周囲にコレといって何もない某園発… いつものように乗客もゼロ… と思ったら、初老の男性が一人現れた。私が「こりゃまた珍しいなぁ~」と思っていると、その男性は「もうすぐ発車ですか?」と尋ねたので、私は「えぇ… あと1… 2~3分で…」と答えた。いつも遅れて出発する所なので、場合によっては3~4分遅れても良く… そのへんは適当なのだ。
すると、その男性はバスには乗らず「この路線はいつ頃からあるんですか? 私は近くに住んでいるのですが、まったく知らなかったんですよ」と言った。私は「いやぁ… 私も半年前に転勤してきたばかりで… その時には既にありましたね」と答えるしかなかった。
また、その男性は「私も○○営業所に勤めていたんですよ。もう定年退職しましたが…」と話し始め、「どんなに遅れても安全運転が一番ですよ」と言った。私も「そうですねぇ…」と同意しつつ「まぁ、上の言うことは矛盾していますけどね。ハハハ…」と笑ってみせた。すると、その男性は「上の言うことなんてそんなもんですよ。気にしたらいけません。とにかく安全運転が一番です」と繰り返した。
たまぁ~に、このような預言者ならぬ“助言者(?)”が現れるのだが… そんなに私は“怪しげな顔”をしているのだろうか? いやいや、他の運転士もあちらこちらで遭遇しているに違いない(と思う)。