沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

嘉陽層の褶曲(かようそうのしゅうきょく)

2014-05-22 | 名護市

西海岸を走っていると、見慣れない看板がありました。

嘉陽層の褶曲(国指定天然記念物)とあります。

矢印につられて、行ってみました。

最寄りの集落は、天仁屋。バス停がありました。

バス運行は、平日は名護(高校)方面へは、朝1便のみ。反対の東村方面へは、夕方に2便です。

土日は、夕方にそれぞれ1便ずつです。

河口部の東海岸に出ました。

2012年に国の天然記念物に指定されたとあります。

嘉陽(かよう)というのは、近くの地名です。

海岸浸食作用により、特徴ある地層がきれいに見ることができるこの場所が、指定されたようです。

現在地から、さらに進むと、もっとすごいところがあるそうです。

岬の先端の写真です。

地層が海に向かって、すごいことになってます。

芸術作品のように、褶曲して、悶えています。

行きたいのですが、目の前のちょっとした川を渡ると、靴が濡れそうだし、海岸沿いに安全な道がありそうもないと感じて、あきらめました。

(実際には道があるのかもしれませんが、天然記念物という事柄の性格上、道などないような気がしたのです。)

「嘉陽層の地層には,地質学の基本的な現象である褶曲が見事に発達するほか,砂岩層が堆積した際の様々な構造,深海底の環境を示す生痕(せいこん)化石,さらには,プレートの沈み込みにより付加された地層が示す様々な現象が良好に保存されており貴重である。 」(名護市HP)

天然記念物の文化審議会答申(P3)

プレートの沈み込みによって、地震が起きますが、沈み込みの際にはぎ取られた堆積物などが付加体といわれ、たくさんあるそうです。

もぐりこんで、上下逆転する地層が見えるのも特徴だとか。

地層が入り混じってます。

褶曲してそうな感じがあります。

天仁屋バン岬の先端の露頭に行ってみたいと思いました。


沖縄のスーパーにて(2)

2014-05-18 | 沖縄の食べ物・飲み物・泡盛

沖縄のお土産を探して、地元のスーパーに行きました。

山羊汁、ソーキ汁、中味汁のレトルト食品。うーん、どんな味だろう。

 

ポークランチョンミート。さすがに、いろんな種類があるけど、重たいね。

てびち煮つけ、あぐー。サプライズだよね。

黒糖入 とんそくのとろとろ煮っていつか食べてみたい。

スーパーは品物が豊富だけど、沖縄生活にどっぷり感。

お土産としては、野菜が無難でしょうか。

農家が自分で値段を決めて出品する、やんばるファーマーズへ。

青パパイヤ(野菜)、ちょっと重いよね。

メロンも袋詰めで、野菜として使うようです。

島らっきょう。都内のスーパーでも出始めていますが、本場は新鮮で安価。

ということで、島らっきょう、へちま、シークヮーサーにしました。


辺野古の風景(2)

2014-05-15 | 名護市

5年ぶりに、辺野古の風景です。

周辺の土地は、どんなところなのか、見てみました。

この信号を、右折します。右斜め前の一帯は辺野古地区です。

道路沿いで、海が見えるところに、平和之塔がありました。

支那事変(しなじへん)1937年から太平洋戦争1941年までの、国難に殉じた英霊と一般犠牲者を合祀し、鎮魂と冥福を祈り、終戦50年を機に設立したと記されています。

河口の先にある海に浮かぶ島々が、基地予定地です。

辺野古の風景(前回の記事)は、現地に近づいた時のものです。

辺野古の街並みです。小さな漁村でしたが、丘の上にも街並みがあります。

少し足を延ばして、南側の土地利用を見てみました。

畑地帯となっています。

サトウキビなのか、サツマイモなのか…、植えつけ後です。

土は、赤土です。

辺野古の、丘側の入り口です。

先ほどの交差点を直進し、次の信号を右折した、米軍キャンプに近い方です。

ようこそ 辺野古商店街 とあります。

その下に、1957年に、辺野古地区の土地開発事業に協力してくれた米軍のアップル中佐をたたえた表示があります。

北上し、反対側の大浦湾から、辺野古基地予定地を展望しました。

正面の岬が、米軍基地のキャンプ・シュワブ。

左の出島にかけて、新滑走路が計画されています。

パノラマ写真です。

今日は、5月15日。1972年5月15日の本土復帰から、42年を迎えました。

 


GODZILLAが世田谷に現る

2014-05-12 | 映画・テレビ・本・英語

ハリウッド版のゴジラ「GODZILLA」が5月16日から全米で公開される。(日本は7月25日)

ゴジラの権利を所有している東宝のスタジオ(世田谷区成城)に、GODZILLAが出現中です。

現在進行形なのは、まだ、作業中。公開に間に合うかな。

こんな大きな壁画は、どうやって描くのでしょう。

近づくとわからなくなりそうです。相当な技量がありますね。さすが、東宝のスタッフ!

ところで、たった一人で制作しているのでしょうか?

しかし、引いてみると、青空にGODZILLAは映えますね。

このまま、動き出すような、感覚に襲われます。

すぐ隣は、東宝スタジオの入口。

敷地の入口には、ゴジラの銅像がありました。

東宝スタジオでは、「七人の侍」を初めとする黒澤明監督のほとんどの作品、「ゴジラ」「モスラ」(本多猪四郎監督)を初めとする怪獣映画シリーズ、「青い山脈」、「無法松の一生」、「日本のいちばん長い日」といった日本映画を代表する名作、また最近では、「ザ・マジックアワー」、「容疑者Xの献身」)、「20世紀少年」)、「私は貝になりたい」、「おとうと」、「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」、「THE LAST MESSAGE 海猿」(羽住英一郎監督)、「ノルウェイの森」といった大ヒット作、話題作がここで撮影されています。(東宝スタジオHPより)

偶然バスの車内から見かけて、戻って、撮影しました。


沖縄レンタカーではGoogle Mapsが便利

2014-05-08 | 沖縄のくらし

沖縄の観光には、レンタカーが不可欠です。

ほとんどの車には、カーナビが搭載されているので、安心と思ったら、意外と使いづらい。

目的地は、沖縄限定ではなく、全国の都道府県の中から選択するという、超めんどくさ。

目的地の電話番号入力が、一番手っ取り早いけど、電話が必ずあるとも限らない。

それに、搭載されている情報も、常時更新されているわけではなさそう。

 

そこで、スマホのGoogle Mapsグーグルマップを併用してみました。

目的地を入力し、自動車マークをタッチして、「ナビを開始」を押すと、地図とともに音声ガイドが流れます。

カーナビの音声ガイドと、競うように、スマホの音声ガイドが、流れます。これは安心。

 

しかも、下の地図のような、左折して、すぐに右折するような経路の場合、

カーナビは、「次、左方向です。」というだけで、その先の右方向を教えてくれない!のに対し、

スマホは、「左方向です。その先、右方向です。」と、二つまとめてアナウンス。すごい!

カーナビでは、その先を曲がらず通り過ぎてしまうので、スマホの勝利。

さらに、こんな場面も。

カーナビは左折、スマホは右折と、ガイドが逆になった!

まあ、どちらでも、着くのでしょうと、気楽に構えていましたが…。

空港近くの沖縄自動車道では、カーナビに裏切られました。

スマホの指示は「直進」で、カーナビの指示は「次の出口」で降りる。

レンタカーの空港営業所が目的地でしたので、カーナビの方を絶対的に信頼していましたが…。

 

沖縄自動車道の空港寄りの出口はまだ新しく、スマホには最新情報が反映されていたものの、カーナビは古い情報だったため一つ手前で降りてしまった。

もし、車の返却時間が迫っていたら、嫌な思いをしたかも。

そんなわけで、レンタカーを使う際には、スマホのカーナビの併用も、お試しあれ。

 

もちろん、内地でも、おんなじですね(笑)。


知念城

2014-05-07 | 琉球・首里城

8年ぶりに、知念城(ちねんぐすく)に行きました。

前回は、発掘調査中でしたが、前回の記事:東御廻い(あがりうまーい)(3) 城壁が修復されていました。

空の青さが美しいね。

アーチは、木枠で補強しています。

琉球の城は、内地と異なって、曲線を描く城壁が、特徴的ですね。

様々な方角から吹き荒れる台風の強風がもたらす力を、分散させる効果があったようです。

機能美ですね。

ごつごつした岩盤のような古い城壁と修復した石組み。

近くには、知念岬の展望台があります。海が美しい。

久高島(くだかじま)も、よく見えます。

久高島は、創世神アマミキヨが天から降りてきて国づくりを始めたという、聖地の島です。


沖縄の茶畑と開墾の歴史

2014-05-02 | 名護市

嵐山(らんざん)展望台の近くに、大きな茶畑がありました。

沖縄で、茶畑とは珍しい。

近くにあった、開拓の記念碑を読みました。

「蘇る大地」  (以下、碑文より抜粋)

以前は、森林資源としての価値がほとんどない薪炭林。
終戦直後、先見の明のある人が、山地利用による換金作物に着目して、お茶栽培を計画。

昭和25年に、村有地を借り受け、農協経営により鍬とツルハシで肥料や敷き藁を背負って、重労働で開拓。

六町歩(1町歩は約9900平方メートル)の茶園と、四町歩のパイン園を開いた、血と汗の結晶。

昭和37年に、村有地を買い受け、39年に組合員に分譲。

しかし、開墾地は起伏が激しいため、本格的な嵐山土地改良事業を実施し、茶、パイン、きび、花卉園芸等の産地として飛躍した。(1991年5月)

パイン園もあります。

沖縄で困ると言えば、水不足。農作物も同じです。

干ばつ被害から守るとともに、洪水時に羽地内海に土砂が流入しないように、環境保全型の土地改良が進められているそうです。

嵐山展望台の地図は、よく見たら、ダムからの水路が描かれていました。

平成18年に完成して、羽地ダムから、このあたり一帯だけでなく、屋我地島や古宇利島へも、水が引かれているんですね。

 

美しい風景だけでなく、この風景を積み重ねてきた歴史が、展望できました。


松を守る道路

2014-05-01 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)

今帰仁村の国道です。

見事な松が、数本、歩道に植わっています。

コンクリートやアスファルトで、松の根元が固められると、松はやがて枯れてしまうのですが…。

近づいてみると、不思議な構造になっていました。

松の根元はグレーチングで囲まれています。「樹木は、倒れないよう、樹冠の半分くらいまで根を拡げて張るもの」と言われていますので、これは明らかに小さすぎます。

一方で、横に、歩道の側溝に使われるグレーチングが10枚程度、設置されています。何のためでしょうか。

根元を見ると、あれっ、歩道自体が浮いていました。

松の根元には、大きな地面が見えます。

下に降りて、横に回って見て、納得しました。

松の根元をコンクリートで固めないように、ブロックしています。

道路は、道路交通や安全上の理由から線形を確保する必要があり、支障となる樹木は伐採されたりすることが多いのですが、今帰仁村のこの道路は、特別の工夫により松を守っています。

理由を調べて見ると、由緒ある松だということがわかりました。

 

近くには、仲原馬場(なかばるばば)があって、蔡温松(さいおんまつ)とも呼ばれています。

樹木医を認定している日本緑化センターのサイトです。松原の今昔物語外伝

沖縄北部の山を守り、治水を行った歴史は、こちらの過去記事をご参照ください。

蔡温の松並木