ホンダの創業者、本田宗一郎ものづくり伝承館(2010年開館 入館無料 撮影OK)に行ってきました。
宗一郎が生まれ育ち、本田技術研究所や本田技研工業を創設した浜松市に、昨年オープンしました。
入ると、本田宗一郎の笑顔の写真と、大きな左手が飾られています。
ハンマーをふるうのは右手
左手は陰になっていつも犠牲になる
だけど左手があるからこそやれる
よく見ると、ものづくりをしている最中にケガをした左手の傷跡の解説がしてあります。
左手が、本田宗一郎の多くの苦労と、たゆまぬ努力を語っているのでしょうか。

1949年製のホンダC型が展示してありました。
宗一郎は、1946年 39歳にして本田技術研究所を浜松市に創設。
自転車に発電用エンジンを搭載した、バタバタと呼ばれる原動機付き自転車を開発。
ホンダC型は、ホンダ初のモーターバイクで、96cc の排気量。
戦後の物資不足のため、バイクのタイヤはリヤカーのタイヤを用いたそうです。
しかし、日米対抗オートバイレースで、クラス優勝し、驚かせたそうです。

1958年製のスーパーカブ(C100)です。
2008年までに、6000万台という世界的なベストセラー・ロングセラー。
スーパーカブは、四輪、二輪を含め、世界最多の量産車だそうです。

こちらは、ホンダの四輪車の存在を世界に知らしめた1973年のCVCCエンジン。
1970年、自動車の排気ガス公害に苦しむ米国で、排気ガスに含まれる有害物質(一酸化炭素、炭化水素)を、5年後に発売する車は1/10に規制するというマスキー法(1975年規制)が成立。
この達成不可能と言われる規制に対し、自動車部門では後発のホンダは追いつくチャンスと、宗一郎の指示のもと開発されたCVCCエンジンは、1972年12月に世界で初めてマスキー法をクリア。
1973年には、CVCCエンジンを搭載したホンダシビックが発売された。
その特徴は、副燃焼室を設けてガソリンを完全燃焼させることで、汚染物質を減少させるとともに燃費も向上させることになった。

本田宗一郎ものづくり伝承館は、NPO法人が運営しています。
開館時間は10時-16時30分 (確認したところ、館内の撮影はOK)
休館日は、月・火(祝日の場合は水曜)と年末年始。
HP:http://www.honda-densyokan.com/
入口に、さまざまなホンダグッズが置いてありました。いくつか買いましたよ。
バイク好きの方は、 行ってみたいところでしょうね。
