あるバス停に一人のお爺さんが立っていた。ちょうど降車ブザーも押されていたので、私はバスを止めてから乗車&降車の両扉を開けた。しかし、お爺さんには“バスに乗ろう”という動きが見られなかった。
私が「違う行き先のバスに乗るのかな?」と思って扉を閉めようとした時、お爺さんは前扉のすぐ外へやって来て「このバスは※◎◆☆△…」と何か言った。しかし、肝心の行き先を聞き取れなかったので、私が「どこへ…」と言いかけたところ、お爺さんは「ひほほひはん…」と… と… と… なんと、口から入歯が飛び出したのだ。お爺さんは慌てて手で押し込んだ…
私は、その光景を目にしながらも「ひほほひはん… どこだろう?」と考えていて笑うどころではなかった。そして「あぁ、○○のことか!」と分かって「○○へは行きません」と答えてバスを発車させた。そして、後になって“あのお爺さんの入歯と顔”を思い出して… 笑ってしまいました。運転中にすいません…