エサを与えないように…

運転士の誰かが“何かちょっとした失敗”をしていることに気が付いてしまった時…　「そのままにしておくと、大きな問題になる」と思った場合（例えば、行先表示を間違えて乗り場に着けている等々）は、その運転士さんに教えて修正してもらって…　それで終わり。「もう、どうしようもない」と思った場合（例えば、回送のはずなのに回送を出し忘れて帰って来た等々）は、私が記憶喪失になって…　それで終わり。多分、大半の運転士さんがそうしていると思う。

近年、「コンプライアンスがどぉのこぉの！」で「仲間の不正行為を見逃さずに報告するべし！」と言われているけれど…　それとこれとでは、話が違うと思っている。それに…　運転士がやってしまっていることは、ほとんどが“過失”だが、一部の上司がやっている悪事は“故意”である。また、それらの中には、明らかに犯罪と呼べるものもあったのだが…　それにもかかわらず、どこかの営業所で「××長でござい！」と立派な地位にいられるんだから…　ホント、悪党にとっては“いい会社”である。

さて、「チクリ屋」と呼ばれる人種は、昔から各営業所にいるようで…　「あいつはチクリ屋だから、気を付けた方がいいぞ！」と、これまでに何度も言われた記憶がある。しかし、そんな奴らの存在を気にしながら言動や行動をするなんてアホらしいし…　へそ曲がりな私は、逆に「チクリ屋にエサを与えてやろう」と思ってしまったりする。だから、交差点を左折しようとした時…　「（運転士が誰なのかは分からないけれど）バスがいる！」と分かると、「絶対に止まるもんか！」と思ったりして…

もちろん、横断者がいたら止まることになるのだが…　それが１人だけだったりすると、その人が渡り終わるタイミングを見計らって、ゆっくりと前進を続け…　何とか“一旦停止せずに”左折しようとしてしまうのだ。しかし、考えてみれば…　私がへそ曲がりであることは既にバレバレ…　そんな私がバラ撒いているエサなんて、食べないかもしれないなぁ～　ハハハ…　やっぱり、真面目にやっている運転士さんが“うっかり落としたエサ”に食い付くんだろうなぁ～　皆さん、エサを与えないように気を付けましょう。