あるバス停で、十数名の小学生を含む二十名ほどの乗客が待っていた。そして、先頭で乗ってきた女の子がカードを通そうとしたのだが… 機械に「このカードでは運賃精算できません」と言われてしまった。
私はすぐにそれが“昼間割引カード(平日は10時00分から16時00分の間だけ使える)”であることと、時刻が“16時01分”であることを確認… そこで、私が何か言うよりも早く、その女の子は「本当は59分なんだけどぉ~!」と言いながら、持っているカードで運賃箱をピタピタと叩いた…
確かに… 彼女の“おっしゃる”通り、そのバス停の発車時刻は15時59分なのだが… その言い方と態度に、私は一瞬“彼女が小学生であることを忘れて”ムッとしてしまった。が、すぐに私は「きっと彼女の家では、お父さんが何か失敗をするたびに、お母さんがそのような態度を取るのだろう。だから、知らず知らずのうちに真似をしてしまい… そんな彼女に罪はない」と勝手に想像を膨らませながら、機械の設定を“昼間”に切り替えた。
それはそうと… “完全弊社”の機械は、良い意味でルーズだった。昼間割引カードが使える時間設定が、始まりも終わりも10分くらいの幅を持たせてあったのである。つまり、9時50分くらいでもOK、16時10分くらいでもOKだったのだ。だから今回、時計を見た瞬間の私は「えっ!? ウソ… どえらい厳しいなぁ~」と絶句してしまったのである。この“半弊社”の機械の設定も、もう少し何とかならんのかなぁ~!