沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

空と海の境界が見えない

2019-07-24 | 沖縄の海

空と海の境界が見えない。

沖縄で暮らしていると、1日に何回も海を見る。
朝の海辺のジョギング。通勤途中の海岸道路。
橋の上から見る海。職場の窓から見える海。
帰宅途中に山道を通っても、遠くに海が見える。

けれど、今朝の海岸道路で見かけた海は幻想的。
写真で見たボリビアのウユニ塩湖のようです。
海水温と気温が同じくらいだから、気化と液化が頻繁になって、境界が霞んでしまうのかな。


翌日の海です。


3日後の海です。これがいつもの風景。


夕陽

2008-06-16 | 沖縄の海
沖縄は海がきれいだけど、夕陽もいいよね。
沈むのは19時30分頃だけど、18時過ぎからは夕陽が海に反射して、一層眩しい。

伊江島に、火の玉が落ちるような明るさです。

火の玉が、伊江島の塔頭に点火です。
低い雲が、夕陽の明るさを際立てます。

うっかり見とれていると、夕陽の残像で何も見えなくなります。

今日も、一日が終わりです。
梅雨明けは、近いのでしょうか。

シオマネキ君

2008-05-15 | 沖縄の海
屋我地島のワルミ海峡に行って来ました。
羽地内海の海水が、潮の干満で激しく海峡を出入りするそうです。
ちょうど、引き潮でした。

なんか、動いたような…。
しばらく、じっとしていたら、出てきました。
たくさん、穴から出てきました。

敵の気配を感じると、ハサミをたたみ穴に逃げ込みます。

オキナワハクセンシオマネキ君

「潮が早く満ちてくるようハサミで招いている」ように見えるので、シオマネキという名前がついたそうです。
実際は、オスがメスを招く求愛行動だそうです。

潮が満ちて来て、水中に潜りました。

台風2号とサンゴ礁

2008-05-14 | 沖縄の海
台風2号が接近した日曜日。
強風で波が高く、離島への欠航が続出しています。
水納島への高速船も、伊平屋島へのフェリーも欠航です。
今日は、往復一便しか運行しないんだ。


古宇利島の北海岸へ行ってみました。
サンゴ礁の縁では、大きな波が砕けています。
海岸はというと、サンゴ礁の浅瀬のおかげで、大きな波がさざ波に減衰しています。
こういう自然の技術を海岸防災に生かして欲しいなあ。

南側のビーチはエメラルドグリーンの海が広がっています。

古宇利大橋も美しいです。

甲羅干しをしました。


春の夕陽

2008-03-15 | 沖縄の海
だんだん暖かく、日も長くなってきました。
沖縄の日の入りは、18時30分過ぎ。
そろそろ紫外線も、肌で感じるようになってきました。

天候も落ち着いて、東シナ海に沈む夕陽を見れる日が続きます。
空も海も真っ赤に染めて、大きな線香花火が落ちていきます。
ずっと見ていたいけど、残念…。


こちらは、別の日、別の場所、別の落陽。
水平線近くに、少し雲があるようでした…。

全ての物が色を失い、やがて存在を消していきます。

イノーにかかる虹

2008-02-13 | 沖縄の海
曇天が、連日続いていた沖縄ですが、久しぶりに晴れ間が出ました。
西の東シナ海を見やると、イノー(礁池)に虹がかかっています。
白い波が立っているところが、さんご礁でできたイノーの先端です。

拡大してみると、紫色、青色、水色、黄色、橙色、赤色に見えます。

やがて虹が消え、青い空と、エメラルド色のイノーが見えてきました。

白い雲が浮かんでいます。風に揺れています。

伊江島も太陽に照らされています。

ウインド・サーフィン

2007-10-09 | 沖縄の海
沖縄本島に台風は来ませんでしたが、先島諸島は猛烈な台風15号の影響を受けて大変でした。
先島諸島と本島とは名古屋と東京くらい離れているのですが、テレビの気象地図は途中の海が省略されていて距離感がわかりにくいです。
ひどい番組だと、九州の左上に沖縄本島がある。

強烈な台風にもかかわらず、けが人が少ないのは、沖縄の人が台風には真剣に取り組んでいる結果だと思います。
上陸する場合は、交通機関も公共施設も閉館し、外出を控える自衛策が徹底している。

名護湾では、軽快にウインド・サーフィンを楽しんでいる人たちがいました。
風下だけでなく、風上にも同じくらい猛スピードで動けるんですね。
不思議だ。どんな構造になっているんだろう。

こういう時はビデオが一番わかりやすいです。


海の道(3)

2007-08-15 | 沖縄の海
海の中に道がどうやってできたのかというと、サンゴが造り出したものです。
「サンゴ」は動物ですが、「サンゴ礁」はサンゴの骨格が積み重なってできた遠浅な海底地形。

サンゴ礁を造るサンゴは「造礁サンゴ」とよばれます(そのままだね)。
この種類のサンゴは、褐虫藻という植物と共生していて、藻が光合成で造り出した養分をもらうので、他のサンゴより成長が早く二酸化炭素も体内に取り入れて炭素を固定化します。
すなわち、サンゴ礁(リーフ)は、動物と植物の連係で生まれた海底の特異地形です。

毎日4回も訪れる干潮・満潮の際に、海水はリーフを出入りしますが、その海水中に定着前のサンゴが含まれていれば、リーフの上に積み重なりやすいです。

サンゴが、海水に洗われている様子です。
これ以上は積み重なるのは難しいね。横に展開するのかな。



ところで、台風8号が発生しています。
今年は当たり年なのか、また台湾方面に向かっています。

先日、Youtubeに投稿した台風4号の動画の閲覧数が5千件を増えたので、驚きました。
最近のお勧めの第2位になっていました(^o^)丿(今だけ…)
YouTube  最近のおすすめ

と書いたら翌朝には7千件を超えていました(^・^)(どんだけー)

海の道(2)

2007-08-14 | 沖縄の海
「海の中に出現する道」って、分かりにくいけど、こんな感じです。

だんだん潮が引いて来ました。
浅瀬のところは波が立っています。

4時間後です。
すっかり、姿を表しました。

灯台の近くの海の中から、周囲を見渡しました。
黒潮の荒波、釣人、フェリー、伊江島、奇岩が見えます。


海の道は、沖縄では普通の風景ですが、実に不思議な光景です。

海の道

2007-08-12 | 沖縄の海
本部半島の先端に備瀬先(ビセザキ)灯台があります。
引き潮になると、備瀬の海岸から灯台まで歩いていけます。
といっても、普段は水没している海の道は、険しいです。
右端が灯台、左は約4km海の向こうにある伊江島。

岩はかなり尖っていて、手で触るのも痛く、転んだらケガします。
サンゴ礁の近くで遊ぶ時は、場所によって要注意です。

灯台にたどり着きました。
海御神宮が建立されていました。
伊江島を望むと、引き潮の時間帯だけ出現する海の道が出来ています。

険しい岩を下りて、サンゴ礁で作られた「海の道」を歩きます。
ここでは、足元と、生き物と、潮位と、残り時間に要注意です。

フェリーも、サンゴ礁に座礁しないように沖合いを通ります。
灯台は、昭和28年7月に初点とありました。
夜や悪天候でも、危険を知らせてくれますね。

陸側は、内海の向こう側に、美ら海水族館が見えます。
このサンゴ礁のリーフのおかげで、内海はとても穏やかです。
沖縄の海岸は、サンゴ礁によって海岸侵食から守られています。

サンゴ礁のリーフには、いろいろな生き物がいます。
カニです。
必死に隠れようとするのですが、引き潮の今は隠れ家がありません。
体を縮めて、危険が通り過ぎるのを待っています。

ヒメシャコガイです。
沖縄では高級食材だそうです。
見つけたのに何でとらないのか、と地元の人に不思議がられました。
とるのは写真だよね。

ルリスズメダイです。
よく目立つ色だけど、エメラルド色の海の中では目立たないのかな。

残り時間を考えて、ここで元来た道を引き返します。
鳥たちも、獲物を探しています。
伊江島が、目の前に見えます。

夕陽

2007-06-24 | 沖縄の海
夏至の頃の東シナ海の夕陽です。
沖縄に来て、もうちょっとで一年が経ちます。

雲があると空は暗くなりますが、夕陽の場合は雲がある方が、雲に反射して赤くなり、空が明るくなるような気がします。

日没の時刻は19:30分。
東シナ海の離島、伊江島に沈んでいきます。


これは翌日に見た夕陽です。
太陽が眩しい。
梅雨明けの眩しさと蒸し暑さです。

このまま、雲もなく日暮れかなと思ったら、水平線間近にありました。

雲の中に、夕陽が沈んでいきます。
線香花火の、最後に光る赤い玉みたいな太陽です。

日が沈んで、暗闇が訪れます。
本格的な夏が訪れた、沖縄の暑い一日でした。

このblogでの「夕陽」検索結果
沖縄での一人暮らし 夕陽まとめ

イノーの生き物

2007-04-23 | 沖縄の海
潮が引いたときのイノーの生き物たち。
詳しい方に案内してもらいました。

上は、キイロダカラ君。
タカラガイの仲間で、学名は Monetaria Moneta.中国名は「銭幣宝螺」、英語名は Money Cowrie.
古くから世界中で貨幣とされた貝。漢字でも、財、賃、貸、資、買…に貝がある。

岩の陰に隠れるナガウニ君。
外敵に狙われないよう、トゲがある。おいしいのかな。


無防備なトゲクリイロナマコ君。
ちょっと堅いです。外敵も襲わないのかな。おいしくないのかな。

砂と同じ色で、これは地味なカニ君。
狙われる美味しさなのだろうね。

サンゴの隣にいるのは、触手を伸ばして砂を食べているニセクロナマコ君。
お尻からきれいな砂を出す、海の掃除屋さん。
猫の尻尾みたいな感触です。伸縮自在の便利な体です。

こちらは、アライボヒトデ君。
ひっくり返すと、自力で起き上がります。

こちらは鮮やかなアオヒトデ君。
やたらと目立ってますが、エメラルドの海では目立たないのかな。

案内してもらうと、イノーの世界が見えてきます。
いろんな生き物が生息する空間です。

サンゴ礁の風景

2007-04-08 | 沖縄の海
サンゴ礁を見ていただいてありがとうございます。
YouTube に動画を載せてみましたので、4月の沖縄の海をご覧ください。
緑色は藻で、いつもは海面下にあります。
引き潮の数時間だけ、サンゴ礁に出て行くことができます。

360度の風景です。伊江島、水納島、瀬底島の順に見えます。
YouTube - イノー360度

イノーの水溜りにルリスズメダイがいました。
風でさざ波が立ってちょっと見づらいけど、5,6匹いました。
YouTube - イノー

サンゴ礁

2007-04-06 | 沖縄の海
沖縄は、サンゴ礁で囲まれています。
サンゴ礁は、死んだサンゴが積み重なって出来た、遠浅な海底地形です。

引き潮になると、サンゴ礁は海面に姿を現します。
この浅い海はイノー(礁池)といい、海の畑とも言われています。
地元の人が、数人、海産物を取っています。

小さな生き物に注意しながら、サンゴ礁を歩いてみました。

これがマイクロアトールかな。

サンゴは石灰質の動物ですが、動けるのは幼生の頃だけです。
どこかの岩にくっついて成長を始めると、動けなくなります。

いろんな種類のサンゴがいます。

サンゴ礁を作るサンゴの仲間を”造礁サンゴ”と呼びます。
造礁サンゴは”褐虫藻”と共生します。
浅瀬にいるので太陽の光をたっぷり浴びた褐虫藻が光合成し、サンゴに栄養などをもたらし、サンゴの成長が早くなるそうです。

この右側のサンゴが死ぬと、サンゴ礁になるんだ。
左側はもう死んでいるのか、つやがない。

これも同様で、回りのサンゴ礁とぴったり合致している。

こうして、少しずつサンゴが成長し、死んで、長年月をかけてサンゴ礁が出来ていく。