あるバス停に接近して行くと… 黒くて大きな塊が見えてきた。その正体は… 数名のお年寄りと“20~30人の男子中学生”であった。(相変わらず、男子には人気があるなぁ~ そういえば、テニススクールで一緒になる若夫婦の息子さんからも、熱い視線を送られているらしいじゃないか! ハハハ…)
私はバスを止めて、前扉を開けながら「お待たせしました、某駅行きです…」と言ったのだが、乗ったのはお年寄り2人だけだった。中学生軍団に動きが見られなかったので、私は前扉を閉めようとレバーを… と、その時! 黒い塊の中から「何でもいいから乗れぇ~!」という声が聞こえてきたのである。
私が「何でもいいからって… どういうこと!?」と思う間もなく、「お願いします」「違うんじゃ…」「俺は乗るよ」「えっ… いいの?」「いいから乗れ!」などと言いながら数人の中学生が乗ってきたのである。その後も黒い塊の中から「いいから乗れぇ~!」という声が聞こえていたけれど、中学生の流れは止まったままだった。
いつまでも待っている訳にいかない私は、念のため、バスに乗った中学生に「よろしいですか?」と尋ね、「はい、いいです」と返事をもらってからバスを発車させたのだが… 「もしも乗り間違えだったとしても、もう中学生だし… 男子だし… 一人じゃないし… 一日乗車券だし… 行き着く先は市内だし… まぁ、大丈夫だろう」と自分の中の不安を消したのだった。
(そのオマエが“お年寄り専用フリーパス”を持つようになって、意味不明なことを呟きながらバスに乗った時には… 不審に思った運転士から「もう大人だし… 男だし… 独りだけど… フリーパスだし… 行き着く先は地獄だし… まぁ、時間の問題だろう」と思われるに違いない。ハハハ…)
私はバスを止めて、前扉を開けながら「お待たせしました、某駅行きです…」と言ったのだが、乗ったのはお年寄り2人だけだった。中学生軍団に動きが見られなかったので、私は前扉を閉めようとレバーを… と、その時! 黒い塊の中から「何でもいいから乗れぇ~!」という声が聞こえてきたのである。
私が「何でもいいからって… どういうこと!?」と思う間もなく、「お願いします」「違うんじゃ…」「俺は乗るよ」「えっ… いいの?」「いいから乗れ!」などと言いながら数人の中学生が乗ってきたのである。その後も黒い塊の中から「いいから乗れぇ~!」という声が聞こえていたけれど、中学生の流れは止まったままだった。
いつまでも待っている訳にいかない私は、念のため、バスに乗った中学生に「よろしいですか?」と尋ね、「はい、いいです」と返事をもらってからバスを発車させたのだが… 「もしも乗り間違えだったとしても、もう中学生だし… 男子だし… 一人じゃないし… 一日乗車券だし… 行き着く先は市内だし… まぁ、大丈夫だろう」と自分の中の不安を消したのだった。
(そのオマエが“お年寄り専用フリーパス”を持つようになって、意味不明なことを呟きながらバスに乗った時には… 不審に思った運転士から「もう大人だし… 男だし… 独りだけど… フリーパスだし… 行き着く先は地獄だし… まぁ、時間の問題だろう」と思われるに違いない。ハハハ…)