夕食は、創業1877年の英国伝統料理をリーズナブル価格で提供するKennedysへ。
フィッシュ・アンド・チップスである。トリップ・アドバイザーの口コミでは評判が良い…。
印象は、野菜が少ないよね。
イングランド銀行はインフレを押さえ込むために14回連続で利上げを実施(NHK9/20)。
ここからは、ツアーの自由行動。ロンドンは見所が沢山ありすぎ。「ナショナル・ギャラリーがお勧め」と添乗員さんが助言。
ナショナルギャラリーNational Gallery は1824年に設立。設立の経緯は、画家で教育者のサー・ジョージ・ビーチャーが、人々が美術品を見る場所が必要と考え、自分の美術コレクションと美術館建設・維持費用を提供した。すごいね。
その後、寄贈、寄託、購入、贈与、遺産により美術品を収集。文化芸術を身近なものとするため、創設時から入館無料。
場所は、ロンドンの中心部のトラファルガー広場。
世界史は大の苦手だが、「トラファルガー」は、聞いたことがあるぞ。ナポレオン戦争の1805年、トラファルガーの海戦での歴史的勝利(イギリス艦隊がフランス・スペイン連合艦隊に勝利、ナポレオンの侵略計画を阻止)を記念して建設され命名された。広場には、4体の巨大なライオンの彫刻がある。ライオンは勇気と力を表し、トラファルガーの海戦での勝利を象徴。
ロンドンの中心部ウェストミンスターWestminsterにある英王室の教会。
2022年9月にエリザベス女王の国葬、2023年5月にチャールズ国王の戴冠式が行われた。英国教会の首長は、ヘンリー8世の時代にローマカトリック教皇から分離し、国王。(理由は、イングランド国王の離婚をローマ教皇が認めなかったこと。王権と教皇権の争いの結果)。
王冠は神の代理として、教会の中で主教から戴冠される。
11世紀にエドワード懺悔王が建設し、戴冠した。以降、歴代国王はここで戴冠式を行い、結婚式を挙げ、永遠の眠りにつく。王室関係者以外にも、政治家チャーチル、探検家リビングストン、科学者ニュートンなどイギリス史の主要な人物が埋葬(墓地としては満杯)され、記念碑がある。7世紀初めに創建、増改築が行われたゴチック建築は、世界遺産(文化遺産)に登録された。
名門のオックスフォード大学はどこにあるの?
日本のような「敷地で囲まれた大学」ではなく、「街の中に点在する教会や歴史的建造物を総合したものが大学」らしい。
街の中を歩いて、オックスフォード大学を探すことに。
カーファックス塔 Carfax Tower
1032年に建造された時計塔。かっては教会の一部だったが、今は有料の展望台。大学ではない模様。
1167年、国王ヘンリー2世は、イングランドの学生がパリ大学で学ぶことを禁じた。このため、オックスフォードの修道院や教会にパリから学生が集まり、暮らすようになって大学が形成された。
ホール(寮)が設立され、ホールはカレッジ(学寮)へと発展した。カレッジは、学生だけでなく教職員やその家族も暮らす共同体機能を持った。カレッジは、多くが修道院や教会から支援を受けていた。
オックスフォード大学は、現在、独自の歴史や特色を持つ38のカレッジと、6のホールで構成される。
学生は、学部やコースと同時に、カレッジ・ホールに所属し、学部の指導教官とカレッジの指導教官から、それぞれ指導を受ける。大学入学の許可とともに、カレッジの入学許可が必要。
大学は、学生に対して講義や実験、試験などの教育を提供し、学位を授与する。
カレッジは、学生に対し少人数での指導や、宿舎、食堂、バー、図書館、スポーツ施設など福利厚生を提供する。
ここを左折して、東に延びるハイ・ストリート High St. 沿いに、カレッジや関連施設があるらしい。
1427年に設立された古いカレッジの図書館。カレッジは冷戦時代のスパイ小説作家のジョン・ル・カレが卒業。
この小路を左(北)に進むと、リンカーンカレッジがある。
さらに進むと、コッツウォルズの美しい村を広めたウイリアム・モリスが学んだエクセター・カレッジ Exeter Collegeがある。
ラドクリフ・カメラ Radcliffe Camera
医師のジョン・ラドクリフが、死の2年前に大学図書館建設を企画し、その遺産で1749年に建造。
カメラは、ラテン語で”円天井の部屋”の意味で、写真機のカメラも同じ語源。
オール・ソウルズ・カレッジ All Souls College
カレッジで唯一、学生を受け入れず、大学の研究施設となっている。
ここから、南へマグパイ小路 Magpie Laneという狭い道を進む。マグパイはカササギ。日本ならセキレイのような身近な鳥。
マートン・カレッジ教会 Merton College Chapel
1264年設立のカレッジの教会。カレッジは血液循環説を唱えたウイリアム・ハーベーなど著名人を輩出し、今上天皇も留学。
マートン・ストリート Merton St.
大学前を東西に延び、沿道に学生たちの寄宿舎がある。
クライスト・チャーチ Christ Church
キリスト教の修道院・教会の意味で、大聖堂を持つ最も裕福なカレッジ。1546年にヘンリー8世が設立。
多くの政治家や学者を輩出し、13人のイギリス首相やルイス・キャロルなどの文化人がここで学んだ。
憧れのコッツウオルズにやって来ました。