭の花を楽しめて、水音が涼しいです。素敵なお庭で、おそばが食べれるように工夫したのですね。

店内は座敷です。こちらはエアコンと家族連れにはいいですね。

メニューです。そば4種類にライス。
「三枚肉そば600円」と「ソーキそば650円」は、肉の違いが50円の差ですね。
では「よなみね屋そば650円」と「ミックスそば750円」は、何が違って100円の差なのか?女将さんに尋ねます。

「「よなみね屋そば」はソーキが1枚に三枚肉が2枚。「ミックスそば」はソーキと三枚肉が2枚ずつです。」と、女将さん。
「ミックスそば」をお願いした。

この値段構成はどうなっているのか、
おそばと2種類のお肉の連立方程式を解くと、
おそばが500円、三枚肉が50円、ソーキが75円、という結果が得られました。
「よなみね屋そば」は675円のところ650円に勉強した看板メニューということかな。

スープ
カツオ節が効いたあっさり系です。これなら遠慮なく飲み干せるね。

大きなソーキが2枚、分厚い三枚肉が2枚、カマボコが2枚。味がしっかり付いており、食べ応えがあって、美味しいです。

少し柔らかのヒラ麺です。

ミックスそば、量も味も満足でございました。人気店だと思います。

街道沿いの松を見て、ここには昔来たことがあると思い出しました。

街道に植えられた歴史ある松並木が、
道路拡張の邪魔と伐採する行政の計画を、住民が阻止したのが「日光太郎杉事件」。
住民も裁判官も立派でしたね。

今帰仁村は、今帰仁城跡を始め歴史資源があちこちにあります。この松並木も、残っているのは僅か2本だけど、歩道の中に埋め込まれているように見えます。

しかし、裏側に回ってみると、その工夫がわかります。
歩道は、松の根や幹を傷つけないように、宙に浮いて嵩上げされています。また、松の根元の土に雨水が補給されるよう、歩道にはドレインがあります。
立てかけてある資材は無関係の別物です。

このことも、昔記事に書いた記憶があります。変わらずで何よりです。よなみね屋さんは当時は無かった気がする。

沖縄そば(41) ちまぐー

2020-05-27 | 沖縄そば
名護から本部へ向かう伊豆味街道。
お菓子御殿の手前にある中山交差点を、右方向の今帰仁村方面に進んだところにある「ちまぐー」。
テビチそばが美味しそうだと、同僚が見つけてくれたので、行って来ました。
周囲は山で、ポツンと一軒家でございます。

こういう立地条件でも勝負するのは、実力派であります。これは期待できます。

店内は、こんな感じ。
厨房には女性2人と男性1人。
ホールは女将さん。

メニューが悩ましい。
看板の「ちまぐそば800円」と「令和そば900円」は、何が違うのだろう。

女将さんに尋ねると、「令和そばは、ちまぐー、ソーキ、三枚肉が全部入り。」
「令和そば」に決まりかけたが、念のため女将さんに問う。
「ちまぐーとテビチの違いは、何ですか?」
「ちまぐーは手の甲、テビチは二の腕」と部位の違いを、自分の腕を示しながら教えてくれた。
写真はテビチそばではなく、ちまぐそばだったのか。
「令和そば」は、女将さんの妹さんが開発したメニューだという。看板メニューのちまぐそば800円を超える最高値の令和そば900円を選択しない理由は、もはや無い。


「誠」や「あいだみつお」、「100歳まで生きよう」というメッセージが、客に伝わってくる。

スープ
やや濃厚。豚骨が効いていて美味しい。
飲み干しました。

大きなちまぐー、ソーキが3つ、分厚い三枚肉。これこそ「お肉の三冠王」ではないか。

ヒラ麺で美味しい。
レタスのような緑黄野菜が彩りいいね。

味もボリュームもハイレベル。
想像をはるかに超えたお店でした。

「もう一度食べてみたい味」
なるほど、なるほど、このキャッチコピーは、言い得てる。

コラーゲンたっぷりのちまぐ定食を食べてみたいて思いました。










沖縄そば(40) 首里そば

2020-05-26 | 沖縄そば
那覇の「首里そば」に行ってきました。
入口に人が並ぶ人気店で諦めており、10年ぶりです。

玄関で靴を脱いで、すぐの部屋です。
左奥が二番座。奥にも小部屋があります。

入口の部屋を右に見たところ。
壁の右奥が厨房とお会計になってます。

入る時は満席でしたが、出る時は誰もいなかった。
左奥の部屋です。ここは仏壇がある。
小さな子がいるお客様用ですね。

窓の外のお寺は、西来院(さいらいいん)。
菊隠が日本で学び開山。1609年に薩摩が琉球侵攻した際は、日本語が上手なことから、尚寧王の命を受け、和睦交渉を成功させた人です。お寺は沖縄戦で焼失しましたが、400年の歴史があります。

出て来ました。
首里そばの大盛り600円とおにぎり100円。


スープ
カツオ出汁が効いている透明なあっさり系で、美味しい。飲み干しました。

豚のロースと三枚肉です。しっかり煮込んであります。
白いカマボコにネギに、針生姜が乗っています。紅ショウガはスープに溶け込んで味を変えてしまうのですが、刻み生姜ならそれは無く、風味を楽しめます。

手打ちの細麺。腰があります。
この麺が珍しく食べたくて来ました。
麺が太いと、スイトンみたいになってしまうところ、この細麺がスープと混ざって、いい塩梅なのです。

おにぎり
油味噌ですね。おそばでは腹持ちが心配な方には嬉しいです。

ジューシーや煮付けもありますが売り切れでした。おそば食べることができて感謝です。
10年ぶりの西来院であります。

沖縄そば(39) 新山そば

2020-05-24 | 沖縄そば
今日は日曜日で天気が良い。
おそば屋さんも散髪屋さんも、日曜休みが多いですね。営業再開していない店もある。
ということで、日曜日も営業、働き者の老舗「新山そば」へ自転車でレッツゴー。

この店は「テビチそば」が美味しいのですが、昨夜はおでんにテビチ入れたので、今日は別のメニュー。「野菜そば」「三枚肉そば」にしようかと自販機のメニューを見ていると、「そば定食900円」「そばセット800円」が目に止まりました。
セットは、「ジューシーかお稲荷」付き。定食は、セットに加えて「刺身」付き。
「そば定食」にしました。

「このおそばは、単品メニューありますか?」と店員さんに聞くと、「単品では出していません」という。
やったなり。
新山そばの裏メニューと言えよう。

スープ
美味しいです。濃すぎることも薄すぎることもない。味を変えることもなく飲み干しました。

お肉
テビチ、ソーキ、三枚肉と「お肉の3冠王」です。テビチは2個も入ってる。よく煮込んであり、脂身も無くてコラーゲンたっぷりです。
揚げたカマボコと昆布とネギがいいね。
これは、いわゆる「全部盛り」。
老舗の全力投球を味わう最高価格料理なのだ。

ヒラ麺 いいね。安定の美味しさ。

ジューシー
お椀にいっぱい。お腹いっぱい。

お刺身
マグロのお刺身。カイワレとダイコンが付いて100円ということかい。お得だね。

ああ、壁にあった民家の写真のこと聞き忘れた。またの機会に聞こう。

津嘉山酒造に立ち寄って見ました。
工場見学okとあったけど、お昼時だった。
また機会にしよう。

お腹いっぱいで眠くなってきました。
昼寝が必要だね。

沖縄そば(38) 石くびり

2020-05-23 | 沖縄そば
沖縄の5月は感染者がゼロが続き、21日に学校やお店も再開。
沖縄そばのお店再開は、徐々にですね。

今日は雨でしたが、「牛肉もやしそば」を食べてみたくて、石くびりに行きました。


店内は満杯なので、窓から外をパチリと一枚。


出て来ました。牛肉もやしそば800円。
このお店で最も高額のメニューなり。
これだよね。牛肉がたくさん入ってる。

スープ
美味しいスープですね。まずはスープを楽しんで、牛肉もやし炒めの汁が次第に混ざって味が変わって二度美味しい。飲み干してしまいました。

牛肉もやし炒めが美味しい。牛肉にしっかり味が付いていて甘味と柔らかい食感がいいです。沖縄そばは豚肉ですが、牛肉も贅沢だけどたまには食べたい。

自家製麺がいいですね。腰があって美味しい。大盛りがないのが残念だけど、十分。

この店は3回目ですが、本部町では1番行きたい店です。
正面の壁に不思議なものを見つけましたよ。

拡大すると、これ。
秘密と言われると、気になる、気になる。

会計の際に、聞いてみました。
「秘密ってありますけど、何ですか?壁の穴を塞いでいるのかな。」
妹さんに、笑われてしまいました。
「秘密の県民SHOW」の方が来て下さったのです。

ああ、テレビ番組のシールでしたか。
調べてみたら、価格comサーチにありました。

石くびり

本部町にある「石くびり」という食堂を訪れた。この食堂の奥にある座敷では、お客さんが普通に寝ていたが、店員は一切気にしていない。沖縄の食堂では座敷のあるところが多いが、自宅感覚で昼寝する沖縄県民が多い。


6年前の放送ですが、これ覚えています。食事後にお店でお昼寝って信じられないと思ったのですが、このお店でしたか。
そういえば奥の座敷に消えていく地元の人がいた。いつか調査しないと。







伊江島の落陽

2020-05-22 | 伊江島(伊江村)
あたりが明るくなり、西の海を見ると、夕陽が沈むところだった。

伊江島の城山(グスクやま)に沈むのかな。

やや北側かな。

水平線近くに雲があるようです。

お日様が、雲に隠れてしまうかな。



なんとか、雲の合間から顔を出しています。

伊江島に沈むことができるかな。

雲間から現れ、線香花火の最後の輝き。

伊江島に半分くらい沈んでいます。

太陽 伊江島に落つ。


沖縄そば(37)さんだあー

2020-05-20 | 沖縄そば
沖縄は5月21日から学校再開。沖縄そばのお店も21日再開が多いようです。

学校と沖縄そばの関係がよくわかりませんが、「さんだあー」が開いているとの情報を掴んだ同僚と、さんだあーへレッツゴー。

沖縄そばの旗が、揺らめいています。
なんか、期待できます。
さんだあってどんな意味なの?
かりゆしも消えて無いし。

店内入ると、これはスナックやんけ。
椅子席と座敷にカウンター席が有る。
食堂にはないテレビ画面の大きさ。カラオケ用で文字が読めるね。

沖縄そば(三枚肉)、ソーキそば、軟骨そばの3種類です。そのほかは「味噌汁」が人気らしい。

居酒屋メニューがありました。ボトルキープ2ヶ月はちょいと厳しいかな。
この店は、すぐ近くに警察と消防があり、お客様もご関係の方が多いのでしょうね。

ソーキそば700円。

スープ
沖縄そばのスープですね。美味しいです。飲み干しました。

味がしっかりついた、本ソーキが3つ。
美味しいですよ。

ヒラ麺です。名護そばの味ですね。

お会計で「麺は名護そばですか?」と尋ねると、「詳しいですね。そうですよ。」と笑顔で素直なマスター。
お昼時は店内は満杯。夕方以降も店内は満杯になるのであろうと思ったのでした。
「お味噌汁」もいつか食べてみたいです。

沖縄そば(36)我部祖河食堂

2020-05-19 | 沖縄そば
我部祖河(がぶそか)食堂の本店です。
10年振りに来ました。
前回は自転車で来たのですが、今回は車。

店内でメニューを見ます。
元祖・ソーキそば 当店1番人気、とあります。
朝食抜いたので、特大L 900円を注文しました。

店内は座敷と椅子席。かなり広いです。

日曜日だったので、お昼を過ぎると家族連れで賑わって、数えたら35名。愛されています。

元祖ソーキそばとは、丸隆そばも「元祖ソーキ」を名乗っていた。
元祖ソーキが2軒。

メニューのうしろに、「ソーキそばの独り言」があった。ソーキそばの生まれも名付け親もこの店であると。

出てきました。
横から見ると、盛り上がった麺の上に、ソーキが重なって、その上に勝ち誇るごとく紅ショウガが持ってあります。

元祖ソーキそばの勝利宣言でしょうか?

いやいや、想像以上に多いね。

スープ
これは繊細な味というより、少し荒っぽい感じ。量も多く、飲み干すのはよそう。

軟骨ソーキと本ソーキが混ざって積み上がっております。元祖ソーキを食べないと、麺に届かない仕組み。

自家製なのかな。太くて量が多い。元祖ソーキと自家製麺で、そばを既に一食分食べた感じだけど、麺はなみなみ残っております。

これは、挑戦なのだろう。特大が出てきた時点で感じた敗北感が、お腹から伝わってくる。
しかーし、麺とソーキだけは完食しないことには、沖縄の歴史文化を理解したことにならない。

ああ、10年前と同じだった。
麺のスイトン攻撃が、ボディーブローで腹に来てます。

特大サイズではなく、麺少なめで、元祖ソーキを味わうのが、私がすべきことだった。反省しております。

次々とお店に来る地元のお客様は、私の周囲の空席を埋めていく人気店ですね。

時代の好み、若い人に合わせて、そばの味を変えると、長年の常連客から「味が変わった」と言われる。伝統を受け継ぐ老舗には、辛い言葉。

本部町のきしもと食堂も、名護の我部祖河食堂も、沖縄そばの歴史を背負う老舗そのもの。巨人と阪神。

新しいお客が歴史の味に馴染んで行くのか、それとも、美味しいものが生き残るサバイバルなのか?
食文化は、他の文化と違って、辛いですね。

会計で、麺は自家製なのかと尋ねると、裏に工場がありますと言う。生産と消費が一体化していました。



沖縄そば(35)二見そば

2020-05-18 | 沖縄そば
名護市の世冨慶(よふけ)から東へ大浦湾に向かって、「二見(ふたみ)そば」を目指します。
山の中なので通り過ぎてしまう車が多いですが、目印は歩道に置かれたこの看板です。

看板手前左側の赤い入口がお店です。


実家を改造した民家がお店になっております。沖縄の民家は、縁側から見て右から、床の間のある1番座、仏壇のある2番座が多いです。前回座ったのは右の1番座。今回は2番座ですね。

この赤い布の奥が仏壇ではないかと推察します。
沖縄は長男が、先祖代々の仏壇を守る慣習があるため、山などの資産相続も長男に手厚いです。

仄聞したところでは、二見そばのご主人は、内地で働いていましたが、両親の面倒と相続のため、この土地に戻って、夫婦でそばを始めたそうです。

これが全部盛りの二見そば850円にジューシー260円。
麺の上には、三枚肉、ソーキ、コンブに、ゆし豆腐が乗っています。
右上は軟骨ソーキが別皿で。左上はジーマミ豆腐(落花生入りのお豆腐)。

スープ
美味しいですね。ゆし豆腐はいいのだけど、スープの美味しさが薄まるのが少し残念。コーレーグースをちょっと垂らして飲み干しました。

味が染み込んだ三枚肉、本ソーキ、軟骨ソーキをそれぞれ楽しめて、満足です。

三角屋製麺所の名護そばです。美味しいですが、ヒラ麺は使ってないそうです。なんでかな。

前回の軟骨ソーキそばから全部入りに変えたことで、評価は上がったり下がったりの平行線でございます。

親の世話をきっかけに故郷に戻り、市街地から離れた不便な場所で、経験のない沖縄そばを激戦区で開店するのは、相当な勉強と個性を磨く努力が求められたのでしょう。
店内は次々とお客様が増えてきます。
頭が下がります。




沖縄そば(34)石くびり

2020-05-17 | 沖縄そば
営業再開うれしいな。
沖縄そば巡りは続くのです。
今回のお店は、「石くびり」

東京の店は外見にこだわるけど、沖縄のお店は外見より中身にこだわるらしい。
では、レッツゴー。

看板メニューの石くびりそば700円を注文。
お店を紹介する新聞が貼ってあった。

配膳口の横にレジがあり、足元には消火器。無駄がないというか、この店では必要としないものが、伺える。
姉妹で経営して29年目。姉が厨房で、妹がホールとレジ。
「石くびり」とは、石がゴロゴロする坂道の地名。琉歌に詠まれた地名で、ここで育った姉妹が、店の屋号にした。
店内は、綺麗である。入口で靴を脱ぐのかと、一瞬戸惑うほど床が美しい。

これが、石くびりそばである。
熱々のカマボコが大きい。

スープ
美味しい。カツオと豚骨スープ。いい味です。途中で紅しょうがを加えて味を変えて飲み干しました。

大きな三枚肉とソーキが一つずつ。
しっかり味が染み込んでいて、食べ応えがあります。カマボコや付け合せのきゅうりなど食感を変えつつ、食が進みます。

お店特製の手打ち麺を使用している。
腰があって、私は好きな麺である。

外見はボロいが、中は綺麗で、沖縄そばも大変美味しく値段もいい。
設備投資や土地代がお値段に乗るのが内地のお店。それを極力省いて、お客様に安価で良いものを提供するのが沖縄のお店。
地元の方々に支えられるお店の見本である。
コーヒー250円を頂いて、豊かなお昼を過ごしたのである。感謝します。

沖縄そば(33)前田食堂 名護店

2020-05-16 | 沖縄そば
営業再開との情報を同僚が得たので、お店が混まないうちに11:30に到着。
テレワークはいいね。
前回は、名物の「牛肉そば」でしたが、今回は「てびちそば」750円。
ソーキそばは、お肉が麺の上にあるけど、てびちそばは、上になく横にある。
これは、期待できます。

店内は、だあれもいない。
名護は、12時になると防災無線で、メロディチャイムが街に鳴り響く。
外出自粛の放送が無くなり、よかった、よかった。
出て来ました。
麺も多いが、てびちがでかい。でかてびちが3個。
麺の上にてびち3個乗せたら、汁があふれて、こぼれてしまう。
いかんぜよ。
参考までに、相方は沖縄そば。
三枚肉が5枚も乗って豪華なのだけど、隣のてびちを見るとどうしても見劣りする。
てびちの迫力、凄し。
スープ
おいしい。
前回の牛肉そばのスープには、もやし牛肉炒めの汁が混ざっていたのがわかった。
 
てびち、でかいし、味がしっかりと、しみこんでいる。
おいしいが、三個も頂くと、薄めの味付けがありがたい。
ご飯のおかずだと、食がどんどん進む味だね。
 
おいしい。
平麺で、この味は名護の三角屋製麵所に違いない。
量が少なく見えますが、これは大盛りですね。
さすがは、食堂。
 
12時を過ぎると、店内が急に混み始めた。
作業着姿の常連らしき人たちも多い。
これは、直ぐに退散。
 
いやはや、満足。
てびちのコラーゲンたっぷりで、お肌がさぞかし若返ったと思う。
今日の夕食は、軽くだね。

沖縄そば(32) 八重食堂

2020-05-15 | 沖縄そば

営業自粛していたのですが、電話したところ、今日はやっているとのこと。

これは、食べに行かなくては、レッツゴー自転車で。

ところで、看板は「八重そば」とあるが、電話に出た声は「はい、八重食堂です」。
お店の人が「食堂」と言ってるんだから、間違いないはない。「八重食堂」に訂正します。
お昼時なので、昼休み休憩の人たちで、店内の席が埋まっていた。
 
えっと、注文は、「ミックスそばに、ジューシーをお願いします」。
注文してから確認すると、前回と全く同じ注文だった。
うーむ。ボケてきたか。

壁には、昔の写真が貼ってあった。

これは、名護のひんぷんガジュマルではないか。1960年代の名護市。
当時から、道の真ん中にあったのね。
山が遠いから、西を見ているね。南側に枝が張りだしている。
台風の強風が吹いたときには、倒れるんではないかい。

こちらは、山が近いから、東を見てる。

「ボンネットバス。どこの風景ですか」と女将さんに尋ねると、お店の名前を見ながら「同じところだね」という。
私は山の形だけど、女将さんは、店の名前で判断する。
西を向いてるね。太陽の影も、左から照らしている。
1951年から走行した、いすずのバス。10年後には箱型のバスに変わって行く。

お客さんから頂いた写真だという。
この写真の当時から開店していた老舗には、よく似合う写真だね。
 
スープ
やかんに入った、熱々の出汁を、自分の好きな分量を入れる。
これがいいね。麺がのびることがない。おいしい。
飲み干した後に、少し足して飲みました。そば湯みたいだね。
 
三枚肉が三枚。ソーキが二つ。ミックスされてる。
おいしいね。
 
平麺で、おいしい。
 
ジューシー
たっぷりとほくほくのおいしい炊き込みご飯。
 
おそばが650円で、ジューシーが150円、合計800円。
やっぱ、八重食堂が、沖縄そばのチャンピオンかなあ。