バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

あんたのハザード

2010年11月02日 18時11分53秒 | バス運転士

午前10時頃、運行時間に“余裕のある”路線を“乗客ゼロ”で走り出した。二つ目のバス停で少しだけ時間調整のために止まり、「そろそろ発車…」と思ったところ、左前方から手を挙げて走って来るお爺さんを発見した。

私は「ちょっと時間がかかりそうだなぁ~」と思ったので、再びエンジンを止めてハザードランプを点滅させながらお爺さんを待った。

約1分後、お爺さんが乗って来て、開口一番「このバスは、ここが始発?」と言ったのである。多分、誰も乗っていないバスがずっとバス停で止まっていたから、そう思ったのだろう。私は「何を言っとりゃ~す。あんたを待っとったんだがねぇ~!」と… 心の中で叫んだ。