バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

そういう勘違いは初めて…

2016年08月11日 18時35分31秒 | バス運転士
今日の勤務前半は、某地区(市街地)巡回バスの“左回り”2周が含まれているコースだった。その1周目… 交通量は少なかったと思うけれど、そこは祝日… “何をしたいのか何処へ行きたいのかハッキリしないマイカー”や“堂々とバス停の前に止まって電話をしているマイカー”などなど… そういう車はいつもより多かった。

だから、途中までは何度も時間調整停車をしながらの運行だったのだが、ちょっとしたことで信号のタイミングが悪くなり… 気が付けば5分くらい遅れていた。そして、終点A駅の1つ手前のバス停へ… そこには1人のお婆さんが立っていたので、私はバスを止めて前扉を開けたのだが…

なぜか、お婆さんが「このバスじゃない」と言わんばかりに後ずさりしたのである。私が「えっ!? このバス停… 他にバスが来たっけ? 来ない… よなぁ… 多分… この巡回だけ… ひょっとして、どこかの送迎バスでも待っているのか!?」と思って、前扉を閉めようとした時、お婆さんが「左回りかぁ… これじゃ、駄目だわね」と言ったのである。

一瞬「???」となったけれど、すぐに私が「このバスは(目の前の交差点を)左へ曲がらずに右へ曲がって、A駅へ行きますよ」と答えると、お婆さんは「あら、そうなの…」と言いながらバスに乗り込んだのだった… どうやら、お婆さんは“左回り”という文字を見て、目の前の交差点を“左へ回る”と思ったようで… そういう勘違いは初めてだった。(はいはい、お婆さんもオマエにだけは言われたくないだろうな。ハハハ…)