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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

「シートベルト」と聞こえたら…

2016年11月23日 22時32分32秒 | バス運転士
午後の某地区(郊外)巡回バス… 始発地点の某駅から母子が乗って助手席に座り、ずっと何やらお喋りをしていたのだが… 某駅を発車して間もなく、子供が「シートベルト…(以下、聞こえず)」と言い、お母さんは「どうして…(以下、聞こえず)」と答えていた。

私は「ひょっとして… 子供が“この運転士さん、シートベルトしてないよ”と言ったのかなぁ~? このバスは肩と両腰の3点式じゃなくて、両腰だけの2点式だから、ベルトが制服と同化して見えていないのかもしれない。以前、同じタイプのバスで… いきなり、お爺さんから“シートベルトせないかんがや!”と言われたことがあったし…」と思った。

そして「このまま“シートベルトをしない運転士”だと思われているのは心外だなぁ… 何とか汚名を返上しなければ!」と機会をうかがっていた私は、長い信号待ちの時にマイクのスイッチを切り、助手席に座っている母子の方を向いて「さっき、シートベルトって… 言ってませんでした?」と笑顔を作って話し掛けた。

すると、お母さんが「えっ、えぇ… どうしてバスにはシートベルトがないのかなぁ~ って…」と言いながら、自分の腰に手を当てたのである。そう、どうやら私の勘違いだったようで… 「客席にシートベルトがない」と話していたらしいのだ。そこで私は「そうですねぇ… 運転士も、普通は肩からのシートベルトなのに、古いバスは腰だけなんですよぉ…」と言いながらシートベルトを摘み上げ、話をまとめたのだった…(まとまってない、まとまってない! きっと、お母さんは「なんのこっちゃ!?」と思っていたに違いない…)