バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

持ってて良かったぁ~!

2010年11月15日 14時53分12秒 | バス運転士
自分の頭に入っていないからと、仕事用カバンには一冊の地図を入れてあるけれど… まぁ、ほとんど使うことはない。特に、こちらの“半弊社”では「基本的に発車時刻の2~3分前に乗り場へ着ける」ことになっているので、地図を見ながら乗客と話している時間もないのである。


先日の昼寝休憩後、私は「もういらないかなぁ… 重たいし…」と思って、地図を営業所に置いて行こうとしたのだが、「まぁ、重いと言ってもカバンを持って歩き回るわけじゃないし… また、そう思った時に限って、使うことになったりするんだよなぁ~」と、これまで通りに営業所を回送で出た。


夜の某駅… 乗り場には誰一人おらず… と思ったら、改札口から夫婦と思われる男女が出て来てバスに乗り込んだ。そして夫が「○○へ行きたいんですけど、△△停で降りるのが近いですかねぇ?」と言った。私は「ちょっと待って下さいよぉ~、地図で見てみないと分からないので…」と答えながら“念願”の地図を開いた。


そして「○○がここにあって、バスはここをこう通って行きますから… △△停か、次の▲▲停か… う~ん… ちょうど同じくらいですね。だから△△停でいいと思います」と答えた。すると「あぁ、△△停と… ▲▲停ね。ありがとう」と言って、夫婦は席に着いた。


その後、途中のバス停から数名の乗車があり、あるバス停で止まった時… その夫婦が降りてしまったのである。私は一瞬「え!?」と思ったけれど、別に「今、行く」とは言ってなかったし… 考えてみたら、○○はそんな時間にやってないし… まぁ、とにかく地図を使えたことが… でも、これで今後は置いて行けなくなったのも事実である。