バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

とても羨ましく思う時

2010年11月23日 17時42分19秒 | バス運転士
あるバス停から一組の親子が乗ってきた。“助手席”に男の子、“背後席”にはお父さんが座った。そして、男の子が「僕、大きくなったらバスの運転士になる!」と言ったのである。何となく照れくさい私…


お父さんは「そうか… でも、こんな大きな車を動かすのは難しいぞ!」と言ったので、私は「いえいえ、私が出来るくらいですから大丈夫ですよぉ… たまに失敗しますけどね」と思った。


続けてお父さんが「どうしてバスの運転士なの?」と尋ねると、男の子は「お父さんが困った時に、いつでも何処でも乗せて行ってあげられるから!」と答えたのである。すぐにお父さんは「バスは走るところが決まっているから…」と説明を始めたけれど、かなり嬉しかったに違いない。


「結婚なんてしない方がいいぞ」とか「独身の方が気楽でえぇぞ」とか… いつの頃からか慰めの言葉(既婚者の本心かもしれないけれど…)を頂戴する機会が増え、私も「そうかもしれないなぁ…」と思うことがあるけれど、こういう親子の会話を聞くと羨ましく思うのも事実である。