あるバス停に接近… 降車ランプは点灯しておらず、バス停にも人影がなく、その先の信号は青に変わったところ… 私が「バスは少し遅れているけれど、これで定刻に回復しそうだ」と思いながら「◎◎停、通過…」と言い掛けた時! 地面から一人のお婆さんが生えてきたのである。
否、植え込みの陰でしゃがんでいたお婆さんが立ち上がったのである。驚いた私は慌ててやや強めのブレーキを踏み、バス停を扉二枚分ほど通過したところで止まった。その分、お婆さんの乗車に時間がかかってしまい、信号は赤に… 定刻への回復はお預けとなってしまった。
また、あるバス停では7~8人の乗客が待っていて… 先頭のお婆さんがフリーパス(ICカード)を「ピッ」とタッチ、さらにバッグの中に手を入れてゴソゴソやりながら、後ろのお爺さんに「お爺さん、先に行って座っとりゃ~」と言ったので、私は「あぁ、お爺さんのフリーパスを、お婆さんが持っているんだ」と思った。
しかし、お爺さんがお婆さんの後ろでモタモタしていたので、再びお婆さんが「お爺さん、早よ座りゃ~て!」と言ったところ… お爺さんがバスから降りようとした(バス停のベンチに座ろうとした!?)ので、慌てたお婆さんは「お爺さん、こっちこっち!」と腕を引っ張って車内に誘導… 並んでいた何人かがクスクスと笑っていたのだが、その時、私は“認知症の母”を思い浮かべていた…
否、植え込みの陰でしゃがんでいたお婆さんが立ち上がったのである。驚いた私は慌ててやや強めのブレーキを踏み、バス停を扉二枚分ほど通過したところで止まった。その分、お婆さんの乗車に時間がかかってしまい、信号は赤に… 定刻への回復はお預けとなってしまった。
また、あるバス停では7~8人の乗客が待っていて… 先頭のお婆さんがフリーパス(ICカード)を「ピッ」とタッチ、さらにバッグの中に手を入れてゴソゴソやりながら、後ろのお爺さんに「お爺さん、先に行って座っとりゃ~」と言ったので、私は「あぁ、お爺さんのフリーパスを、お婆さんが持っているんだ」と思った。
しかし、お爺さんがお婆さんの後ろでモタモタしていたので、再びお婆さんが「お爺さん、早よ座りゃ~て!」と言ったところ… お爺さんがバスから降りようとした(バス停のベンチに座ろうとした!?)ので、慌てたお婆さんは「お爺さん、こっちこっち!」と腕を引っ張って車内に誘導… 並んでいた何人かがクスクスと笑っていたのだが、その時、私は“認知症の母”を思い浮かべていた…