朝の通勤通学ラッシュも慣れたと言えば慣れたような… そうでもないと言えばそうでもないような… ただ「専用レーンを走り始めた頃よりは、専用意識が弱くなった」ということだけは言える。あくまでも「弱くなった」のであって「なくなった」わけではないのだが…
バスの鼻先をかすめるように“バス専用レーン”へ割り込んで、その先の“バス停ゾーン”で止まった白いマイカーがいた。以前はそれだけで“怒りの大魔神”に変身してしまったけれど、今はそんなことはない。
しかし、そのままでは乗降客扱いが出来ないので、私は「もう少しだけ前へ動いてくれ」と思って「ポンッ」と軽くクラクションを鳴らしたのだが… 動かなかった。その前の車が動いてくれたのに、白い車は知らん顔…
そこで私は「ブワァ~ッ!」… とは鳴らさずに、グッと堪えながら「ポンッ」「ポンッ」と軽いクラクションを続けた。すると、ほんの少し(20cmくらい?)動いたことは動いたのだが… 逆に言えば、それは「動きたくない」という気持ちの表れである。結局、白い車は信号が青に変わるまで動かず… そのタイムロスが響いて、その先の長い赤信号に引っ掛かってしまった。
その他にも、毎度のことながら“一日乗車券(釣り銭あり)を買う人が続いた”とか“超満員なのに駆け込み乗車されて扉が閉まらなかった”とか… そんなこんなでバスは遅れて、気が付けばすぐ後ろにバスが2台3台と連なっていた。
あるバス停で、私のバスが先頭で乗降客扱いして、私が「もう乗降客はいないようだ… まだ信号は赤だけど、後続バスのために少し前進しなければ…」と思った時、バス停に立っていた男性が前扉までやって来て「○○行きのバスが来てる(それに乗りたい)から、バスを前へ出して!」と言ったのである。“今やろうと思ったのに言うんだもんなぁ~!”
午前中の乗務を終えて営業所へ戻り、軽くバスの点検を… すると、車体の左側に何かで引っ掻いたような30cmほどの傷があった。「ゲゲッ… 出発前(早朝)は暗くて気付かなかったけど… しかし、私が“やっちゃった”記憶もないし…」と、恐る恐る上司に話すと「あぁ、あれは以前の接触事故の傷だよ」と言われた。ふぅ~、運行中はムカムカだったのに、営業所ではドキドキになってしまったのでありました。