沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

3回目です。

2022-02-01 | 健康
ご無沙汰しています。
皆さまお元気でしょうか。

2回目から8ヶ月が経ち、3回目が回って来ました。

若い人の方が感染リスクが高いのに、重症化リスクが高いという理由でお先に失礼させて頂き、恐縮しております。

大規模接種も始まっており、早い機会に皆さま3回目を副反応なく受けられますことを祈っております。

この一年忙しい日々でしたが、もう少し楽になることを期待しています。

2回目のワクチン接種で思うこと

2021-06-04 | 健康
苦労して2回目の予約出来たファイザー。

予約時刻は16時だったけど、そのまま待つこともなく、
1)受付(病院の診察券がないと保険証で本人確認します)
2)医師の問診
3)看護師の接種
4)予防接種済証のシール貼付
の4段階があっという間に終了でした。

この時間で54番ということは、ぜんぜん余裕があるね。接種する病院側も時間を持て余している。今日は60人で終了かな。

3時間で60人、1時間で20人。
1人3分かかると計算したのだろうか?

テレビで並んで順番に打っているのとぜんぜん違う。
1人1分だったら、予約数は3倍は増やせるね!

高齢者は、問診や移動に時間がかかるので時間的余裕を見たのだろうか。

接種会場の状況を踏まえると、現場には、かなりの余裕がある。
多くの方が1日も早い接種を望んでいるのに、こんな現実で良いとは思えない。
早期接種に向けて、予約枠の拡大を今後改善して欲しいと思う。




2回目の予約 悪戦苦闘 取れました

2021-05-21 | 健康

連日の深夜の闘いでしたが、なんとか2回目の予約を取ることに成功しました。

応援ありがとうございました。

今まで、複数の機器が同じIDで同時挑戦したことが、システムエラーを招いた可能性を否定できないので、一人でiPadでチャレンジしました。

まず、短時間で操作する練習です。

① 再読み込み

② 接種会場を選択

③ 接種会場を指定(前回と同じ病院)

④ 日付指定を選択

⑤ 6/3を選択

ここまでを、何度も、何度も練習します。

1秒以内に5つ押せないと、競争に負ける気がします。

 

いよいよ、挑戦3日目です。

金曜日なので、これを逃すと次回は月曜日で、3週間と5日経過になります。

スマホの秒針を見ながら、午前零時と同時に

一気に、上記の①~⑤まで突っ走ります。

その後のことは、うろ覚えですが、

⑥接種の時間帯が出現!

 ○がついたところは、16時だけ。他は×

 iPadに○だけ、浮かび上がっていた気がします。

 素早く考えもせずに条件反射で、○を押します。

⑦予約確認画面が出現!

 確認する間も惜しいので、確認することなく、

 条件反射で、○を押します。

 

何が起きたのか、上手くいったのか、良く分かりません。

7つのボタン操作に、1秒か、2秒の出来事だったと思います。

それ以上の時間をかけると、目の前でシャッターが閉まる世界。

 

スマホにメールが届いており、日時病院が確認できました。

安堵感。

 

「1回目の接種から3週間経過したら2回目を速やかに」というけど、

それを、この状況下で、個人の努力だけでするのは大変た。

 

これって、高齢者が真夜中にやることなのだろうか。

高齢者は21時には就寝するので、午前0時のiPadはキツい。

失敗すると、競争が激しくなり、3日目には寝不足になる。

 

日中の電話は、相変わらずつながらない。

電話先は徒歩5分の場所にあるので、出向きたいところだけど、

家族が反対するので、真夜中に機械で悪戦苦闘している。

大手町の大規模接種会場は、1回目の方専用なので、私は資格がない。ネットで頑張るしかない状況に追い込まれている。

 

自分は取れたからいいけど。

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出しました。

自分さえ良ければという思いは全くないので、

接種体制の強化をお願いしたいと思います。


今日もダメだった。・°°・(>_<)・°°・。

2021-05-20 | 健康

今日は、心配した家族も協力してくれて、3人体制で真夜中の闘いに挑んだ。

(2回目のワクチン予約が取れない)


市役所から送られたIDとパスワードを入力して、あらかじめ会場を選ぶ画面まで進めておく。
5月20日に日付が変わった瞬間に、解除された2週間先の6月3日の時間帯を選択する作戦だ。
 
10秒前から子供がカウントダウンして、緊張が高まる。
午前0時と同時に、それぞれが使い慣れた機械で挑んだ。
子供は、高性能パソコン。
カミさんは、iPad。
私は、iPhone。
 
直ぐに「取れた!」と子供の声が聞こえた。
おおー。
しかし「エ!」という声が続いた。
時間帯の選択画面が表示され、13:40の枠に申し込んだ瞬間は喜びに満ちていたが、
予約システムの返事は無情にも「エラー表示」だった。
 
iPadは、時間帯の選択画面まで進めたが、そこで動かなくなったようだ。
 
私のスマホは、上の写真である。
時間帯の選択画面が表示される前の段階で、グルングルンと回っております。
 
二人よりも反応が遅いのは明らかでした。
運動会のパン食い競争に例えたら、
子供は、ゴールテープを切ってパンをかじろうとしたら、パンが消えた…。
かみさんは、半分まで進んだが、そこで目標のパンが一斉に消えた。
私は、スタートで転んでいた。ぐるんぐるん…。
 
それでもあきらめず、皆沈黙のまま、他の接種会場を探し続けるが、どこも満杯の×表示だった。
 

2週間先の6/3の枠を競っていたが、勝負は一瞬だったことがお分かりいただけると思います。
 
昨日よりも、競争が厳しくなっていることを実感します。枠を増やさなければ、激しさは蓄積すばかりです。

「3週間経ったら2回目を速やかに接種してください」と言うなら、こんな状況を作り出さず、ちゃんと体制を組んで欲しい。

悲しいけど、これが現状であります。
 
私のパソコンではこのようなエラー表示でした。
3002e901:「予期せぬエラーが発生しました」
ステータス:200
OK
 
このようなエラーは、ちゃんと予期して欲しい。
OKって何?
了承できるはず無いじゃん…

2回目の予約が取れない(>_<)

2021-05-19 | 健康
先週水曜日、幸いにもコロナワクチンの接種を受けることが出来た。
「3週間後速やかに、2回目の接種を受けて下さい」と書いてある。

わが街の予約システムは、希望日の2週間前の午前0時にネット予約を受け付ける。電話は8:30だ。

それが今日だった。
午前0時にパソコンとスマホで予約に挑んだ。パソコンの画面には、1回目と同じ病院は全ての時間帯で◯が付いていた。素早く午前10時をクリニックした。

成功したように見えたが、グルングルンと回るヤツが現れた。
嫌な予感がした。

上の方に、「予約できません」のエラーがいつのまにか出ていた。画面上は全ての時間帯に◯がついているのに、グルングルンは止まらず、エラー表示も消えない。違う時間帯を押しても変わらない。

漂う敗北感。
スマホで見ると、全ての時間帯に×が付いていた。
急いでパソコンに戻って別の画面で他の病院を探すが、全ての病院が×だった。

朝になって電話に挑んだ。
8:30から通話中である。市外局番を入れるのと入れないのと両方試したが話し中である。時々NTTの聞き覚えのある「ただいま電話が大変混みあっています。しばらくしてからおかけ直しください。」が登場する。
1分間に4回リダイアルすること90分。
呼び出し音さえ鳴らなかった。360回もかけるのは異常だが、
既に本日の予約枠が埋まったとのお知らせも無いから、かけ続けるしかない。

ここで考えてみた。

1回目の予約と2回目の予約は平等である。2回目が優先されることはない。

「速やか」という意図に反して、2回目の予約が取れない状態が長引けば、日に日にワクチン効果が薄れてくる。
接種計画は破綻しているのではないか。

ここでシミュレーションしてみた。
わが町の高齢者は2万人だ。1日の接種回数は約1000人と市のHPにある。
3週間の21日で21000人が接種できれば、高齢者の1回目は終了し、次の3週間は2回目となり、全ての高齢者は6週間で接種が完了することになる。

だが現実は違った。
1回目の予約は終わっておらず、2回目の予約は受け付けることがない。
机上の計算だったのか。

直ちに1日あたりの接種回数を増やさないと、計画の遅れは解消されない。

頼みの綱が集団接種会場。土日に小学校体育館を巡回するが、予約方法が書いていない。

途方に暮れるしかないのか。

高齢者がこれだとその数倍の一般の方への対応が成り立たない。
大変だろうけど、改善して欲しい。

都道府県別の接種状況の分析

2021-05-16 | 健康

全国約3600万人の高齢者へのコロナワクチンの接種が2021年4月12日からスタートしています。

全国一斉に始まった取組みですが、地域差が数字に表れているようです。

どこの都道府県が接種率が高いのか、低いのはどこか、分かる範囲で少し調べてみました。

 

データは、首相官邸のHP2021年5月13日時点、高齢者数は総務省統計局2019年10月1日時点です。

全国平均の接種率(接種した回数/高齢者数)は1%ですが、

和歌山県が4%と全国1位、鳥取2位、山形3位、石川4位、香川5位と続きます(上の図)

 

進んでいないのは、京都47位、千葉46位、埼玉45位、神奈川44位、岡山43位。

接種率が全国平均1%を下回り、全国平均の半分(0.5%)以下は赤字で強調しています。

都道府県名 接種回数 高齢者数 接種率 順位

これには、都道府県ごとに様々な事情があるのでしょうけど、

対象となる高齢者の数が多いことも、理由の一つですね。

高齢者の多い順で並び替えをしてみると、

赤字ではない都府県は、少し頑張っているのが見えてきます。

逆に、高齢者数の少ないところは、接種率が高いです。

少ない10県のうち、7県が接種率ベスト10入りです。

沖縄は1.2%と全国平均は上回っていますが、頑張って欲しい。

富山はどげんしたと。

高齢者が少ないのに接種率が低い。体制が整っていないのかな。

では、体制を整えたことが分かる接種回数順で並び替えると、

東京が1位、大阪が2位、愛知が3位、山形が4位、和歌山が5位

山形、和歌山、石川の行政の頑張りが見えてきます。

逆に、神奈川や兵庫は、課題を乗り越えて頑張りたいですね。

接種回数が少ない府県も分かってしまいます。

富山は1471回。どうしました?

京都、岡山は医療機関、受付、問診、接種、受付システムなどできる限り取り組んでほしいものです。

もちろん、最前線で頑張っている方々のご努力には敬意を表しております。

課題を見つけて、総力を挙げて取り組んで県民の安全確保をお願いしたいです。

 

 


世界のワクチン接種状況

2021-05-15 | 健康
NHKのサイトから引用しています。
上の図は、世界各国のワクチン接種(2回)完了した人の割合を示したものです。

世界1位はイスラエル。60%で収束しています。年齢制限があるのでしょうか。
2ヶ月間でグラフの傾きが急角度。高い水準に持っていくのはお国柄ですね。

日本は2ヶ月間、横ばいです。
どしたん ?
アメリカも最初の2ヶ月は横ばいで、その後急速に増加しています。
ワクチンの供給と、接種体制の確立に時間がかかることがわかります。


こちらが接種回数。100人当たりなので200回が目標です。
日本は4回。
どしたん ?
中国の6分の1、韓国の半分です。
いかんやろ!






ワクチン接種して来ました

2021-05-13 | 健康
幸運にも、お先にファイザー コミナティ筋注Pfizer Comiraty1回目を接種して来ました。

(予約)
わが自治体は先週の月曜日8:30から予約開始。数が限られているようなので、パソコンとスマホの両方で、勝負しました。

8:30になったら、直ちに接種券に書かれた番号とパスワードで予約サイトにログインして、自分のスマホのメールアドレスを登録する。
(注意事項)
画面を開いたままだと、時刻を過ぎても画面が切り替わらない。再読み込みをクリックすることが大事です♪

予約サイトから登録したメールアドレスに確認通知が届く。
そのメールにあるURLに接続して、予約サイトにスマホからログインする。

おおー順調と思って油断したのがいけなかった。
会場選びはパソコンの方がやりやすいと思ってパソコンに切り替えたら、
「あなたには管理権限がない」と冷たく拒否されました。

仕方なくスマホに戻って、接種を受けたい日時と会場を選ぶところでトラブル発生。入力できない。
あれれ?

余計なことをしたので、パソコンもスマホも動かないことに。
などなど、もたつきましたが、開始2日目に予約できました。

(接種会場)
いつもお世話になる病院はワクチン接種をしないので、近くの病院に初めて行きました。受付で本人確認。

病院には初めてなのでカルテを作るそうです。副反応で何かあったらこの病院のお世話になるので書類に記入しました。
といっても、待ち時間に記入できる簡単なものです。

この病院で1時間に24人くらい接種しているのかな。医師1人、接種看護師2人、受付案内10人くらいいました。

(問診)
年配の医者が問診票を確認後、副反応について丁寧に説明してくれました。「接種後15分はじっとして。帰宅後に全身が真っ赤になったら、すぐに電話して」ということでした。

(接種)
別室で、看護師さんが左肩に打ってくれた。半袖だったけど、その服じゃ打てないから半分脱いでと言われました。
0.3mlの筋肉注射であっという間に終わる。細い針なので痛みは無し。

(翌日)
注射した部分の周辺筋肉に違和感というか多少の痛みはありますが、気になることはないです。腕が上がらないとかの症状もありませんでした。

受付システムは2週間先までしか予約出来ないので、2回目の予約がまだですが、また予約を頑張って、接種をさせていただきたく思っております。

皆様におかれましても、速やかにワクチン接種出来ることを祈っております。

運動解禁です

2020-12-15 | 健康

ようやく、自転車やジョギング解禁です。

胸骨を切断する手術だったので、術後3ヶ月は骨がつくまで運動禁止でした。
 
早速、自転車に乗ってスーパースポーツのXEBIOゼビオへ。
ジョギング用のウエア一式を揃えた。
 
次は、シューズです。
「足型測定」サービスがありました。
 
ー足型を計測して解析し、最適なシューズをー
 
いいですね。靴下を履いたまま、台の上に数秒間乗るだけで、足の3D映像が出きあがる! 科学的だ。
(足の長さ)
左右で足長が4mm違うことを、初めて知った。
靴のサイズは、これより5-10mm大きいものが良いそうです。
(足の幅)
幅広で、3Eか4Eがいいと言う。
 
(足の高さ)
甲高ですね。右足の方が3mm高い。
 
(土踏まずのタイプ)
驚いたのは、足の裏にかかる圧力。
片側だけでなく、全部消えており「ハイアーチ」と呼ばれる状態になっていた。
 
「足に痛みはないですか?」と店員さんに聞かれた。
図星だった。痛みは歩き過ぎが原因と思い込んでいたが、足の形に原因があったことが判明した。
右足は、長さが4mm短い分、上部へ曲がり3mm甲高になって、ハイアーチになっていた。
 
ハイアーチには、クッション性能が高い靴が良いらしい。
店員さんが持ってきた靴は、フランス製で今まで購入していた価格帯の2倍。
HOKAのクリフトン7
 
一瞬驚いたが、軽いし、履いてみると靴底が厚くクッションが良い。
靴が柔らかく、土踏まずに貼り付く感じでフィットする。こういうのが欲しかったです。
 
「科学測定して自分に合った靴を選ぶ」
 
走ってみて感触がいい。痛みもない。

写真を撮っていると、女性が「素敵ですね!」と声をかけてきた。
 
おおー
もちろん素敵なのは富士山に沈む夕陽のことであった。
これは気に入った。良い買い物だったと思う。
 
地方裁判所の前には各社の報道陣。
行く途中に通ったときは、報道陣や傍聴者達も多く、囲み取材もしていた。
座間の9人殺害事件の死刑判決があった模様。
寒風の中、取材も大変だね。


iPhone内臓アプリ (ヘルスケア)

2020-11-14 | 健康
毎日、1万歩目指して歩いております。

iPhoneの内臓アプリで、スマホをポケットに入れて歩くだけで、自動的に様々なデータが記録されて便利です。

直近の記録の棒グラフを、データでも見れます。

歩数だけでなく、歩いた距離、歩行速度も教えてくれます。

時速5.4キロって普通なのかなあ。
急いで歩いたけど、前を歩く若いお兄さんの足の回転が早く、追い越せなかった。

そんな疑問に答えるように、さらに詳しく教えてくれます。

昨日の12-13時で、最高7.1km/hだった。
頑張った急ぎ足が、数字で分かるね。

それに、健康状態も診断してくれる。

歩行非対称性とは、片方の足が遅れたり速くなったりした時間の割合。少ない方がいい。
0.62%の数値の意味は何かを指摘するものではないが、今後の比較対象として価値がある。

歩行両脚支持時間とは、歩行中に、両足が地面についている時間の割合。
一般的に、20-40%と書いてある。

おおー中間値。
両足が同時に着いていないと反則を取られる競歩の選手ともなると、この値が100%に近いのかね。

歩幅は、86センチ。足が短いのかな〜。
100センチを超えて歩けない。

上った階数は、2階。
解説によると約3メートルの高度で16段とある。
思い返せば、歩道橋が記録されたね。


iPhoneのホーム画面から、「設定」ボタンを押し、「プライバシー」を選択すると、1番下の方に「モーションとフィットネス」があります。

これを押すと、次の画面が表示されます。
トラッキングとヘルスケアの2つとも、文字の右のスイッチを押すと、画面と同じように緑色に変わり、これで完了です。



3ヶ月で32日お世話になった

2020-11-07 | 健康
しばらく病院の記事が多かったのですが、一段落です。

89日間で32日、入院や通院で病院にお世話になりました。3日に一回以上、36%の割合。
診療科は、11科にわたり延べ51回。

こんなに短期間に集中して詳しく診てもらったのは初めて。おかげさまで、術後は順調回復しており、いくつかの合併症の懸念もそれぞれ収束してきました。

ジョギングなどの運動はまだだめですが、精神的には随分と楽になりました。

知らなかった病院のことを随分詳しくなり、いくつか記事にしました。

昨日、近くにある公園の年間パスポートを購入しました。昔はよく行ったのですが、数年ぶりです。

昔を思い出しながら記事を書いて、健康づくりをしていこうと思います。

筋電図検査とMRI検査

2020-11-02 | 健康
痛い検査と怖い検査を、再び受けることになった。

1 筋電図検査(針筋電図)

前回は、神経伝導検査で、電極パッドを取り付けて、電流の流れ具合や指がピクピク動くのを調べる検査だった。

今回は、電流を流して指がピクピクするのは同じだが、電極針を筋肉に刺して、手指の痺れの原因を調べる検査だ。

電極パッドは痛くはないが、針を突き刺すのは痛い。と言っても注射針のように細いので、大人はおとなしく我慢する。

それに加えて、検査技師と全力で「指相撲」をしなくちゃならない。

ベットに寝て、腕に針を刺して電気流した上で、「指相撲」を挑まれる。「力いっぱい、指を押して下さい。」

痛みがあるし体制は圧倒的に不利なので、相撲自体は負けだ。
変わった検査と言えよう。

指相撲検査の結果、右手指の痺れの原因は、腕ではなく、頸椎か脊髄にあるらしいことが突き止められた。

そこで、次の検査は、頸椎と脊髄のある首のMRI検査を受けることになった。

2 首のMRI検査

前にも書いたが、私は閉所恐怖症である。飛行機の窓側座席や長いエレベーターでは、突然興奮して血圧が上がり、逃げ出したくなる。

テレビで、洞窟や狭いトンネルを潜る場面は、見ただけで恐怖感がやってくる。
こんな狭い場所から出れなくなったらと思った瞬間、心拍数が上がってくる。

人ごとと思ってはいけない。花粉症のように、ある日突然発症するのだと思う。

MRI装置はどう見ても、狭いトンネルである。CTより狭い。さらに都合が悪いことには、検査時間が長い。20分間はかかる。

そのうえ首のMRI検査では、動かないように、首を固定され、両腕も胸でグルグル巻きにされる。カラダで動かせる部分は、指くらいだ。

検査で原因究明したいけれど、自分が耐えられるのか不安がある。

「問診票に書きましたが、閉所恐怖症なのです。」
と訴えても、準備を進める検査技師達の手が止まることはない。

「速やかに終えます。目を閉じて我慢できなくなったら、ボタンを押して下さい。」とコールボタンを握らされた。

要は我慢しなさいということである。先方は仕事でやっており、こちらもお願いする立場なので、もはや断固たる決意を固めるしかない。

検査開始で、狭いトンネルに頭が入ると、心臓がバクバクと興奮してきた。逃げ出したくなったけど、カラダは動かない。

動けないと思うと余計に心臓が興奮する。
前回は心電図を付けてたけど、今回はない。

ゆっくりと深呼吸を何度か繰り返していると、少し心臓が落ち着いて来た。やがて工事現場の激しい杭打ち音がガンガン鳴り出した。

ガンガン音は、時々変化するので、気が紛れる。音楽のように聴こえてくる。

狭くて暗いトンネル工事のガンガン音ではなく、
機体がガンガン唸るボロボロの飛行機に乗って、音楽に合わせ広い大空を飛んでいるイメージを、必死に想像する。

体内時計を何度も確かめながら、飛び続けて、検査が終わるのを待つ。

肉体的な痛みは我慢すれば良いが、精神的な怖さは我慢する方法がなく、つらいと思った。

がんですか?

2020-10-29 | 健康
保険会社から「入院手術給付金のお支払いの案内」が届き、その内容に驚いた。

入院手術の給付金に加えて、「がん告知」時の給付金が加算されていた。

いきなり、がんの告知。

ガーン!

確かに、日本人の2人に1人が生涯で「がん」にかかり、3人に1人が「がん」で亡くなる時代で、日本人の死因第一位が、38年続いている(政府資料)。

夫婦のどちらかが「がん」にかかり、3人家族の誰かが「がん」で亡くなるという「がん」は身近な存在だ。

人間の細胞は約60兆個で、毎日約1兆個が入れ替わる。細胞を作る際、遺伝子のコピーミスで生まれた細胞が、20~30年かけて、がん化するようだ。

がんの告知が「死の告知」だったのは昔のことで、今や検査や治療の技術開発が格段に進んだ。

医師は、「早期発見、早期治療」の観点から「がん告知」に、ためらいはない。

保険会社も、「告知給付金のお知らせ」に、ためらいはない。

患者としては、いきなりがん告知を受け取ったとしても、うろたえてはいけない。

2分の1の確率でかかる病気ならば、がんになることを前提に、いつなるか、なったらどうするかを考えた方がいい。

(がんの定義)
病名に「がん」が付いていれば明確だが、病名に「がん」が付いていない「がん」が数多くあり、わかりにくい。

病名に「がん」が付いていない病気で、これまで2度手術したが、対応は分かれた。

(5年前)
医者から「がん」を告知されて手術したが、保険会社は「がん」を否定し告知給付金は貰えなかった。

疑問に思い、保険契約の根拠となるWHOのブルーブックを保険会社に送ってもらい、理解した。

がん告知給付金は貰えないけど、「がんじゃなくて良かった」と思うこととした。

(今年)
今回は、別の病気で、結果は逆だった。
術後療養中に、突然、がん告知給付金のお支払い通知が届いた。

予期せぬ大金。しかも非課税。今まで当たった宝くじ最高額の10倍だ。素直に喜ぶべきか。

「本当にがんですか?」と、保険会社に聞けば、やぶ蛇になって返金を求められるかもしれない。

実害はないので、「がんの定義は諸説ある」と思うこととした。

ネットでいろいろ調べると、保険会社の判断は確かな気がする。

(よかった点)
5年前の手術の経過観察で、年2回CT検査を受けていた。その画像に怪しげなものが写っており、別の医師が経過観察をしていた。

自覚症状は全くなかったが、8月のCTで変化が見つかり、血液検査、MRI、PETなどで病状を精査し、手術に踏み切った。

早期発見、早期治療が出来たのは画像診断した医師や的確な治療をした医師のおかげで、とても感謝している。

大学生だった時、開発されたばかりのCT画像を、若い講師が授業で紹介した。
モニタ画面には、猿の体を輪切りするように、内部の臓器が明確にわかる断面画像が写っていた。
コンピュータはこんなことが出来るのかと、学生たちに衝撃が走った。

その後、CT(コンピュータ断層撮影)が改良され、国内に普及し、今では医療現場で広く使われ、私もその恩恵を受けた。

誰でも歳を重ねると、がん細胞が増えてくる。CTやMRIの検査機会があれば、受診をお勧めします。

ハネムーン症候群ですか?

2020-10-15 | 健康
若い頃、出張先の大阪でハネムーン症候群(honeymooner's palsy)と呼ばれる病気になった。

ハネムーンに行ったわけでも、何か悪いことをしたわけでも、ない。
仕事が成功し、二次会のスナックでソファーで小一時間、酔い潰れていただけだ。

気がつくと、右の手首から先の感覚が無く、ダランと垂れ下がっていた。
肘掛けに30 分ほど、もたれかかっていたそうだ。

「おかしいな、直ぐに治るだろう」と思って宿に戻ったが、翌朝、手が動かないことで愕然とした。

家に戻りカミさんに報告すると、医師でもないのに、カミさんは「ハネムーン症候群」という病状を知っていた。
「いったい、大阪で何をしていたのか」と、鋭い追及が来た。

疑問は、もっともである。
「ハネムーン症候群」という病名は、「ハネムーンで腕枕をした時になる、橈骨(とうこつ)神経麻痺だ」とカミさんは言う。

アメリカ映画で主人公が美女を腕枕するシーンが出てくるが、それを大勢の米国人が真似て、名付けられた病気なのだろうか。

近所の整形外科に受診した。全治3ヶ月と言う。それまでの間、型取りしてギブスで右手を固定することになる。

視線を感じ気がつくと、看護師さんたちが私を見て笑顔になっている。「ハネムーン症候群、いるんだ。」という感じだ。看護学校の授業で、この病名は習うらしい。笑いがとれる病気なのだ。

そんな病気と知ると、耳まで赤くなった。

身の潔白を晴らさなければ、ならない。
医学書を求めて、神保町三省堂、新宿紀伊國屋など、専門書のある本屋を回った。しかし、どの本も、「ハネムーン症候群」以外の記載はない。

そして、東京駅近くの八重洲ブックセンターで、とうとう見つけた。
橈骨神経麻痺は、「ハネムーン症候群」または、「サタデーナイト症候群(Saturday night palsy)とも呼ばれる」と書いてあった。

働き詰めのサラリーマンが、土曜日の夜に帰宅し、疲れ果てて悪い姿勢のまま小一時間眠ってしまった時になる神経麻痺だ。

私は、ハネムーン症候群ではなく、サタデーナイト症候群の方なのだ。

身の潔白をこの医学書が証明してくれる。数万円もする図書は購入できないが、カミさんにはキチンと報告した。今ならWebで直ぐに探せて、サタデーナイト症候群も明記されており、便利なものだ。

今日、右手の筋電図検査を受けて、昔のことを思い出した。

ナースコール(3) コールし過ぎの患者

2020-10-06 | 健康
5年前に入院した時のことです。

(カテーテル)
手術後目覚めると、点滴、麻酔、ドレーン、カテーテルなど様々な装置がいつの間にか、カラダの各部所に取り付けられているのに気づく。

点滴で、栄養、水分、抗生物質などの薬剤を投入され、尿はカテーテルで点滴スタンドのタンクに貯められる仕組みだ。

自分でトイレに行けるまで回復すると、尿道カテーテルが外される。

(頻繁なナースコール)
手術後、HCUから一般病棟に戻り、ベッドで静養して回復と退院を待っている時のことです。

4人部屋に新しくおじさんが入院してきました。皮膚科だったか、重篤な様子ではありませんでしたが、「室温が寒い」とか「照明はいつ消えるのか」とか、些細なことでナースコールを使う患者だった。

他の2人は苦しみと闘いながら抗がん剤治療を続けている模様で、部屋に重い静けさが漂っていたので、おじさんのナースコールの音が、場違いに感じられた。

翌日の午後、おじさんが手術を終えて部屋に戻ってきた。HCUを使わずに直接一般病棟に戻ったので、大きな手術では無かったようだ。

おじさんもベッドで安静にして、静かに回復を待つんだ、と思った矢先に、おじさんがナースコールを押した。

若いナースが飛んで来た。
何かカーテンの向こうで話しているようだが、ナースは戻っていった。

しばらくして、おじさんが再びナースコールを押した。

さっきと同じナースが飛んできたが、対応はさっきと同じようだった。しばらくして、年配のナースと共に戻って来て、おじさんと会話している。

「カテーテルから、尿が漏れている」

が、おじさんの主張のようだった。
それがどの程度の状態なのか、全くわからないが、ナース達は現状で我慢できない程度かどうか確認しているようだった

そして、主治医であろう女性ドクターが加わった。原因調査する中で、「サイズ」という声が聞こえた。

どうやら、カテーテルのサイズが小さかったため、隙間から尿漏れするらしく、サイズを少し太めのものと交換することで患者も納得したようだった。

カーテンの向こう側の風景は全く想像つかないが、おじさんの局部に挿入されたカテーテルを中心にして、3人の女性が対策を議論していたのは確かである。

その場でカテーテルの交換措置が直ちに行われ、ドクターとナースは去り、部屋には病室らしい静寂が訪れた。

しばらくして、ナースコールが響いた。
押したのは、三度目のおじさんだった。

「さすがに呼びすぎでしょう」とナースはもちろん、同室の誰もが思ったはずだ。

「カテーテルから、血が漏れている」

が、おじさんの主張だった。

太めのサイズに交換した時に、窮屈だったのかな。声もださず静かにしていたけど、痛いのを我慢していたのかな。

おじさん、尿が漏れるのと、血が漏れるのとでは、結果的に血の方を選んだんだ。
おじさん、自分の選択を後悔してないかな。

翌日、私は退院したので、おじさんのその後の様子は、謎のままである。