バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

遅れスパイラル

2009年12月12日 22時11分11秒 | バス運転士

午後3時半頃にA地点を発車して、B地点を経由して、C地点へ向かうバスを担当した時だった。今日はB地点手前で一車線つぶして道路の線引きをやっていたらしく、私のバスがB地点へ到着するのが7~8分も遅れてしまった。

C地点へ向うバスは、B地点から発車するバスもある。当然のことながら、余程のことがない限りB地点の発車時刻が遅れることはない(と思う)。そのバスは、私のバスの10分後が発車時刻となっていて… 今回の場合、すぐ2~3分後には私の後を追いかけてくることになる。

さて、私のバスが遅れているので、本来ならば私のバスに乗れなかったはずのお客様もバス停で待っていて、中には「ラッキー!」とばかりに走ってくるお客様もいる。つまり、バスが遅れている分、乗車人数が大幅に増えるのである。

乗る人が多いということは、降りる人も多いということで… 遅れているバスが、さらに遅れていくのである。気が付けば、B地点から発車した後続のバスに追いつかれていた。そのバスは、行き先も通る道も、私のバスとまったく同じである。

本来ならば後続のバスに乗るはずだったお客様も私のバスに乗っているので、私のバスは満員御礼で後続のバスはガラガラである。しかも、バス停でピタッと縦に2台並んで止まって、お客様はどちらのバスにも乗れる状態なのに… なぜか、多くのお客様は私のバスに乗ってくるのである。C地点への到着は同じか… 差がつくとしても、最後の信号一つ分くらいだと思うのだが…

満員のバスでは、お客様が降りるにも時間がかかってしまう。後部座席にいたお客様が、他のお客様をかき分けかき分け… 気が付けば、後方にはさらに2台のバス(他の系統だと思う)が追いついていた。これが、バスレーンくねくね路線の典型的な“遅れスパイラル”である。