あるバス停で、一人のおじいさんが機械にカードを通しながら、「これと同じカードを下さい」と言って2000円を差し出した。私は「はい、ありがとうございます」と言いながら2000円を受け取り、カバンから同じカードを取り出して… と、おじいさんは既にスタスタと歩いて行ってしまい、次々と乗客が… 慌てた私は「すいませぇ~ん! カードがまだ…」と、おじいさんに向かって叫んだ。すると、おじいさんは私の方を振り返ったものの、なぜか涼しい顔をして立っていた。私がポカァ~ンと理解不能に陥っていると、おじいさんの4~5人後にやってきたおばあさんが「それ、私の…」と言ったのである。
おじいさんが、おばあさんのためにお金を出してカードを… あぁ、なんと見事な老夫婦の時間差攻撃… 私は思いっきりブロックに飛んでしまいました。