ずいぶん久しぶりに、鎌倉へ行ってきました。
鎌倉駅から、大通りに出ると、左側に二の鳥居が見えます。
鳥居からは鶴岡八幡宮への参道になっています。
段葛(だんかづら) 今から約900年前、源の頼朝が妻の政子の安産祈祷のため、由比ヶ浜の大鳥居まで石を置き、参道を作った。
明治時代に由比ヶ浜の大鳥居からこの二の鳥居までの間は撤去された(鎌倉町青年会)、と書いてあります。
桜並木になっていて、緑のトンネルです。
のんびりと、外国人の親子が歩いていました。
この参道は、戦術上の観点から、鶴岡八幡宮に近づくにつれ道幅を狭くし、遠近法を利用して実際よりも長く見せているそうです。
参道は空いていますが、店が立ち並ぶ沿道は観光客でいっぱいです。
人力車です。乗りたいけど、子供3人は無理かな。
信号待ちしている人力車は、結婚式に向かう新郎と新婦でしょうか。
花嫁さん、沿道の人の注目の的ですね。「きれい。」って声がかかっていました。
鎌倉市は、鎌倉時代に政治の中心が置かれた古都です。
将来にわたって歴史的風土を守るため、歴史的風土保存区域、風致地区、近郊緑地保全区域など、広い範囲にわたって規制がかけられています。
最も濃い色は特別保存地区で、建築物の建築や樹木の伐採が禁止され、現状凍結的な強い規制です。
規制のかかっている範囲は見事な樹林を構成し、鶴岡八幡宮の風景を守っています。
あれ、人力車を降りた新郎、新婦さん、いつの間にか、ずいぶん前を歩いています。
新婦さん、結構、急ぎ足だね。
手前が舞殿。その上に乗っているかのように見えるのが八幡宮。
八幡宮は、この先の階段を上がっていきます。
階段の横で囲われて養生されているのは、ご神木の樹齢800年といわれる大銀杏。
昨年の3月に強風で倒れたものの、残った株から芽吹いているそうです。ありがたいね。
舞殿では、神前結婚式が行われていました。
「舞殿」は、静御前が源義経を慕って舞を納めた「若宮回廊」の跡で、1年を通じて様々な神事が執り行われる神聖な場所だそうです。
神職が祝詞の奏上、巫女さんが神楽舞、三々九度の誓の盃が行われていました。
雅楽も演奏され、この空間だけが1000年前に戻ったような、錯覚を覚えます。
外国人の観光客も、真剣に写真に収めています。
日本の結婚式を見る機会はないですから珍しいのでしょうね。
先ほど出会った新郎新婦さん、結婚式を終えたようです。
こちらを振り向いてくれました。
人力車に乗って、新しい二人の人生の旅立ちです。
お幸せに。