すっかり日も暮れて、車のヘッドライトが眩しく感じられる頃… 基本的には、街中へ向かう人は少なくなる。路線によっては、乗客ゼロということも珍しくない。
そんな時… 不意に若くて綺麗な女性が、胸元を強調するような洋服で乗ってきたりするのだが… 見事に彩られた顔といい… 強烈に漂わせる香りといい… その背中には、明らかに“羽根が生えている”のである。
そんな夜の蝶の「見たな!」的な罠に掛かりたくない私は、理由もなく視線を窓の外へ… とか何とか言いながら、実は一度くらい罠に掛かってもいいかなんて… いやいや駄目だ! そんな固いこと言わずに… もしも見たら末代までの恥だ! まぁまぁ…
と、ずっと一人でやっている私である。が… そもそも独身男に末代も何もないですよね。ハハハ…