沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

望郷

2008-11-24 | 
幼稚園から中学校まで過ごした街に、数十年ぶりに行ってきました。
建物は新しく建て替えられていましたが、大きく育った樹木は多くが残されていました。
中央のユリノキ並木の突き当りには、教会がありました。
左側の緑の道の左側には、今でも中学校があります。

以前の姿を知っている方は驚くかな。
老朽化した建物を包み込むように、樹木に覆われていました。
樹木をなるべく動かさないように建替えたため、建物の高さが2倍くらいになりました。

中学校の隣にある緑道です。
こんなに大きな樹木だったかなあ。

帰り道、側溝に積もった落ち葉を、足で掃きながら歩いていました。
今の小学生も、同じことをしているのを見て、思い出しました。

落ち葉のじゅうたんの公園です。

これは、なんだか分かりますか。
迷路です。

帰り道、コロッケを買い食いしたなあ。
肉屋の隣の階段に座って、食べたものです。

すっかり大木となった街路樹のケヤキに、夕陽が輝いていました。

室瀬和美展

2008-11-16 | 琉球・首里城
文化の日、池袋で開催されていた室瀬和美展に行ってきました。
室瀬和美氏は、日本を代表する漆芸家です。
 作品例
 室瀬和美プロフィール
プロフィールにもありますが、今秋、重要無形文化財保持者(蒔絵)、いわゆる人間国宝として認定されました。

上の写真は、個展の入り口を外側から写したものです。
漆の作品の横に、「首里城漆塗装メンバー」から贈られた生花が飾られていました。

首里城は復元後15年を経過し、古文書に基づいた材料などにより、漆塗装の塗り替えをしていますが、室瀬和美氏は、その中心的なメンバーとして活躍されているそうです。
琉球では、朝貢品など素晴らしい漆文化があったのですが、沖縄戦で殆どなくなってしまいました。
首里城の漆の塗装を、地元の沖縄の漆職人と一緒に作業されているそうで、こうした取り組みを通じて、沖縄での漆職人の育成や漆文化の復興を期待します。

蒔絵(まきえ)というのは、器に漆で模様を描き、漆が乾かないうちに金、銀の粉を蒔き、定着させる日本独自の技法です。
上記の作品例をみると、美しい精緻な技法に驚かされます。

父親の室瀬春二氏は、石川県生まれで輪島塗の蒔絵を学んだ漆芸作家でした。
和美氏は、幼少の頃から漆に親しみ、芸大で漆芸を専攻し、卒業制作は既に文化庁が買い上げています。また、金比羅宮の天井画、琉球楽器の復元など歴史文化財の修復事業にも従事されています。

やらまいか交流会

2008-11-08 | 浜松のくらし
今日は、東京で第4回浜松「やらまいか」交流会が開催されたので、行って来ました。
浜松市/浜松サポーターズクラブ」に入会すると、会費制ですが出席できます。

「やらまいか」というのは、遠州地方の人々の気質で「何でもやってみよう」というチャレンジ精神を表しています。
迷ったり失敗を恐れたりせず、新しいことにチャレンジする心は、建設的ですね。
世界で初めてブラウン管による映像を送受信した浜工高(現静岡大学工学部)の高柳博士も、失敗を恐れずに失敗から学んだことで、偉業を成し遂げたのだと思います。
ホンダ、スズキ、YAMAHA、浜松ホトニクスなど世界的企業が育っています。

浜松にゆかりのある著名な方々が「やらまいか大使」として任命され、浜松のPR活動をしていただいていると紹介がありました。

2年ぶりにお会いする人々もたくさんいて、懐かしかったです。
立場の代わった方も多く、お元気そうで何よりです。
私のことも覚えていて下さって、うれしかったです。

街の様子も、随分と変わってきたそうです。
大きな本屋、ロフト、ビックカメラができるらしい。
浜松で暮らしていたときに思った浜松に欲しい店…ベスト3 が、叶うかな。

来年秋には「モザイカルチャー世界博2009」が開催されるそうです。
久しぶりに、浜松の方々とお会いし、元気をいただきました。
浜松に、出かけてみたくなりました。

ようやく30万語

2008-11-03 | 映画・テレビ・本・英語
2年前、めざせ100万語  と書いた。
あれは一体どうなったのかと…自分でも気になっておりました。

多読すると、半年から2年間でペーパーバックを読めるようになるらしい。
最近3ヶ月間、通勤電車で11冊で16万語。
通算すると32万語。はぁ、まだ遠いね。

なかなか進まないのは、どうも読み方が違っていたらしい。
***英語で読書を楽しむ三原則***
1)辞書は引かない      …ホントかよ
2)わからないところはとばす …それじゃあ話が分からないのでは
3)つまらなければやめる   …買った本でこの実行は勇気が要ります

という原則に抵抗があったのですが、さらに他の原則があることに気づいた。
4)日本語にいちいち訳さない。
5)音読しない。
6)英語を覚えようと思わない。
7)関係代名詞などの文法など考えない。
8)分速200語を目指す。

上記の4)-8)はまるで違ってました。
全部、否定された感じ。
測ったら、分速50語くらいやったし。

要するに、もっと読みやすいレベルの本をスラスラ耳で聞くのと同じくらいの速さで「速読しろ」ということなのでした。
心入れ替えて、読もうと思ったのでした。


面白かった本は、
「The Body」 
スタンド・バイ・ミーは音楽と映画が有名ですが、原作にはそれらを惹き出す良さがありました。
人生の岐路、友との冒険、夏の想い出。
そして映画では殆ど記憶にない場面ですが、野生鹿との遭遇をこの冒険旅行やその後の人生で重要で大切なものと書いています。
人に言えない、伝えられない大切なものに出会えるのが、旅なんですね。
主人公の感性が、いいなあ。

「Dr Jekyll and Mr Hyde」
有名なジキル博士とハイドの物語。
資産家で名声のあるジキル博士が、古くからの友人弁護士アターソンに託した遺言には「遺産はハイドに全て相続する」と書かれていた。
ハイドは蛮行などで嫌われる存在。ひょっとしたらジキル博士はハイドに脅かされ遺言を書いたのか。そして、ハイドが犯人と思われる殺人事件が起こる。友人ジキルのためにも事件を追うアターソンが、全て終わった後に届けられた手紙に真相が記されていた。

遊ばずに真面目に働く人も、心の中では他の若人のように遊びたい気持ちがある。
どんな人でも、相反する心を持っている。
もし薬によって増幅され、自分ではコントロールできない二重人格者となったら…。
ストーリー展開も面白いですが、ジキル博士の遺書となる手紙が読み応えあり。
120年前に書かれた本ですが、その後の漱石の「こころ」の手紙に通じるものがあります。

「Three Men in a Boat」
笑った(^・^) 何の本かと思ったら、コメディだったのね。
テントを張る場面。電車の中で読んでいて、笑いが止まらなくて、困った。
この本も120年前に書かれた本です。