健康保険証の切替のため、しばらくの間、自費診療扱いとなり、医療費を全額負担しておりました。
保険証が届けば、病院が領収書を再発行して、精算してくれる仕組み。
CT、MRI、胃カメラ、血液検査など自費診療は合計すると10万円くらいになり、クレジットカードで先払いしました。
一方、PET検査は、それだけで10万円相当かかる。
しかも、検査同意書に、「保険対応にならない場合は、自費診療でも構いません。」と書いてあり、さすがに手が止まった。
3割負担だから、7万円になるので、簡単に署名できないです。その場で保険対応になることを確認してもらって、検査に同意した。
念のため、先払いを避け、預り金として3万円を支払い、後で精算することにした。
しばらくして健康保険証が手元に届き、病院に精算しに行った。
PETは、預り金が一旦返金され、そのお金で支払うと、若干のお釣りがきた。
一方、全額負担した検査などの自費診療代金は、支払額の7割が戻るなずだが、計算が微妙に合わない。
支払い総額が減額し、戻る金額が多い。
その差は、消費税だった。
診療費をAとすると、
自費診療の領収書は、最後に消費税10%加算で支払っていた。A*1.1
保険適用後の領収書は、消費税が加算されていない。
診療費の3割負担は、A*0.3
戻る精算金額は、A*1.1-A*0.3=0.8A
支払い額の7割ではなく、診療費の8割戻る計算。支払い額の0.73相当が返金された。
消費税がどうなっているのかを調べると、「保険診療の場合、消費税は非課税」となっていた。
これで、差額の不思議は解決したのだが、新たな疑問が生じた。
病院は、治療や検査にかかる薬代などの消費税を負担しているのに、患者に請求する際に非課税とされたら、消費税が病院負担になってしまう。
どうなっているのか。
再び調べると、「保険診療の点数に、消費税分が上乗せし、相殺され、患者に転嫁される仕組み。」であった。
なるほど、これなら薬代などの購入で支払った消費税は、保険点数に既に含まれており、保険診療の患者への請求額に含まれていることになる。
ここで、さらに新たな疑問が生じた。
(シツコイですが)
でも、自費診療の場合、消費税分が上乗せされた点数(1点は10円)に、消費税を加算されたら、消費税が二重払いになるのかな。
仕組みがよくわからない。
消費税二重払いは問題発言になるので、冷静に考えると、そもそも「健康保険適用外の治療は、自由診療」。医療機関は、自由診療の金額を自由に定めて良い。
「消費税込みの保険点数と同じ価格が自由診療の金額」と病院が定め、消費税を加算した、と考えれば理解できます。
これで、納得しました。
ここまで理解した上で、PCR検査を思う。
濃厚接触者の判定や手術など医療機関が求めてPCR検査を受ける場合は、公費負担や保険診療なので問題ない。
しかし、自己都合でPCR検査を自費負担する場合には、自由診療となるため、医療機関ごとに費用が異なる上、消費税分も負担することになるのではないか。
検査や診療は、医師の指示によることが大事だと思う。