沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

阿嘉島の悲話

2010-06-28 | 座間味村

NHK教育のETV特集「よみがえる戦場の記憶 新発見600本の沖縄戦のフィルム」を見て驚きました。下記の写真はTVのものです。

阿嘉島には300名の日本軍がいて、特攻艇マルレに250kg爆弾を装備して、米軍を奇襲する役目でした。

1945年3月突然、米軍が上陸。

背景の特徴ある岩の形からすると、現在の漁港近辺に上陸でしょうか。

日本軍や住民は山に逃げましたが、逃げ遅れた住民2人が、沖縄戦最初の捕虜として、今回公開された米軍フィルムに映っていました。

その後、解放された2人でしたが…。
スパイしていると、山に連れていかれて日本兵に殺されたと、この米軍フィルムを見た阿嘉島で暮らす親戚が話していました。

ひょっとしたら、と思い、阿嘉島に行った時の写真を探してみました。

お二人の名前は、平和の塔の阿嘉のところに刻まれていました。

拡大したところです。右上に並んで二人の名前がありました。

戦後、部隊の最高責任者だった野田隊長が謝罪し、日本兵で生き残った人や遺族は毎年島を訪れ、慰霊祭をするとともに、学校に寄付をしたり、住民と交流を続けているそうです。

http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2010/0627.html
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/galac-20100815-01/1.htm


ヘチマのゴマ味噌和え

2010-06-27 | 料理
那覇空港の売店で、ヘチマと島らっきょうをお土産に買いました。
島らっきょうは、新聞紙に包んで冷蔵庫に入れると3週間は持ちます。
ヘチマは2週間くらい、日持ちします。

お店の人にいただいたレシピで作ってみました。

ヘチマの皮を、皮むき器で薄く剥きます。
鍋の水に塩を少し入れ沸騰したら、輪切りにしたヘチマを軽く茹でます。
いい色になったら、形を崩さないようにすくって、氷水で冷やしてから、器に盛る。

白ゴマ(すりゴマ)大匙1に、酢小さじ2、赤みそ20g、砂糖大匙3、塩少々を混ぜる。
これを、ヘチマにかけて、出来上がり。
おいしい、夏野菜です。

故郷の島を望む慰霊碑

2010-06-24 | 座間味村
阿嘉島から、村内航路で座間味島に到着しました。
こういう小型船も、かっ飛びで、楽しかったです。

2時間後の高速船で那覇に帰る前に、立ち寄りたい場所があったのでした。
港に、1945年3月26日米軍海兵隊 上陸の碑がありました。

山に向かって、少し歩きます。
やぎさんに出会いました。

平和の塔です。
座間味島での激しい戦闘で亡くなった日本兵、集団自決やスパイ容疑をかけられて亡くなった島の方々の名前が刻まれています。

きれいに掃除がしてありました。
お地蔵さんに、再会しました。

「座間味村で集団自決があったのは、座間味島、慶留間島だよ。」 高良家の管理人さんの話を思い出しました。
平和の塔の入口の、海がよく見えるところ(表紙の写真)に、慰霊碑が立っていました。
右側の島が阿嘉島、左側の島が慶留間島。
ここに立つと、戦争で亡くなった住民の方々の故郷を望めるんですね。


慶留間島(ゲルマジマ)の高良家 

2010-06-20 | 座間味村
阿嘉島から慶留間島(ゲルマジマ)への橋を渡ると、天然記念物のケラマ鹿に出くわして、人が住んでない島なのか、と思いきや。
島の南側に、集落がありました。
その中に、立派な石垣に囲まれた古い家がありました。

高良(たから)家。国指定重要文化財=上の写真です。
入口にはヒンプン(屏風の意)があります。
家に上がらせてもらうと、この柱の傷跡を教えてくれました。
1945年3月の米軍の激しい砲撃で、この家の中に砲弾が飛んできた。

畳側からみると、柱と、左側の壁に銃痕が撃ち込まれた。
この島では、集団自決の悲劇があったそうです。

家畜小屋やフールと呼ばれる豚小屋もあります。
300円が高いと思わないけど、訪れる人は日に1人だそうな。

島の南端には、小中学校がありました。
目の前にはサンゴの海。
校庭など確保するため海を埋め立てて作った学校。
すごい立地です。

海も透き通って、サンゴが美しい。



島の不思議

2010-06-13 | 座間味村

上の写真、何だかわかりますか。
わかった方は、すごいなあ。
私は、初めて見ました。

場所は、ここです。
阿嘉島の漁港の一角で、午前9時頃でした。


こちらは、上の写真の橋を渡った慶留間島(ゲルマジマ)で、すぐに出会いました。
天然記念物だそうです。
じっと、こちらを見ていました。何だかわかりますか。


慶良間列島

2010-06-12 | 座間味村
休みを利用して、座間味村の阿嘉島へ行ってきました。
沖縄は梅雨の最中でしたが、曇りと晴れの天気でした。

枝サンゴとクラカオスズメダイ君です。


こちらは、大きなサンゴです。
サンゴの上面が平らになっているのは、引き潮時に海面に出る限界だから。
引き潮近くに、ライフジャケットを着けて泳ぐと、サンゴとその中に生息する魚たちを、間近に見ることができます。

近づくと、魚たちはサンゴの中にさっと隠れます。
陽射しがサンゴに届いて、きらきら輝きます。