先日の夕方、某駅で30名ほどの乗客が待っていた。そして、10名ほどが乗車した頃… バスに乗ろうとした男性がステップで立ち止まり、何かを拾い上げて「これ、落ちてましたよ。今、乗った誰かのじゃないかなぁ?」と言った。
私はその男性から落し物(=定期入れ)を受け取り、すぐに「定期入れを落とされた方…」とスピーカーを通して言いながら、車内の様子を窺っていた。しかし、人の動く気配がなかったので、続けて「○○様、いらっしゃいませんか?」と、定期券に印刷されている名前の“姓だけ”を呼んでみたのだが…
結局、誰も動かず… 私は定期入れを営業所へ持ち帰ることになってしまった。すると、すぐに上司から「松井くん、定期入れ…」と声を掛けられた。どうやら問い合わせの電話があったようで… 多分、そいつはバスの中では“耳栓男”だったに違いない。まぁ、今回は自分で自分の首を絞めたような感じだからいいんだけど…