沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

国頭村(5)かかし祭り

2007-11-29 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
やっと、国頭村へ到着です。
ヤンバルクイナがお出迎えだよ。

道の駅の「かかし祭り」の会場に着きました。

このあたりは、昔は見渡す限り水田だったそうです。
今の時期に田植えをするとは、2期作かな。

これがテレビに出ていたかかしさん。
コスモス畑の中で演奏しています。
メルヘンだけど、アップで見ると面白い顔です。

これは、ちょっと「ドキッ」とします。
強烈な、かかしさんです。

「お買物は村内で。」
鳥除けじゃないね。
案山子じゃなくて案内子だね。

これは、ちょっとシュール。
地球温暖化で、雪だるまの案山子が融けたのだろうか。
背後の水田の水が、雪が融けた水を連想させます。
私が審査員なら優秀賞を推薦するね。

これはサトウキビ畑だね。
サトウキビ畑に、かかしが必要なんだろうか。

これはちょっとカワイイかかしさん。
マンガキャラかな。

村内の人たちの手作りのかかしでした。

大宜味村(4)芭蕉布

2007-11-26 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
大宜味村の喜如嘉(きじょか)に近づくと目立つ植物があります。
国道沿いに、たくさん植わっています。
この植物の名前、わかりますか。

実がなっています。
バナナのように見えます。
そんな、バナナ…。

沖縄の代表的な織物、喜如嘉(きじょか)の芭蕉布(ばしょうふ:Japanese banana)。
芭蕉には、糸芭蕉(芭蕉布)、花芭蕉、実芭蕉(バナナ)の3種類があります。
ここに植えてある糸芭蕉は、残念ながら食べれないです。
何に使うかは、芭蕉布会館へレッツ・ゴー(^o^)丿

この間来た時は日曜日だったんで、お休みでした。
入館無料だよ。

1Fは展示室。
芭蕉布の作品があり、喜如嘉の芭蕉布を復活させた人間国宝の平良敏子さんがさりげなくビデオに出てきます。
これが木灰で煮て、繊維を取り出したところ。
1本の糸芭蕉から20gしか繊維が取れないそうです。

芭蕉布は、さらりとして肌につかず涼しい。
沖縄の風土が生んだ沖縄らしい織物で、家族のために織られていたそうです。

2Fは実演室で本物の作業工程が見れますが、作業の邪魔になるため写真お断りです。
バナナみたいな木から、どうやってこの素晴らしい布を織り成すかは、ビデオを見てね。
糸を紡ぐ時と染色のときに出てくる人が平良敏子さん。
ビデオ⇒芭蕉布の作業工程
染料の相思樹が置いてありました。

織られたものです。
ちょっと地味かな。

近くの民家です。
庭に芭蕉布が植えられていました。
生活の中に溶け込んでいます。

お昼になると芭蕉布のメロディーがなります。
YouTubeで沖縄民謡の芭蕉布を見つけました。



松尾芭蕉は、1680年37歳のとき、江戸・深川の草庵に移り住みました。
草庵は門人から送られた糸芭蕉の株が生い茂ったことから「芭蕉庵」と呼ばれたそうです。
俳号の芭蕉を使い始めたのは1682年39歳なので、糸芭蕉が松尾芭蕉の名前の由来でしょうか。
43歳で「古池や蛙飛び込む水の音」を詠み、46歳で「奥の細道」の旅に出たそうです。
深川芭蕉庵跡

大宜味村(3)セミ

2007-11-25 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
名護市を抜けると、大宜味(おおぎみ)村です。
海沿いに走る国道58号に沿って旧道があり、小さな集落が点在しています。
三線の聞えた海辺の集落に、セメント瓦の理容館がありました。
窓が開いていて、風がさわやかな感じでした。
家の形が、背後の山並みの風景とあっています。

自転車は安全のため国道の歩道を走行してよいのですが、車の走行音がちょっと気になります。
しかし、道からそれて旧道に入ると、静かでほっとします。
オオシマゼミが元気よく鳴いています。


クロイワツクツクも鳴いていました。
2回ギエー!ギエー!と鋭く鳴くのが特徴です。
寒くなってきたせいか、鳴き声が弱々しいです。


県立辺土名(へんとな)高校前の海にあるサザマ石です。
カメが外海に向かって泳ぎだしてるようにも見えるけど、サザマの意味がわかりません。
さざれ石ならわかるんだけど。

喜如嘉(きじょか)という集落に入りました。
ここの海岸は板干瀬(いたびし)と呼ばれるビーチロックで県の天然記念物です。
サンゴなどの堆積物が炭酸カルシウムのセメント作用で固まり板状になったものです。
国頭村の謝敷に板干瀬を詠んだ歌碑があったけど、こちらの方が大規模だね。
国頭(くにがみ)村
炭酸カルシウムで石が固まる原理は、以前見た「さざれ石」と同じだね。 さざれ石


ここの旧道は交通量もほとんどなく、静かです。
58号の表示が塗りつぶされていました。

国頭村(4)NHK武田アナ

2007-11-24 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
NHKのお昼のニュースに出ていた武田アナウンサー、去年から転勤で沖縄放送局に来ています。
今朝、全国放送から沖縄ローカルに切り替わった際に武田さんが登場した。
国頭村で開催中の「かかし祭り」が、今日までだという。
例によってクールな声で、画面がこんな愉快なかかしを見せても、武田さん笑顔を見せないのはさすがだね。

天気予報は今日は晴れだけど、こんな時期に台風が近づいて、影響で明日は雨になるらしい。

ということなので、国頭村目指して自転車で出発です。
向かい風が結構キツイです。旗が激しくはためいています。

やっと海に出ました。
海岸線をずーと走って、目的地は、画面左端よりさらに向こう側なんだよね。

今日はいい天気です。
古宇利島が見えてきました。

山羊料理のお店です。
流行っているんかなあ。

長袖じゃあ暑いね。
山では、まだまだセミが鳴いています。

名護から、かかし祭りの国頭まで片道20km。
往復だと40km。昼に出て日没の5時間30分まで帰らないと。
向かい風なので行きは3時間かかるかな。

ブラジル食堂

2007-11-23 | 沖縄そば
名護市に、ブラジル食堂があります。
浜松ならともかく、沖縄にブラジル?
気になっていたので、行って見ました。 ブラジル食堂

2008年は、日本人がブラジルに移民して100周年です。
沖縄からのブラジルへの移民は多く、移民と子孫は15万人といわれています。
ブラジル沖縄県人会

店の奥に、ペレとロベルト・カルロスのサインがありました。
ロベルトカルロスのサインは2002年6月16日。
ワールドカップの決勝トーナメント(神戸)前日の日付だよ。
頑張ったね(^o^)丿

三枚肉そば(大)550円。
お肉は塩味かな。美味しいです。
かまぼこは、モチっとしています。
スープは、カツオや昆布ダシとは違って、豚や鶏のうまみが出てこういう沖縄そばもあるんだなあという感じ。
ブラジルから帰国したおかみさんの味なのかな。

この店で評判なのが、エスプレッソ300円。おいしい(^o^)丿
パステス(挽肉入り空気天ぷら)100円。ブラジルの代表的スナックだそうです。
膨らんでいるけど、中はほとんど空気なので2個食べれたかな。
これって、PASTEL (パステウ) だと思う。
以前、浜松のブラジル屋台で食べたことがある。 ブラジル屋台  

壁にあった旗。
ブラジル食堂のマークかな。
ブラジルの国旗(右側)によく似ているけど、中央が三枚肉そばになってるよ。

家族的な店で、応対が丁寧で、沖縄そばもお菓子もコーヒーも美味しかったです。

ちらー小(ぐゎー)

2007-11-21 | 沖縄そば
沖縄そばの美味しい店です。
南風原(はえばる)町にあります。
ちらー小(ちらーぐぁー) 本店
「小」はちゃんという意味らしいです。「ちらーちゃん。」

土曜日だったのですが、観光客はほとんどいなくて地元の人ばかりでした。
結構混んでいましたけど、食券を買うような店ではないので良かったです。

三枚肉とソーキが入った沖縄そばの定食です。
ジューシー(炊き込みご飯)、餅のデザートが付いて580円だったかな。
「ヨモギを入れて大丈夫ですか?」と聞かれ「もちろんOKです。」と答えました。

ヨモギは、手前側に入っています。
いい香りです。ヤギ汁以来です。
お肉も、十分味が染み込んでいて、美味しいです。
スープも、美味しいです。
ジューシーも、ボリューム一杯。
安くてボリュームあって美味しいくて、地元の人が選ぶ店。
これは、満足です。

玉陵(たまうどぅん)

2007-11-18 | 琉球・首里城
世界文化遺産の玉陵です。
1501年に国王の尚真が、第2尚氏の初代国王だった父親の尚円(伊是名島出身の金丸)を葬るため築き、以降第二尚氏王統の陵墓となりました。

この尚真王は、50年在位し、多くの功績を残しました。
・八重山の乱を鎮め、先島諸島や与那国島を琉球王国の支配下に治めた。
・首里城の回りに按司という各地の有力者を住まわせ中央集権化を図るとともに、港へ続く金城町の石畳道や円覚寺を造った。
・国王が死ぬと身近な人々も一緒に死ぬという習慣を止めさせるなど琉球王国の仕組みを整えた。
琉球王の碑

門をくぐると、石で構成された時代を感じさせる建造物です。

東室(左側)は国王や王妃が葬られていますが、上には獅子がいます。
拡大するとこんな感じ。何を持っているのかな。

石段の上にある石板に描かれた模様です。
コウモリみたいに見えます。
コウモリは中国では福を呼ぶとして大事にされていたようです。

ぶら下がっているのはオリイ・オオコウモリです。
本土に比べ、翼を広げると大きいので上空を飛ぶとびっくりします。
超音波を使わないので目が大きくカワイイです。

玉陵でも展示室のキャラクターとしていたようです。
最近、目の前の樹に住み付いてくれたので、歓迎して好物の果物をあげています。
フルーツが大好きなので、英名はフルーツバットです。

中城城跡(なかぐすくじょうせき)

2007-11-15 | 琉球・首里城
海水浴シーズンが終わった沖縄ですが、見所はたくさんあります。
世界文化遺産を見るのもいいものです。
首里(しゅり)城跡、今帰仁(なきじん)城跡、中城(なかぐすく)城跡、座喜味(ざきみ)城跡、勝連(かつれん)城跡は、三山統一により琉球王国が成立した1429年に前後して築城されたもので、世界遺産になっています。

中城城と座喜味城は、護佐丸が築城したもので、その美しさから人気があります。

勝連城の阿麻和利を見張るために、国王に命じられて、勝連城と首里城の中間に築城したのが中城城です。
聖なる島の久高島も、かすかに見えます。

曲がった城壁の方が強く崩れにくいと聞きます。
造るのは、大変でしょうけど、当時の技術力の高さが伺えます。

鳴いているのはクロイワ・ツクツクです。
ツクツクボウシの仲間ですが、数秒ごとに「ゲッ!ゲッ!」という短い声が2回入るのが特徴です。



水納島へ行こう(10)

2007-11-13 | 水納島(本部町)
久しぶりに、沖縄です。
先週寒い日が続いたせいで、涼しくなったなあ、という感じ。
セミの声が聞えなかったけど、気のせいかなあ。
セミさん、もう今年は終わりなのかなあ。
(いや、まだ鳴いていました。オオシマゼミ。安心)

今日はビデオで水納島を思い出します。
最初は、サンゴ礁にいるお魚たちです。
サンゴ礁は、他の魚からの隠れ家や、餌場になっているんですね。


イソギンチャクから、決して離れないカクレクマノミ君です。
イソギンチャクには毒があるので、他の魚から守ってくれます。



ここからは、「お魚一瞬シリーズ」です。
3秒しか映っていません。
お見逃しなく。

最初は、チョウハンです。


いかがでしたか。

続いて、トゲ・チョウチョウ・ウオ君です。



最後は、ニセ・フウライ・チョウチョウ・ウオ君です。


たくさんのお魚君が目の前のビーチにいる水納島でした。

水納島へ行こう(9)

2007-11-07 | 水納島(本部町)
沖縄の海水浴シーズンは10月末までです。
最後は、大好きな水納島に行ってきました。
船が着くと、おじさんが海水浴客に対し注意事項を楽しくレクチャーしてくれます。
「今月で終わりですか?」と聞くと、ショップは閉じて監視員もいないけど自己責任なら泳げるそうです。
11月は修学旅行の団体が14日間も入っており、その日は監視員がいるそうです。

このビーチはロープで囲まれているのでライフジャケットを着ていれば安心です。
ライフジャケットとフィンを借りてシュノーケルです。

海水浴場だけど、海の中にはお魚がいっぱいです。
いきなり、大型のハマフエフキ君。たくさんいます。
確かに、砂浜で笛を吹いて泳いでいるような姿です。

ハマフエフキ君の後を付いて沖のほうに行くと、サンゴ礁が出てくるあたりには俄然、お魚が多くなってきました。
砂浜よりサンゴ礁の方が食べ物が多いのかな。

カメラを向けると寄ってきます。
写りたいのかな。なんかもらえると思っているのかな。

おじさんが教えてくれたポイントです。
イソギンチャクとカクレクマノミです。
「見えたか~?」とおじさんが遠くから声をかけてきたので、手を振って応えます。

水面に漂って、しばし休憩です。

水納ビーチにはトイレと温水シャワー更衣室100円があります。
今年出来たばかりで新しいです。

島には秋の訪れの気配。
アサギマダラがたくさんいます。
本土から、はるばる渡ってきたのかな。
リュウキュウ・アサギマダラとは違うようです。

島の対岸はこんな海岸です。
ビーチは、サンゴ礁が潮と波の力で砕けて砂浜になっています。

座間味村祭り

2007-11-02 | 座間味村
10月中旬に阿嘉島で開かれた座間味村祭り。
小さな広場に大勢の人が集まって、お祭りっていいよね。
子供たちも、楽しんでいます。

ヒメシャコガイです。
美味しいです。

祭りの最中でしたが、教科書問題のことを地元の人に聞くと、重い口を開いて戦争体験を話してくれました。
米軍が上陸したとき、捕まれば男は八つ裂きにされ女は辱めを受けるといわれていた。

米軍に捕まった自分の母の弟は、殺されるどころか缶詰など不足していた食料を配布された。
「米軍は住民を殺さないばかりか食糧をくれる。」と皆に伝えに戻ったら、日本軍にスパイ容疑を掛けられ…、大きな岩を上から落とされて、弟夫婦は夫婦ともども殺された。

あまりにひどい話で、思い出すのはつらいし、無念さと怒りが湧いてくるのだろうけれど、真剣に聞き入る人たちの前で、重い事実を語ってくれました。
教科書に出てくる「スパイ容疑で殺された人」とは、罪もないのに日本人に殺された人のことでした…。
検定された教科書


沖縄の踊りには、ユーモラスなものも、あります。
獅子舞(シーサー舞い)も迫力があり、見事です。

隣の渡嘉敷島からエイサー隊が来てくれました。
「慶良間良いとこ いつでもおいで♪~」


童神を歌う女性シンガー。
観客を魅了します。


クライマックスが近づくと、見ていた観衆が踊り始めます。
カチャーシューです。

最後は、明かりを消して、真っ暗になった夜空に花火が上がります。
星もきれいだけれど、間近で打ちあがる花火も、見事でした。