夜遅く、終点の某バス停に到着… そこには一人のおばさんが傘を持って立っていた。私は「さすがに乗客ではないだろう。誰かのお迎えかな?」と思って、降車口(前扉)を開けたけれど誰も降りて来ず… 車内ミラーを見ても人影はなく… それじゃ、外に立っているおばさんは…???
おばさんがバスの後方へ歩き出したので、私は「このバスに乗っていなかったから、一旦家へ戻るのかな?」と思ったのだが… 突然「ゴンゴンゴン!」とバスの窓を叩いたのである。すると、座席の背もたれの陰からムクッと一人の女性が起き上がった…
まぁ、終点では忘れ物チェックをするようにしているので、どこかであったようなことにはならなかったとは思うが… ただ、眠っている女性を起こすには、何かと気を遣うので助かった。もしも、眠っている乗客が白雪姫だったらいいんだけど… あ、誰がどう見ても私は王子様というよりも… ですね。ハハハ…