沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

遠州灘サイクリング

2009-09-30 | 浜松の海
中田島のコンビニで、海苔弁当と水を買って、遠州灘の海岸堤防を西に向かってサイクリングです。
堤防の両側は、防風林、防砂林として松林があります。
舗装されていない道を走るなんて、久しぶり。

道の手入れは、町内ごとに異なるようです。
きれいに除草している区間と、草木にぶつかる区間と、いろいろ。
クモの巣などないか、ちょっと気にして走ります。

車が止まっていると思ったら、手入れをしている人に出会いました。
大変だね。

昔来た時は、山火事で松が燃えていたところです。
きれいに植栽されて、松が育っていました。

後方から、オートバイの甲高いエンジン音が聞えたので、止まって道を避けたのですが、バイクが来ません。
と思ったら、上空をパラグライダーが通過していきました。

途中で海岸に出て、お弁当を広げました。
のり弁当って、好きなんですよね。
ちくわの磯部揚げが、必ず入っているんだよね。

海岸堤防に戻るところです。
誰もいないと思ったら、左右から人影が出てきて、驚きます。
この人たち、一体、何しているんだろう。

篠原町まで来たので、サイクリング道路とお別れしました。
ここには、今年の夏に日本選手権が開かれた水泳場があります。
古橋廣之進記念・浜松市総合水泳場です。
愛称はToBiO。2009年2月にオープンしたそうです。

今年逝去された古橋さんは、浜松市雄踏町出身。
「魚になるまで泳げ」と毎日1万メートルを猛練習し、戦後の全米水泳選手権で世界新記録を出して優勝。
日本のプールは距離が少し短いんじゃないか、と懐疑的だった米国の記者は快挙を目の当たりにして「フジヤマのとびうお」と記事にしたそうです。
そのような展示も、水泳場の中にあります。

アカウミガメを守る人たち

2009-09-29 | 浜松の海

中田島砂丘の入り口です。
いきなり階段がありますが、東海地震の想定津波高さに耐えられるよう、堤防として築かれています。

はるか遠くまで、砂丘が続きます。
お母さんに手を引かれた小さな子は、砂丘を海まで歩いていけるかな。

砂丘を越えると、海が見えてきました。
海辺に、一列に並んだ人だかりが見えます。
夕方と思っていたのですが、ひょっとしたら…。

小さな子供を連れた家族が多いです。
一列に並んで、みんな同じ方向を見ています。

孵化したばかりの小さなアカウミガメが、波に何度も押し戻されながら海に向かっていきます。
海辺の人たちは、身動きせずに、波間に消えるまで、その姿をずっと見送っているのでした。
カメの旅立ち - 浜松沖縄横浜での暮らし

中田島砂丘の砂浜に毎夏アカウミガメが産卵に来ます。
有志の人たちが卵を保護し、孵化したばかりのアカウミガメを子供達の手によって海に返しています。
小さな子の右側にあったカゴが、アカウミガメの孵化施設です。

20年以上にわたって活動を続けているNPOの施設が、砂丘の入り口交差点の反対側にあります。サンクチュアリ エヌピーオー
「沖縄の美ら海水族館では、孵化したカメを1年間育てて、外敵から守れるくらいに大きくなってから海に放流している」ことを伝えると、「なるべく手伝わない、自然に近い状態で保護し、自然に近い状態で海に返す」という答が返ってきました。

長年にわたる地元の人たちの地道な活動によって、アカウミガメが守られています。


中田島砂丘を守る人たち

2009-09-28 | 浜松の海
砂丘は、小さな砂が積もって出来ています。
強い西風が吹くと、風に舞い、東側に運ばれます。
海からの砂の補給が無ければ、砂丘はどんどん東へ移動して行ってしまいます。

それを食い止めようとするのが、堆砂垣(たいさがき)です。
簡素な垣根ですが、風が垣根に当たると風速が衰え、垣根のあるところに小高く砂が積もるという原理です。
堆砂垣をうまく作れば、必要なところに、砂丘を作り出すことができるかもしれません。

海岸近くに住む地元の人が、長年かけて、大きさ、構造、向きなどを工夫しながら堆砂垣を作ってきました。

遠くに小さく人が見えますが、さっきまで海が、堆砂垣のすぐ近くにまで迫っていたことが、わかります。
少し黒くなった、打ち上げられた線が写真中央に出来ています。

数年前、台風の高波のときに、波が砂丘を乗り越え、入り口近くにまで侵入し、大きな池を作ったことがありました。
砂丘の大切さと、堆砂垣の必要性が、強く認識されました。

一番上の写真は、海辺に住む人たちが行政に働きかけ、取り組んでいるものです。
砂のバケツリレーを始めたのも、「海岸侵食災害より住民を守る会」の方々が動いたからでした。
中田島砂丘のバケツリレー - 浜松沖縄横浜での暮らし
今年の春、中心人物だった方が病に倒れ、お亡くなりになったと聞きました。
ご尽力に感謝します。合掌。

ハリーポッターと炎のゴブレット

2009-09-27 | ハリー・ポッター
Harry Potter and the Goblet of Fire (UK)
面白かったです。通勤電車で、1ヶ月かかりました。
37章796ページ。19万1000語。
ホグワーツ魔法魔術学校4年生(14歳)になったハリーポッターの1年間の出来事です。
全7話のうち第4話。だんだん、本が分厚くなっていく。

表紙のように、覚えた魔法や技を駆使して、難題を解決していくハリーを十分楽しめました。
しかし、32章、ラスト100ページ辺りから、話が重たくなってきました。
作者のJ.K. Rowlingも、出版前から「シリーズ第4話は、これまでになく暗いストーリー」と予告していたようです。
第1話から続いた様々な出来事の背景が、次第に明らかになってきます。

ハリーポッターシリーズは、ハリーの魔法魔術学校の出来事や育っていく様子が、楽しく描かれるものと思っていました。
しかし、前作から本格化したボルデモートVoldemort復活という魔法世界の大きな問題の中心にハリーが置かれ、大人の世界へ巻き込まれ、役割や責任も大きくなっていく。

シリーズ全7話の第4話で、物語全体の中間点。
最終章が、The Beginningとあるように、転換点を迎えたと言うことでしょうか。
これだけ盛りだくさんの内容を映画にするには、大変なことだね。

中田島砂丘の侵食と守る人たち

2009-09-26 | 浜松の海
馬込川を渡って、祭り会館の近くから海に向かい、中田島砂丘の東側に出ました。
西側の砂丘の砂が、西風で運ばれ、防風林の松林を覆うように堆積しています。
海が見えないほど、小高い丘になっています。

先端部まで歩くと、遠州灘の海が見えてきました。
中田島砂丘の砂は、過去数百年にわたって天竜川が運んだ豊富な砂です。
50年余前に佐久間ダムが完成し、砂の供給が途絶えたため、西向きの沿岸流によって、徐々に海岸侵食が始まりました。

西側の中田島砂丘のほうを見やると、大勢の人がいます。
砂の色が濃い部分まで、海だったところです。
何かな。

海岸清掃をされている方々でした。100人くらいの方がいます。
打ち上げられたプラスティック系のごみを拾っているようです。

お話を伺うと、月に1回、清掃しているとのことでした。
家族連れや養護施設の人たちも、数多くいました。

ペットボトルが多く、漁船関係の発泡スチロールもありました。
ペットボトルは外国製が多かった沖縄と違って、ほとんどが日本製でした。

さっきまでいた場所を、海岸から見上げました。
砂丘が波によって浸食されるので、対策として養浜事業により、5mkらいの高さまで砂を積んでます。

ここで、一番上の写真を説明すると、海岸清掃を見つけた場所で撮りました。
人工的に置かれた砂なので、波によって崩され、亀裂が入って危険です。

砂の色が濃い部分まで、海だったところです。
削られた砂は、沿岸流によって西に運ばれ、砂浜に補給され、今度は西風によって砂丘に戻ってくるという、砂の循環です。
この砂の山は、砂の補給源として、天竜川の代役をしているわけです。

ビデオで、中田島砂丘の360度を写して見ました。

遠州灘のテトラポット(消波堤)

2009-09-24 | 浜松の海
馬込川の左岸側にある遠州灘海岸の砂浜には、強い波を鎮めるため、一定間隔でテトラポット(消波堤)が置いてあります。
台風4号のせいでしょうか、大きな音をたてながら波がテトラポットにぶつかって砕けています。
位置図↓
海岸侵食(4) - 浜松沖縄横浜での暮らし

左側が海岸堤防で右側が消波堤です。
満潮時には、今自分が立っている場所も海の中になります。
沖縄では、島を囲むサンゴ礁がテトラポットの役割を果たして、強い波を鎮めてくれていました。

テトラポットに、近づいてみました。
時々、テトラポットを乗り越える高い波が来るので、要注意です。
テトラポットの切れ目から、波が砂浜に奥深く侵入して、砂を奪っていきます。
この波に飲み込まれると命取りなので、細心の注意が必要です。

左側だけでなく、右側の切れ目から来る波にも、用心が必要です。

ビデオで見ると、こんな感じです。
テトラポットの左側の切れ目。

テトラポットの右側の切れ目。
遊んでいる人がいますが、ちょっと危ないですね。
潮がどんどん引いているので、流されたら戻って来れないですよ。

馬込川の河口です。
河口部に堤防だけが取り残されているので、海岸侵食のすごさを示しています。
対岸の右岸側は、海岸侵食が大きな問題となった中田島砂丘です。
今は、どうなってるのでしょうか。

サイクリング浜松

2009-09-23 | 浜松のくらし
久しぶりに、3年ぶりに訪れた浜松をサイクリングしました。
浜松市観光公共駐車場で、レンタサイクル1日500円。
9時から営業と書いてありましたが、事務所が開く早朝7:30から自転車を貸してくれました。ありがたいサービスですね。

早速、馬込(まごめ)川沿いに南下して、海を目指します。
サイクリングする人、ジョギングの人、散策の人にすれ違います。

緑のトンネルです。
鳥や昆虫が鳴いて、生き物がたくさんいることを感じます。
自転車が近づくと、ガサゴソ、草むらで、音が聞えます。

蛇?鳥? 十数回も聞えるので、カエルかな、でも水辺は遠いし…。
カニ君でした。
ゆっくり路面を歩いていて、自転車が近づくと、ササーッと素早く動いて草むらに逃げ込みます。
赤いカニ、黒いカニ、色はいろいろ。

河口が近くなりました。
水の流れは、ゆったりとして、自然も豊かになってきました。
大型の鳥の姿も見えます。

穏やかな川面で、釣りをしている人たちがいます。
何が釣れるのかな。
橋の向こうに、海が見えてきました。
このコンクリート堤防の高さは、東海地震の想定津波高さですね。

さらに南下して、馬込川左岸の河口に着きました。
海岸堤防です。
この階段の向こう側には、とても怖い世界が広がっていました。

浜名湖立体花博(風景)

2009-09-22 | 浜松のくらし
博覧会の会場は、フラワーパークという美しい公園です。
作品と背景がとってもマッチしていて、いいなあと思います。

上の写真は、風景の中に大きな「風景画」を置いたよう。
こういうのって、いいですよね。

近くで見ると、こんな感じです。
額縁から飛び出るほど、立体的に作ってあります。

「白須賀・汐見坂」(湖西市)。
歌川広重の「東海道五十三次」白須賀宿がモデルの作品です。汐見坂から遠州灘が見えます。
明治元年、明治天皇が東京へ向かう途中、初めて太平洋をご覧になられた場所と言われています。

この飛び立つカモ達、どこかで見たような…。

2004年の浜名湖花博で、出展されていて見覚えがあります。
モザイカルチャーの盛んな出展者のモントリオール市から寄贈され、姉妹都市を結んでいる広島市から再び出展です。
「カモの里帰り」(広島市)って、洒落たタイトルです。

樹木の下に、何かいるよ。

「野生のワンダーランド Wildlife Wonderland」(ボツワナ共和国)
体高5mのキリンが、高木の下にいるよ。
実際もこんな風景なんだろうなあ。
南アフリカ共和国に隣接するボツワナは、キリンなど野生生物の宝庫。
The No.1 Ladies' Detective Agencyは、ボツナワが舞台だった。

池の中に、ハスらしきものが。

「妖精の住む花・オオガハス」(千葉市)。
約50年前、千葉市で大賀博士が約2千年前の弥生時代地層から発見したハスの種3粒。そのうち1粒が発芽し蘇ったハスは、オオガハスと名付けられ、市の花となっています。
2000年の時を超えて蘇った不思議さが、妖精の存在を生み出したのでしょうか。愛称は「ちはな」ちゃんです。

最後は、カメです。海から砂浜に上がって産卵しに来たのかな。

「アカウミガメ」(浜松市のシニアボランティア団体 モノづくり・シクミづくりPJ)
浜松の砂浜には、毎年アカウミガメが産卵のために上陸する。孵化したカメは苦難を乗り越えて太平洋を横断し米国西海岸で成長し、戻ってくる。
アカウミガメは絶滅危惧種に指定され、繁殖できるような環境の確保が大切ですね。

浜名湖立体花博(シンボル)

2009-09-21 | 浜松のくらし
前回に続いて、ユニークな作品を紹介します。
25ヶ国・地域から97都市・団体が参加している今回の世界博。
出展する地域のシンボルを展示する作品を並べてみました。
出展者は誰か、想像してみてください。

上の写真は、静岡県。壮大なスケールの赤富士です。
麓まで赤一色なので、”噴火”しちゃったのかと思ったら…、
「紅雲の雪景富士」というタイトルで、夕陽に照らされ虹色に染まり、山頂が白雪に覆われているデザインだそうです。
麓の紅色は、空に広がる虹雲をイメージしたものなのかな。

これは、懐中時計かな。時刻も正確です。
時計と言えば、いろいろな都市が思い浮かびますが…。
「時計のまち・ジュネーブ Geneva:City of Time」。スイスのジュネーブ市の作品でした。
16世紀フランスの宗教改革の際、時計製造技術を持った人たちがジュネーブに逃れて、時計産業が発展し、一流ブランドが拠点を持つようになったそうです。

おっと、この顔は、見覚えがありますね。
顔だけで、都市を表すとは、ファンとしてはうれしいです。
苦労しながら小説を書いて、40歳過ぎて「或る「小倉日記」伝」で芥川賞を受賞。
タイトルは「点と線・松本清張 生誕100年」。北九州市の作品でした。
小倉城の中の一角には、市立の松本清張記念館があります。

これは、サッカーボールとトンボ。
これだけでは判りにくいのですが、トンボはベッコウトンボという絶滅危惧種。
磐田市にある桶ケ谷沼は国内のトンボ種の3分の1が確認されるほどトンボ生息地だそうです。
サッカーボールにトンボが止まる風景って、想像できますね。
「磐田市のシンボル(花・木・昆虫)」。ジュビロの本拠地磐田市でした。

これは、どこかで見たような絵じゃありませんか。
トンボじゃなくて、ハチドリ。
3500年以上前に描かれた巨大な地上絵。
「ナスカ:世界の七不思議 砂漠の大地に刻まれたメッセージ Nazca:Wonder of the World.Messages Etched on the Dessert Floor」。ペルー共和国の作品でした。
白いハチドリの影が、地上絵になっているデザイン。地上絵には、そういう解釈もあったのかと思いました。

富士山を背景に、たくさん動物がいて賑やかです。
レッサーパンダに桜えびにマグロということで、静岡市。
左端のレッサーパンダ君は立ち上がっていますが、風太君は日本平動物園生まれだそうです。桜えび、おいしいですよね。
沖縄の人々には、ツナ缶やシーチキン缶は欠かせない食材です。

浜名湖立体花博(メッセージ)

2009-09-20 | 浜松のくらし
浜松へ行ってきました。3年ぶりです。
「浜松モザイカルチャー世界博2009」が9月19日(土)から11月23日(月)まで、浜松市のフラワーパークで開催されています。

正式名のモザイカルチャーは分かりにくいので「浜名湖立体花博」と呼ばれています。そういえば2004年静岡国際園芸博覧会も「浜名湖花博」だった。
今回の博覧会のテーマは、<人と自然のシンフォニー>。

上の写真は「木を植えた男 The Man Who Planted Trees」(モントリオール市)。
25ヶ国91作品の中で、博覧会の趣旨を表した最も印象的な大作です。
羊飼いの男が、不毛の地に木を植え続けて生き物の命があふれる森に甦らせた、同名の映画を、小さな草花を緻密に造形して表現しています。羊や牧羊犬など体毛の質感がとても見事です。メッセージが伝わってきて、飽きることのない作品です。

「沈みゆくポリネシアの楽園ツバル A Paradise in the Polynesia-sinking" Tuvalu"」(ツバル)。
巻紙のようなカーペットの上に9つの小さな島が描かれています。平均海抜は2mなので地球温暖化で水没する運命にあります。
海底に沈んでも巻物に歴史として残すと言う意味なのか、空飛ぶじゅうたんのように浮上したいと言うメッセージなのか、考えさせられます。

「燕京鹿鳴 The shered homeland」(北京市)
紫禁城の城壁を背景に、手前にいるのはシフゾウ(四不像)。鹿のようなツノがあるのに鹿ではなく、馬のような顔なのに馬ではなく、牛のような蹄があるのに牛でもなく、ロバのような尾があるのにロバでもないので四不像と。
中国原産のシフゾウは、19世紀末に絶滅してしまったが、英国の地主が繁殖しており、やがて中国での繁殖に成功したそうです。

「日本人アマゾン移民80周年」(マナウス市)
アマゾンに日本人が移民して80年を迎えるそうです。
描かれた動物はアマゾンを代表する動物のヒョウ。
アマゾンを人と自然が共生する土地にするという取り組みは、博覧会のテーマにつながっています。

「女心 Woman's heart」(釜山広域都市)
チマチョゴリを着て女性が踊っています。チマ(スカート)には、人と自然が調和して一つになるというデザインで、滝の流れが川と海につながり、伝統韓国絵画のように描かれています。

「ほほえみのハーモニー」(浜松市)
主催者の作品です。「花と緑のまち・浜松」と「音楽のまち・浜松」の合体です。
左から、ドラム、クラリネット、パイプオルガン、サックスです。
ドラムの上にあるラッパは何かな?
主催者として強いメッセージを送るよりも、大会のテーマ「人と自然のシンフォニー」を微笑みながら演奏し続けるという意味なのかな。

忘れられないメンチカツ

2009-09-13 | 生活
誰にでも忘れられない味があるといいます。幼少の記憶はなおさらです。私には30年間覚えている味が有ります。

子供の頃、買い物の母について肉屋でメンチカツを買ってもらうのが楽しみでした。小学校5年で引っ越してその味からは遠のきました。社会人になり長野、千葉、大阪、名古屋と転居し30年が過ぎました。

各地で多くのメンチカツを食べましたが、どれも味が異なり私には本当のメンチカツには思えませんでした。食い道楽といわれる大阪では巨大化したコロッケに化け期待を裏切ったばかりか、名前までミンチカツに変わっていました。

コロッケにはクリーム、野菜など様々な種類があるのにメンチカツにはそれがありません。名前の定義がないほど悲しい存在なのでしょうか。

私の忘れられないメンチカツは細長い手のひらサイズでボリューム感があり、中味は粗挽きの牛肉と豚肉とタマネギに黒胡椒がたっぷりまぶしてあります。揚げたては辛さがピリリと効いて口当たりが実においしい。

そのメンチカツがなんと今も有りました。○○市の△△中学校の前にある志村屋さん。街並みはすっかり変貌していましたが、老いた母と息子夫婦が当時の味を守っていました。1枚百円のメンチカツを1日百枚揚げている小さな肉屋ですが、こういう店が町の風景や生活感を作っているのです。

さらに驚くことは店の人が私の顔を覚えていたこと。引っ越し先や母や姉のことまで思い出して話してくれました。
私が忘れなかったのと同様に店の人も忘れていませんでした。味でも顔でもない、それは何でしょうか。
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これは7年前、地方紙に掲載されたものです。
30年ぶりに訪れた肉屋さんが、私の顔を覚えていたことに、とても驚きました。
理由を考えましたが、一つ思い当たるのは、このお肉屋さんは注文を聞いてから揚げ始め、出来上がるまでの間、待っているお客と世間話をしていたこと。会話を通じて自然とお客のことを覚えていったのでしょう。
私はメンチカツの「味」を忘れていませんでしたが、お店の人は「人情」を忘れていなかったのだと感じて、地方紙に投稿したのでした。
地方紙の編集部の人が店に取材に来て、確認してから掲載したと聞きました。
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先日、墓参りの帰りに久しぶりに訪れたら、写真のように空き地になっていました。どこかへ引っ越して店を続けているのかなと、ケータイで調べて電話をしたら、なつかしい息子さんが電話に出ました。「体調を崩して昨年末に店を閉めた。」と教えてくれました。

メンチカツは、忘れられないけれど、思い出すこともできなくなってしまいました。

レキオス

2009-09-08 | 沖縄の食べ物・飲み物・泡盛
溜池山王にあるてーげーBAR レキオスに行ってきました。
沖縄で一緒に仕事をしていた人をお誘いしました。
店のフロントには、あの「黒糖ドーナッツ棒」が、ルイ・ヴィトンの店先のように、堂々と飾られています。
ビックになったなあ。すごいなあ。
沖縄のお店はここにあります。渡久地(本部町) - 浜松沖縄横浜での暮らし

店内は、こんな感じです。立ち飲みです。
オリオンビールも冷えてるし、泡盛呑み放題は、男性1500円、女性1000円。
呑み放題で、八重泉とか、マスターお薦めの金武町の松藤とか、つい、たくさんいただいちゃいました。

壁の棚には沖縄の特産品が飾ってあります。
泡盛の店先で試飲しているみたいな感じ。

ここはおせんべいや、黒糖ドーナツ棒が並んでいました。
ドーナッツ棒をお土産をもらった人で、また食べたくなり、通信販売で取り寄せてた人もいると聞きました。
10本入りから90本入りまであります。沖縄と同じ値段で買えるのがうれしいです。

ゴーヤー君成長記(9)

2009-09-03 | 家庭菜園・園芸
久しぶりのゴーヤー君の登場です。
台風が来ても、もちろん元気です。
我が家のベランダは、ゴーヤー君のおかげでジャングルになっています。

ゴーヤー君と過ごしたこの夏はどうだったか、総括しますと、
■準備したもの
ゴーヤー君の苗6本
ゴーヤー君のタネ一袋(うち、発芽し成長したもの3本)
プランター6ヶと用土
緑のカーテン(吊り下げタイプ)3セット(プランター2ヶに対し1セット)

■お手入れ
毎日の水遣り、掃除

■得られたもの
お店より、ずっと新鮮なゴーヤー君56ヶ
日除け・納涼感
昆虫との出会い(ミツバチ、蜂類、カマキリ、アリ、てんとう虫、セミほか多数)
ゴーヤー君に関する知識

■ゴーヤー君に関する発見
ゴーヤー君は、種まき後2週間で発芽する。
苗を植え付け後、1ヶ月で2m成長する。
上まで届いたら芯止めすると、横から子づるや孫づるが成長し、伸張したつるの先に花を数多くつける。
花には、黄色く甘い雄花と緑色で子供を持った雌花がある。
実が大きく成長しているときは、つるは成長せずに、雌花も咲かない。

雌花の子供には、曲がっているタイプと真っ直ぐタイプの2種類がある。
雌花は受粉後、約3週間で実が熟す。
実は成長すると、ゴーヤー君の表面のイボイボの間が伸びてくる。
実は熟すと、緑色が黄色やオレンジ色に変化し、内部のタネの周りは赤く甘い。
さらに熟すと、自然に実が二つに割れて、赤くて甘いタネが鳥を誘う。
収穫後、10日ほどつるが延びて、雌花が咲くようになる。
2回目の実は、小振りになる。ナスやシシトウに近いサイズで大きくならないものもある。
小振りのゴーヤー君は、お手軽サイズで調理しやすい。皮の厚さは大きいのと同じ。

ただいま2回目の収穫から10日ほど経ち、つるが延びて毎日少しずつ咲く花に3回目の受粉をしています。あと、10個は取れるかな。