沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

45年ぶりの大雪と雪かき

2014-02-08 | 

東京では積雪25センチで、45年ぶりの大雪だと、ニュースが流れていた。

このところの寒気で、路面は冷え切って、降った雪は溶けることなくどんどん積もる。

昼と夕方に2回、マンション前の歩道の雪かきをやってみました。雪かきは長野以来久しぶり。

30分くらい頑張って、戻ってみると、さっき除雪したところがもう積もってる。がーん。

最初は金のスコップでがりがり。歩道のインターロッキングブロックが現れるまでやってたけど。雪国の人は、こういう時に、どこまで除雪するのだろう。

2回目は、雪国仕様の除雪スコップ。ダンプというらしい。これは作業が楽だけど、薄く雪が残ってしまい、歩道がりがりには向かないみたい。

強い風が、地吹雪を起こして、せっかくの除雪を消してしまう。

作業をしていると、音が聞こえたのか、一緒に作業する人が現れるのが嬉しい。

1回目は、60過ぎたおじさん。除雪が見事なほど上手、素早く、丁寧。この方は、朝早く横断歩道で旗を持ってる人。頼りになるね。

2回目は、女性。姉だったので驚いた。母のところに来ていたらしい。そのあと、たぶん親子の女性3人。重たいスコップを持って、すごいなあと思う。

通行人の方が、すれ違いざまに「お疲れ様です。」「ご苦労様。」とか、声をかけてくれると元気が出る。ちょっとしたことなのに、不思議なものだ。

 

夜半を過ぎたのに、まだまだ、降り積もってる。

ー太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。ー

明朝、雪が凍ってしまうと、歩くことも、雪かきも、もっともっと大変になるだろうなあ。


夏の想い出像(吉野毅)

2014-02-01 | 

皇居の半蔵門から西に向かって、新宿通り(国道20号)が始まります。

この道は、徳川家康が江戸入府の際、江戸城内に入場した道として知られています。

四ツ谷駅から、地下鉄を1駅利用して通勤していたのですが、最近、健康のためこの道を歩くことにしております。

途中、歩道には、地元の方々によって少年少女のブロンズ像が6体ほど設置されています。

不思議と時々、目が合うのですが、有楽町線麹町(こうじまち)駅の近く(A)には、服を着ているちょっと変わったブロンズ像があります。

作品名は「夏の想い出」 。作者は 吉野毅

6体のうち、この彫像だけ服を着ています。

他の5体は、作者に服を着せてもらっていますが、この子は裸だったので、設置後に、地域の方から毎月、服を着せてもらっているようです。Foursquareに掲載された様々な姿

左は26年1月の写真。右は元の姿(Foursuareからお借りしました)。

ブロンズ像を設置した麹町地区環境整備協議会(会員は地区区内の法人と町会長)のメンバーの法人等が、毎月、この着せ替えを担当しており、消防署の順番の際には、近くの大学の学生が協力して消防服を着せたりしているようです。

 

冬場、この通りは、冷たい北風が吹き抜けます。道行く人や地下鉄の出口から出てきた人々は、その寒さに思わず、コートの襟を立てたり、マフラーを首に巻きつけたりして、足踏みをしながら、交差点で信号が変わるのを待っています。

その風景の中で、帽子だけ身に着けた裸の少年が、釣竿を持ってポツンと佇んでいる姿に、心を痛めた方がおられるのでしょう。

この子を見て、「夏の想い出に浸るより、温かい服やマフラーを着せてあげたい。」という気持ちが湧いたのも理解できます。

 

夏…。川遊びをするときは、洋服が濡れたり汚れると叱られるから、子供たちは裸で遊んでいた時代がありました。日射病にならないよう、ちゃんと帽子だけはかぶっていました。

作者の吉野毅さんは昭和18年(1943年)生まれ。ご自身の記憶の中には、昭和30年前後の裸で遊ぶことが普通だった少年時代の光景が思い浮かぶのだと思います。

吉野さんは、卓越した芸術作品を作成したとして、2012年に日本芸術院賞を受賞された方。受賞作品「夏の終り’11」

日本を代表する彫刻家の方は、ご自分の作品が、制作意図とはちょっと違った形で、地域の人に愛されていることをどのように感じているのか、一度お話を伺ってみたいと思いました。