バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

絶妙なタイミング!

2011年02月13日 11時16分30秒 | バス運転士

一人200円の運賃を現金で払う場合… 運賃箱へ500円玉を入れると、自動的に300円の釣り銭が出てくる。しかし、これは運賃が200円均一の一般路線のバスでの話である。それが“完全弊社(転勤前)”のように運賃が段階的に上がっていく路線となると、500円玉を入れてもそのまま… 何も出てこない。

一人200円の運賃を現金で“まとめて”払う場合… 例えば大人2人と子供1人ならば500円である。それが、ほとんどの人が「大人2人と子供1人」とか「3人分まとめて」とか言うと同時に500円を投入する。だから、こちらの操作が間に合わず、300円の釣り銭が出てきてしまうのである(逆に、これが完全弊社ならば、何も出てこないので問題ないのだが…)。

「“運転士が運賃を着服している”などの誤解をされないためにも、運転士は運賃に触れるな!」と言われているが、そこで車内後方へ歩き出した乗客を呼び止めて「すいません、この300円も運賃箱へ入れて下さい」なんて言おうものならば… 「はぁ!?(運転士が自分で入れれば済むことだろう!)」と思われるに違いない。だから、まずは自分で200円を再投入、続いて子供ボタンを押して100円を再投入している。

先日、二人の男女がバスに向かって歩いてきて… 女性が男性に何か(多分200円)を手渡そうとしたが、男性が拒否したようだった。そして、先に乗ってきた女性が黙って400円を入れたのである。が! しかし! ところが! それがまた絶妙なタイミングであった。まずは左手に持っていた400円の内の200円だけを入れて、一瞬の間をおいて残りの200円を入れて… 私は「あ、その“間”では200円が出てきてしまう」と思ったくらいだったのだが、見事に精算できたのである。つまり「カランカラン、ピンポォ~ン、カランカラン、ピンポォ~ン」ではなく、「カランカラン、カランカラン、ピンポォ~ン、ピンポォ~ン」と…

その後、あるバス停で「3人分!」と600円を入れられたので、400円が釣り銭として出てきてしまい… 私は「チャンス!」と思った。そこで、早速“200円、間、200円”と入れてみたのだが… 「コロンコロン!」と釣り銭200円が出てきてしまった…(この未熟者めぇ~!)