バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

忘れ物… 何? 何者!?

2015年05月13日 17時59分12秒 | バス運転士
先日、某地区巡回バスをやっていた時のこと… 終点の某駅で忘れ物チェックをしたら、“車掌席”に黒い財布があった。いつもならば“誰の忘れ物か分からない”私だが… その時は、すぐに「赤ちゃんを抱っこして、大きな紙袋を持っていた若い女性だ!」と分かった。


時計を見ると、次の発車まで8分… もしも、その女性が若くなければ… 否! もしも、その忘れ物が財布でなければ、急いで届ける必要もないのだが… 「これでは電車に乗れないだろう」と思って、急いでバスを降りて地下への階段を駆け下りた。そして改札口の前まで行って、「財布の忘れ物ぉ~!」「ありがとぅ~!」でハグ&… とはならなかった。(当たり前じゃ!)


それどころか、女性の姿はどこにも見当たらず… 時間に余裕もなかったので、私はそれ以上の想像を… 否、捜索を諦めてバスに戻った。そして、とりあえず営業所へ電話をして、財布の忘れ物があったことと、その色や柄などを伝えつつ、「名前の分かるモノが入っていれば…」と思いながら中身をチラッと確認…


すると、お金は1円も入っておらず、20~30枚の“厚めの紙”が重なった状態で入っていた。すぐにそれらが“相手方の名刺”だと分かったので、「これ以上は見ない方が… ま、その必要もないしなぁ~」と思いながら「あ、財布じゃなくて名刺入れです」と伝えた。


赤ちゃんを抱っこした女性が、20~30枚の名刺を持ち歩いて… 何かのセールスシングルマザー? 売り物は生命保険か化粧品か… それとも結婚相談だったりして!? あぁ~ 私の連絡先を挟み込んでおけば良かったなぁ… ん? そんなセコイことする奴には、結婚詐欺師と会わされるってか!? ハハハ… まぁ、一時的にでも夢を見させてくれるなら…(こらこら、それじゃ格好の標的じゃねぇか!)