先日、市内中心部を真夜中(午前1時半頃)に発車する勤務をやった。幸い、その日は聞いていたほどの混雑もなく(と言っても超満員であることに変わりはないが…)、「順番に奥の方へお詰め下さい」などと言う必要もなく(と言っても前扉の内側にも人が立っているほどだったが…)、時間通りに出発した。
ロータリーをグルッと回り、一般道に出てから右折して、5車線(かな?)の真ん中で赤信号待ち… すでに300mほど走った後である。そこで突然「ドンドンドンドン!」と音がした。誰かが外から「乗せてくれ!」と言わんばかりに前扉を叩いたのだ。しかし、私が態度を示す間もなく、その男性はバスの進行方向へ走り出した…
信号が青に変わり、私は「何なんだ!?」と思いながらバスを発車させた。すると、その交差点を過ぎてすぐのところで光っている、バス停の存在に気が付いた。私は「なるほど、このバス停で乗せてもらおうということか!」と思ったのだが… 残念ながら、そのバスはそのバス停を使用しないので、そのままサヨウナラ… それを認めてしまったら何でもありになってしまうので…
その後、無事に終点の某駅に到着… が、やはり“就寝中”の男性が1名… 私は忘れ物チェックをしながら「終点ですよぉ~!」と声を掛けた。すると男性は「あぁ… えっ!? 終点???」と叫びながら立ちあがった。私は「おいおい、まさか何とかしてくれなんて言わないよなぁ…」と不安になったが、その男性は黙って降りて行った… どこで降りるつもりだったのか分からないけれど、結局はタクシーに乗ることになったのだろうか… 市内中心部から乗るよりも近いことを祈る。