開いた扉がふさがらない！？

各バス停で乗降客扱いをしながら☆☆駅へ向かっていた。そして、あるバス停を発車しようとした時にアクセルペダルを踏み込めず…　そう、中扉が閉まっていないので“インターロック”が掛かっていたのだ。中扉付近には誰もいなかったので、私は「荷物も何もないですよねぇ…」と、誰に問い掛けるでもなく呟いた。

すると、中扉付近の席に座っていた生徒さんたちが「何もなさそうだけど…」と、禁断のテレパシーを使って私に伝え…　否、目と目で通じ合う無言の…　否、否、そのような表情で中扉付近を見ていたので、私は駐車ブレーキ＆ギアのニュートラルを確認、前扉から車外へ出て中扉へ…　ダメ元で扉を引っ張ってみたところ、スゥ～と閉まったのである。

私は「古いバスだから、いろいろとガタがくるんだなぁ～」と思いながら次のバス停へ…　すると、そこでも中扉が閉まらなくなり、先程と同じようにやってみたのだが、今度は扉がピクリとも動かず…　センサーやらスロープ板やら確認したけれど、扉は知らん顔をしていたので、私は「上司に言いつけてやるぞぉ～！」と営業所へ電話を掛けた。（オマエはクラスの嫌われっ子か！）

そして、電話に出た上司が「扉開閉レバーを～」と話し始めた時、ボケな私は思い出した。そのバスには私も何度か乗っていて…　左右にしか動かない開閉レバーを“少し前へ力を加えながら”操作すれば良いということを…　しかし、何となく不安だった私は、乗降客が少ない時間帯であることを考慮して、☆☆駅までは“前扉だけで乗降客扱い”をしたのだった。

が、結局…　その後は“力を加えながら”操作するだけで全く問題なく…　ただ私のボケ具合が証明されただけ…　そのうちに運行途中で「ハンドルって、どうやって回すんだっけ？」とか「えっ！？　ここまで私が運転してきたの？　ウソだぁ～」とか言い出したりしてね。ハハハ…（いつか、ありそうで怖い…）