●私のバスの“助手席”に一人の女性が座った。走り出してしばらくすると「ドサッ」という音が聞こえた。私は「何か白っぽい袋のようなものが通路に落ちた」とは分かったけれど、運転中だったのでしっかりと見ることは出来なかった。
次のバス停で乗ってきた人たちは、その白いモノを避けながら車内後方へ… 何番目かに乗ってきたおばさんが、それを拾い上げて助手席の女の足元に置いた。二人とも無言の妙な空気が流れ… そこで助手席の女を見ると、化けている真っ最中だったのだ。
おばさんは「邪魔なモノをそのまま放置して、化粧なんかしてるんじゃない!」と思ったに違いない… 助手席の自己チュー女は「化けるのに必死でそれどころじゃない!」と思ったのだろうか…
●前方の信号が赤に変わり… 私のバスの前を走っていた車が、信号も横断歩道もない小さな交差点内で止まった。私は「時々、対向車が右折してくるからなぁ…」と思って、その車との間を広くあけて止まった。
案の定、対向車が右ウインカーを出しながらやってきたのだが… 前の車は動かなかった。その車のリアガラス越しに見えたドライバーの姿は女性… 良く見ると、これまた化けている真っ最中だったのだ。途中で右折車に気付いても女は動かず… 結局、信号が青に変わるまで動かなかった。
ちょっとバックすればいいだけのことなのだが… このような「退かぬ、媚びぬ、省みぬ」という“女サウザー”は多い。自動車学校で「危ないからバックしないように!」と教えているんじゃないかと思うくらいである。まぁ、その方が安全と言えば安全かもしれないが…