男心も変わりやすい？

某駅停で乗った男性が「お願いします」と言いながら土日切符を提示して、助手席に座った。１つ目のバス停で乗車客扱いをして、２つ目のバス停へ向かうために右折待ちをしていた時…　その男性が小声で何かボソッと呟いたのだが…　私は「ひょっとして、今“間に合わん”と言ったのか？　一体、何が間に合わんのだ？」と思った。

その後、信号のない横断歩道がある下り坂をゆっくりと走っている時にも、やはり“何か”呟いていて…　片側一車線の道路の交差点で右折車に直進を阻まれるということが二度も続いた時だった…　突然、その男性が「終点までこんなんだったら怒るよ！」と、かなり大きな声で叫んだのである。確かに、その時点で５分くらい遅れていたのだが…

その時の私の精神状態は、良く言えば落ち着いている…　悪く言えば反応が鈍い…　そんな感じだったので、返事どころか振り向きもせず、「ん〜？　何を訳の分からんことを…　まぁ、“ちょっと、運転士さん！”とか“おい、運転士！”と呼ばれた訳じゃないし…　大きな独り言だったということにしておいてやるから、黙って乗っとれ！」と思って無視を続けた。

とはいえ、「もしも呼ばれて文句を言われたら、徹底的に“説明”をしてあげよう」と思って心の準備をしていたのだが、何事もなく“遅れたまま”終点に到着…　すると、男性が「ありがとうございました」と言いながら降りたので、私も普通に「ありがとうございました」と答えたのだが…　その時、中扉付近で立ち止まり、こちらを見ながら微笑んでいる生徒さんがいた。一体、何が面白かったのか…　ま、いっかぁ〜　笑顔だったんだから！　ハハハ…