バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

真面目なお婆さん故に…

2009年12月02日 23時09分22秒 | バス運転士

通勤ラッシュの後、すぐに始まる敬老ラッシュ… あるバス停で二人のお婆さんが待っていた。一人はパス提示でサッと乗車、もう一人は… 扉の外で、手提げバッグの中をゴソゴソやっていた。多分、パスを探していたのだろう。しばらくして、そのお婆さんは探すのを諦めたのか、バスのステップに上がって財布を取り出した。私は「焦っているから見つからないだけで、バッグの中にあるはずだ」と思ったので、「あぁ、いいですから… とりあえず座って下さい」と言った。しかし、真面目なお婆さんは「いやいや、200円払うわぁ~」と言ったので、私は「あまりゴチャゴチャ言うのも何だし…」と思って「ありがとうございます」と言うしかなかった。そして、お婆さんが着席した時に、「もしも(パスが)出てきたら言って下さいね」と付け加えた。いつもは気が利かない私にしては、実に珍しいことである(ひょっとして天災の前兆か!? 否、相手が真面目なお婆さんだから、そのような言葉が思い浮かんだのだろう)。数分後… 案の定、お婆さんのパスは出てきて、急遽“200円キャッシュバックキャンペーン実施中!”となりました。