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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

うる声やつら

2016年08月26日 20時00分07秒 | バス運転士
今朝は6時過ぎのA駅経由B駅行き(2番手)を担当、まずは回送で某所へ向かったのだが… かなり古いバスだったので、ちょっと路面が凸凹していると、運転席の右上にある非常ベルが「チリン… チリチリ… チリンチリ~ン… ジリリリリ~ン!」と鳴り… 聞きようによっては、マツムシやスズムシ… “虫の声”のようで… 「もう8月も終わりだもんなぁ~」と感慨深くなったりして…。。。

さて、某所を発車して間もなく… 今度は、デジタコの機械が「運転カードが異常です」「カードを挿入して下さい」「正常に終了されていません」などと喋り出したのである。以前にも、このようなトラブルについて書いた記憶があるのだが… その後も、ただココに書いていないだけでちょくちょく発生… バスの主電源を切るなどの対処をしないと、エンドレスで喋り続けるので、聞いているとイライラしてくる。

実は、その運転カードの某バス停名の横には、手書きで“新幹線&怒りマーク”が… そう、いつか「(バスが遅れたせいで)新幹線に乗れんがや! もっと速く走れ!」などと言いながら、私を叩いて逃げたジジイが“そのバス停から乗る場合がある”という意味である。私は「おぉ~ もしも、そのジジイが乗ってきたら、このイカれた機械について、何か文句を言うに違いない。果たして…???」と思った。

すると、そのジジイ(私にとっては“叩きジジイ”だが、みんなは“新幹線ジジイ”と呼んでいる)がバス停にいたのである。そして、乗ってくるなり「新幹線に乗るでな!」と言い放ち、中扉付近に着席… すぐにデジタコ音声に気が付き、「何だ、うるさいなぁ~ ブツブツ…」と大きな声で言ったので、私は「すいません」とだけ言った。丁寧に説明をすれば、苦情にならないかもしれないが、その時は「苦情を入れてくれ!」と思ったのだ。

なぜならば、このデジタコの不具合については、以前から数多く出ているはずなのだが… 「主電源を切れば直るから!」という感じで放置… まぁ、確かに… 買い換えるとなると、お金が掛かるから、上の方も簡単には首を縦に振らないだろう。ということで… 「現場から上げたら聞き流されてしまう話も、乗客からの苦情となればひょっとして!?」と考えたからである。

さらに、叩きジジイが「ボリュームを下げればいいだろうがぁ~ まったくぅ… 投書したらないかんな! ブツブツ…」と呟いていたので、私は「よぉ~し、その調子だぁ~! 苦情は、出来れば営業所じゃなくて、上の方の耳に入るところへ… ん? 待てよ。そうか! 機械を買い換えなくても、音声が出ないように壊せ… 否、改良すればいいのか! ジジイ、いいこと言うなぁ~ ハハハ…」と思った。

さてさて、A駅には約1分遅れで到着… 私は「ジジイ、来るなら来いやぁ~!」と身構えていたのだが、叩きジジイの方は“久々の再会にもかかわらず”無言でサ~ッと降りて行ってしまった。んが! その代わりというか何というか… A駅停で先頭に立っていた男性が“何かブツブツ言いながら”乗ってきて、背後席に座ってからも「100万が~」「200万が~」「リーマンショックが~」などと喋り続け… それは、普通に人と話すくらい大きな声での“独り言”であった。

イカれたデジタコからは、エラー音とともに「異常」だの「挿入」だの「終了」だの… 背後席からは、デジタコに負けないくらいの大きな声で「200万」だの「ショック」だの… ちょっと路面が凸凹していれば、“秋の虫”が「チリンチリン」だの「ジリリリ」だの… まぁ~ うるさいったらありゃしない! あぁ~ もしも運転中じゃなかったら… 一人っ子の私も“独り言バトル”に参戦して、“これぞ独り言!”というモノを聞かせてやったのになぁ~ ハハハ…