忘れ物アレコレ

バスの車内で忘れ物を発見するのは、感覚的には「月に一回もない」ような気がする。ところが、先日の“財布のような名刺入れ”を含めて、最近は忘れ物が多かった…　その名刺入れの数日前には“大きな荷物を両手に持って必ず車内観覧席に座るお婆さん”が、レジ袋を忘れて行き…　その中身はチョコレート２枚とお菓子１袋だった。一瞬、「私へのプレゼントか？」と思ったけれど、「バレンタインじゃあるまいし…　忘れ物かぁ～」と思い直した。（当たり前じゃ！）

他には、子供用と思われる黒い野球帽があったり…　黒い傘があったり…　アレがあったりコレがあったり…（何だったか忘れた！）　昨日も、某総合駅に到着した時には、車内観覧席の床に１本の杖が落ちていた。それは黒地に金色が入り、持つところがＴ字形になっていて…　スキーのストックのように先端付近に円形のリング（？）が付いていた。

隣りの待機場所に止まったバスの運転士Ａさんと「どうして忘れたんですかねぇ？」「杖なんて要らないんじゃないのぉ～？」と話していたところへ、お爺さんがやって来たので杖を返したのだが…　運転士Ａさんが「今日は雨で傘を持っていたから、杖を忘れちゃったんですかねぇ？」と言った。なるほど！　いつもは杖を持っている手に、今日は傘を持って安心して…　そうに違いない。

いつだったか、バスに乗ったお婆さんが「バス停に忘れ物があったでぇ～」と言いながら、ピンク色の小さなポシェット（？）を私に手渡してくれたことがあった。私は、終点に到着してから「これは軽いし…　タバコ入れかな？」と思いながら、名前などの手掛かりを探すためにファスナーを開け…　一瞬、「何だこりゃ？」と思ったけれど、すぐに“女性専用グッズ”だと分かったのでファスナーを閉じたのだった…

もちろん、営業所へ戻ってから忘れ物として提出したのだが…　モノがモノだけに取りに来ないだろうと思った。だってぇ…　もしも私だったら…　やっぱり取りに行かないわよぉ～　そんな、何処の誰が触ったか分からない状況になったものを…　そんな…　大事な…　ねぇ～！　嫌よぉ～！（マツイ・デラックスか！　否、オマエの場合、デトックスした方がいいかもな。ハハハ…）