ロバート・パーカー Robert B.Parkerのスペンサー探偵シリーズの第39話、最終作です。
映画俳優の追っかけの女性が謎の死。 同じ部屋に居た俳優を誰もが疑うが証拠が無く、隣室に居たのはボディガードだけで警察も捜査が難航。
俳優の弁護側として捜査に加わったスペンサー探偵ですが、俳優の傲慢な態度に職を辞して、独自に調査を始める。
捜査を進めると、俳優の背後に闇組織の存在。関与するなという警告、身に迫る危険。
簡潔な文章でシーンが展開して読みやすいです。
それと、スペンサー探偵の生き方に惹かれます。
「何が起きたのか、真実を知りたい」いう立場は強く、犯人か否かで動く警察の限界を超えて、被害者側の問題にも切り込んで行きます。
本のタイトルは俳優のボディガードの名前Zebulon Sixkill ゼブロン シックスキルです。スペンサー探偵との人間関係が興味深いです。
会話が多く読みやすいと思って購入したのですが、ハードボイルドで台詞が短く意味深い。
図書館で訳書を借りました。「春嵐」というタイトルですが、ボディガードとは無関係です。
巻末に、次のスペンサー小説の出だし二節が紹介されていました。2010年に亡くなったパーカーの後継者がスペンサー探偵シリーズを引き継ぐようです。
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年の瀬です。
皆様、良い年をお迎え下さい。