ある路線では、終点の一つ手前のA停でほとんどの乗客が降りてしまう。次が終点とは言っても“某駅の表と裏の違い”だけなので、電車に乗り継ぐ人にとっては同じ… というか、その間の1~2分が無駄と言えば無駄であり、私が乗客だったとしてもA停で降りるに違いない。
しかもA停には、お迎えの車や違法駐車車両が常にあるので、バスがすぐに発車できないことが多く、運よく発車できたとしてもすぐ次の信号が赤になっていて… バスが遅れていて、某駅での到着から発車までの時間が2~3分しか取ってない場合などは、私も「ここが終点ということにして、ここで忘れ物チェックをさせてくれ!」と思ってしまうのである。
先日のA停では、お迎えマイカーと違法駐車車両に挟まれる格好で降車扱いをして、発車の合図である右ウインカーを出して… しかし、毎度のことながら後続車は止まってくれるはずもなく… 私はすぐに発車することを早々に諦めて、右ミラーを見ながら後続車が途切れるのを待った。
約1分後… ようやく後続車が途切れたので、私はバスを発車させ… と思ったら、すぐ背後から1台の車が頭を出すのがミラーに映った。私は「さすがにバスを先に行かせてくれるかな?」と思ったが、その期待は見事に裏切られ、その車はアッという間に先に行ってしまった。まぁ、それはよくあることなのだが…
ただ今回はそれがパトカーだったので、私は思わず「なんだ、パトカーかよ…」と言ってしまった。すると、もう誰もいないと思っていた客席から「ゴソゴソッ」と物音がした。まだ一人だけ乗客が残っていたようで… あぁ、恥…