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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

スッキリできず残念、残念だけどスッキリ!?

2014年06月07日 21時44分04秒 | バス運転士
午前中の市内中心部ターミナル発… よくある“縦列駐車型”のバス乗り場… 私が着ける乗り場の一つ前の乗り場から“1分前に発車するバスがある”と運転カードに書いてあったのだが、それらしきバスの姿が見当たらなかったので、私は「きっと遅れているのだろう。私のバス乗り場には二人だけ… 乗車に時間はかからないから、ギリギリまで待とう」と思った。


結局、先発バスは発車時刻になっても現れず、私は発車時刻の1分前に乗り場へ着けたのだが… バスに乗ろうとしたお婆さんが「△△停には行くかねぇ? ○○に行きたいんだけど…」と言ったので、私は運転カードを指差しながら“同じ系統番号でも行き先が違うこと”を説明した。


しかし、お婆さんが「△△停へ行くバスはココで待っとりゃええの? ××分に来る?」と言ったので、私が「いいえ、このバスが××分なので…」と答え始めたところで、お婆さんの後ろで待っていたもう一人の乗客であるおじさんが“時刻表を指差しながら”説明してくれた。


その間、私は「私が走る路線のバス停の中で、△△停に最も近いバス停はどれだろう? しかし、○○の正確な場所が分からないことには、お婆さんに長い距離を歩かせることになってしまうかもしれない… そもそも、降りてもらったバス停から○○への道順が分からないではないか!」などと考えていた。


そこで、地図を出そうかと思ったのだが、既に発車時刻を1分以上も過ぎていたし… 唯一の乗客であるおじさんも「地下鉄で行きゃあいいんだわ」とか言っていたし… いつの間にか“遅れて来た先発バス”が後ろにいて、私のバスの発車を待ってくれていて… お婆さんも「いいです」と頭を下げてくれたので、私はバスを発車させたのだった…


後で地図を見て調べたところ、私が走った路線の最寄停から○○までは500~600mだった。それを遠いと感じるか近いと感じるかは、人それぞれだと思うけれど… それを発車前に調べて、お婆さんも私もスッキリした形で、その後の時間を過ごせたら良かったのになぁ~ あぁ、残念!


夕方の某駅の待機場所… 中学生と思われる男の子が運転席の窓の外へやって来て「▲▲停へ行くバスは、どこで乗ればいいですか?」と言ったので、私は「▲▲停へ行くバスは、巡回バスなので… もう、この時間は走ってないんですよぉ…」と答えた。すると、彼が「コンビニがある交差点を上の方へ行って…」と言い始めたので、私は「上の方か… 言葉だけでは分かりにくいだろう」と思った。


そこへ、バス乗り場に立っていた仲間二人もやって来て「■■2丁目の近くは…」「●●停は行きますか?」などと質問されたので、私はすぐに地図を取り出してアレコレ説明をしてから「●●停は、すぐそこの坂を上ったところだから… 10分もかかりませんよ」と答えた。彼らは「あぁ~ ダメだこりゃ…」「最悪だしぃ…」「※◇☆▽◎…」と口々に呟きながら、坂を上って行ったのだった… 彼らにとっては残念な状況だったけれど… 気分はスッキリ!?