バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

アナコンダ停の工事

2011年02月27日 21時00分09秒 | バス運転士

1カ月ほど前のある日… 昼出勤だった私は、点呼で「アナコンダ停(仮称)の工事が始まっています。仮設停留所が交差点の手前にあるので注意して下さい」と言われた(本来の停留所は、交差点を過ぎたところにある)。

その日の私は、ず~っとアナコンダ停とは無関係な路線を走っていたのだが… 夜も更けて「さぁ、これで今日の仕事は終わりだぁ~!」という最後の一本で、アナコンダ停を通る路線が待っていたのである。そして、みなさんの予想通り…

私は交差点の直前でハッと気付いて「あ、すいません。仮設のバス停でしたね。申し訳ございません」と言いながらバスを減速… しかし、既に仮説バス停を通過しており、交差点内で止まるわけにもいかず… 交差点を過ぎたところにある“工事中のバス停”で降車扱いをした。

私は「申し訳ございません。バス停を見てきますので、少々お待ち下さい」と言ってから、バスを降りて後方へ走った… すると、交差点の向こうから一人のおじいさんが歩いてきたので、私は「○○駅行きのバスに乗られますか?」と尋ねた。が、おじいさんは「違う、違う」と手を振った。結局、他には誰もおらず、バスに戻って「失礼しました。お待たせしました」と言って発車した…

そして先日… 早朝に出勤して昼まで走って、昼食&昼寝休憩があって、再び夕方から夜遅くまで走って… またもや最後の一本だけが“アナコンダ路線”だったのである。私は交差点の手前にある仮設停留所に合わせて「ご乗車ありがとう~」と言い始めたのだが… が… ががが… 「あれ? バス停がない?? また通過しちゃったのか???」と思った私は、ガードレールのないところでバスを止めて「仮説バス停でしたよね。申し訳ございません」と言って降車扱いをした。

しかし、「今回はしっかりと見ていたので、通過したとも思えないのだが…」と納得できなかった私は、ゆっくりとバスを発車させて交差点を通過… すると、屋根付きの綺麗なアナコンダ停があったのだ。私は「ゲゲッ… やはり完成していたのか… 聞いてないよぉ~!」と思いながら、乗客がいないことを確認しながら通過した…