バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

アイドリング“ノンストップ”バス

2014年06月24日 21時42分29秒 | バス運転士
今日は昼前出勤… その場合、表向きはバスの点検をしなくていいことになっている。なぜならば、他の運転士さんが朝に点検&午前中に乗っていたバスを引き継ぐからである。とはいえ、何かあって困るのは自分なので、改めて点検する運転士さんは多い。「朝の点検時には異常なかったのに…」ということがないとは言えないのだ。

ということで、私も一通り点検をしたのだが… アイドリングストップのスイッチが切られていることに気が付いた。こういうことは、これまでにも何度もあったので驚かなかったのだが… 運転士さんに何か考えがあってのことなのか、単なる好き嫌いなのか… それは分からない。

そういう私も、止まっている時間が長い時はアイドリングストップをやるように心掛けているけれど、「止まっている時間が短い(または、分からない)」と思った時などは、アイドリングストップをやっていない。やり過ぎは、環境にもエンジンにも良くないと聞いているので…

さて、とりあえず私はアイドリングストップのスイッチを入れて、営業所前ターミナルを発車して… いつものように適当にアイドリングストップしながら、終点の某駅に到着した。そこで15分くらい休憩した後、待機場所から☆☆駅行きの乗り場へ移動…

その時! 私は異変に気が付いた。エアコンのスイッチが入っているのに、冷房が効かない… それどころか、吹き出し口から風も出てこなかったのである。私は「ゲゲッ… そんなバカな! ついさっきまで元気に動いていたのに!」と思いながら、スイッチを切ったり入れたりしてみた。

すると、ちょうどバスを乗り場に着ける頃に「ブワァ~ン」と冷たい風が出てきたので、「なんだ、スイッチの接触が悪かっただけか!」と思ってホッとした。ところが! ☆☆駅に向かって発車して… 5分と経たない内に、またしても冷房が効かなく&風が出なくなってしまったのである。

「ありゃまぁ… どうしようかなぁ…」と考えながら走っていたところ、また急に冷たい風が出てきたので、私は「おや? ひょっとして… エンジンを回していると大丈夫ってこと? つまりバッテリーの問題!? そういえば、アイドリングストップした後に冷房が止まっているような… あぁ~、だからスイッチが切ってあったのか!」と気が付いた。

言うまでもなく、それからずっとアイドリングノンストップで走っていた。だって、既にバッテリーが「疲れたよぉ~」と言っているのに、さらに酷使したら… 「冷房が効かない」では済まなくなってしまうからである。嫌だよ! 片側一車線の上り坂で動かなくなるなんて!! あぁ~、想像しただけでオシッコちびりそう…