今日は平日だけれど、「毎月8日は市が定めた“環境保全の日”だから“土日切符”が使える」のである。しかし、そのことを知らない(忘れている)人もチラホラいて、普通に「(電車バス共通)一日券ください」と言われたりした。土日切符(600円)も一日券(850円)も内容はまったく同じで、一日券は使用日を限定されないだけのことなので、私が「今、使いますよねぇ?」と言いながら土日切符を差し出すと、「あぁ、今日は使えるんだ」と思い出したように言われることもあった。
そんな朝の9時台、これから出勤の人もいれば買い物に出掛ける人もいて、バスはほぼ満員状態だった。そして終点の某駅まで、あとバス停が一つだけとなったところ… 降車ブザーが鳴っていないので、降りる人はいない。これで乗客もいなければ通過するのだが、バス停付近の歩道上に三つの人影が見えた。一人は車道から離れて壁にもたれるように立っていた(ただの待ち合わせか!?)。二人はおしゃべりしながらバスと同じく某駅の方向へ歩いていた(ただの通行人か!?)。彼女たちは乗客か否か… 私が三人の動きに注目していると、まずは二人がそのままバス停を通過した(乗客ではない!)。もう一人は… バスの接近に気付くと、壁から離れてバス停の前まで進み出た(乗客だ!)。私は「○○停、止まります」と言いながらバスを止めて扉を開けた。
すると、そのおばさんはバスの入り口で機械にカードを通して精算したのだが… その僅か数秒間で気が変わったのか、一度はバス停を通過した二人のおばさんがクルリと方向転換して乗ってきたのである。一人がフリーパスを提示して、もう一人が「えっと… 券… 一日券を… あ、今日は土日切符が使えるのね… 財布、財布… 出てこぉせん… 財布が…」と、買い物バッグの中を片手でゴソゴソ… 私が「いつまで待てば良いだろうか?」と思っていたところ、フリーパスを提示したおばさんが財布から千円札を出してくれた。お陰で「歩いた方が早かった!」なんてならずに済んだけど…